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ジェイエスエスJP:6074
事業内容
ジェイエスエスは、スイミングスクール運営を中心とした単一セグメントで事業を展開しています。グループには、連結子会社の株式会社ワカヤマアスレティックスとその他の関係会社が含まれています。また、日本テレビホールディングス株式会社と業務資本提携契約を結んでいます。
ジェイエスエスは、スイミングスクール、テニススクール、フィットネスクラブを運営する会員制スポーツクラブを経営しています。「水を通じて健康づくりに貢献する」という理念のもと、スイミングだけでなく健康運動にも力を入れています。指導教本や水中健康運動教本を活用し、独自の指導プログラムを提供しています。
2025年3月31日現在、ジェイエスエスは全国に直営事業所64箇所、受託事業所21箇所を運営しています。直営事業所にはスイミングスクール61箇所、フィットネスクラブ1箇所、テニススクール2箇所があります。受託事業所では、スイミングスクール20箇所、フィットネスクラブ1箇所を運営しています。
ジェイエスエスは、スイミングスクール会員向けにスキースクールやキャンプなどの課外活動も企画しています。また、直営事業所や受託事業所でスポーツ用品の販売を行い、省エネタイプのプール室内照明器具やボイラー、濾過機などの機器類も販売しています。
その他の事業として、ジェイエスエスは所有施設の賃貸を行っています。これにより、施設の有効活用を図り、収益の多様化を進めています。
経営方針
ジェイエスエスは、「水を通じて健康づくりに貢献する」という理念のもと、スイミングスクールを中心に事業を展開しています。子供会員が大半を占める中、教育事業の一環としての活動を重視し、フィットネスクラブとは異なる成長を目指しています。また、大人向けには水中マシンの開発を進め、シニア会員の拡大を図っています。
ジェイエスエスは、コーポレートガバナンス・コードに基づき、持続的成長と株主価値の向上を目指しています。業界最大の上場企業として、会員集客の強化やM&A戦略を通じて積極的な成長投資を行い、収益拡大を図っています。特にシニア会員の増員を目指し、水中運動プログラムの質的向上を進めています。
同社は、財務の健全性を維持しつつ資本効率を高めることを基本方針とし、ROEと配当性向を重要な経営指標としています。会員数の増大を具体的な指標とし、既存事業所の会員数の底上げと新規出店を通じて企業価値の向上を図っています。
スイミングスクール業界では、施設の閉鎖が続く中、子供の育成に対する意識の高まりにより、潜在会員の大きな落ち込みは見られません。ジェイエスエスは、業界のオーバーストア状態の解消を機に、正常な需要と供給のバランスを取り戻すことを目指しています。
ジェイエスエスの成長戦略には、M&A戦略の推進や高齢化社会を見据えた大人プログラムの充実が含まれます。地域に根差した事業展開を進めるとともに、新たな領域への進出を図り、事業拡大と収益性の確保を実現しています。また、オフィシャルサイトの充実による認知度向上や人材の育成・確保にも注力しています。