ニッキJP:6042

時価総額
¥66.1億
PER
10.3倍
ガス機器、汎用機器、自動車機器、産業機器の製造・販売及び不動産賃貸を手がける企業。

事業内容

ニッキは、ガス機器、汎用機器、自動車機器、産業機器の製造・販売および不動産賃貸を主な事業としています。ニッキグループは、ニッキ本社、9つの子会社、2つの関連会社で構成されています。

ガス機器事業では、電子制御装置(ECU)、インジェクター、噴射システム、ミキサ、ベーパーライザ、レギュレータを製造・販売しています。製造はニッキ本社と瀋陽日新気化器有限公司、NIKKI (THAILAND) CO.,LTD.が担当し、販売はニッキ本社や㈱ニッキ ソルテック サービスなどが行っています。

汎用機器事業では、農業用や産業用の汎用気化器、船舶用気化器、二輪用噴射システムを提供しています。これらはニッキ本社、瀋陽日新気化器有限公司、NIKKI INDIA FUEL SYSTEMS PRIVATE LIMITEDが製造し、販売はニッキ本社やNIKKI AMERICA,INC.が担当しています。

自動車機器事業では、スロットルボディ、気化器、アクセルワイヤユニット、アクチュエータを製造しています。製造はニッキ本社とニッキ・テクノ㈱、NIKKI INDIA FUEL SYSTEMS PRIVATE LIMITEDが行い、販売はニッキ本社や㈱ニッキ ソルテック サービスが担当しています。

産業機器事業では、空圧制御機器部品を提供しています。これらはニッキ本社と㈱神奈川精工が製造し、販売は㈱神奈川精工が行っています。

不動産賃貸事業では、ニッキが所有する不動産を賃貸しています。この事業はニッキ本社が直接管理し、賃貸先に提供しています。

経営方針

ニッキは、企業価値の向上を目指し、合理性と透明性の高い経営を実践しています。自然と調和した資源の活用や環境保全に努め、先端技術の開発を通じて社会に貢献することを経営理念としています。また、多様な人材の登用を進め、時代の変化に対応した業務の変革に挑戦しています。

中長期的な経営戦略として、ニッキは収益改善を目指し、成長事業への経営資源の集中を進めています。安定的な収益基盤の構築を図り、売上高営業利益率や自己資本利益率(ROE)の向上を重要な経営指標として位置付けています。これにより、持続的な成長を実現しようとしています。

ニッキは、ウクライナや中東地域の情勢不安、中国経済の停滞リスクなど、厳しい経営環境に直面しています。しかし、事業構造改革を進め、収益性の改善に取り組むことで、さらなる事業拡大を目指しています。特に、気候変動対策としての脱炭素化に対応するため、自動車部品メーカーとしての役割を再定義しています。

具体的な取り組みとして、ニッキは新規営業推進活動や経費削減、材料費削減などを実施しています。2024年度からの中期経営計画では、事業構造の転換を進め、成長軌道への移行を確実に実現することを基本方針としています。これにより、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。