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日本動物高度医療センターJP:6039
沿革
2005年9月 |
動物医療界において「臨床や教育現場で活躍する人材の教育」の環境を整え、「動物医療技術の向上を担う臨床研究」にチャレンジし、地域の連携病院と協力して「高度医療(二次診療)」を提供することを目的として、神奈川県川崎市高津区に株式会社日本動物高度医療センターを設立 |
2007年6月 |
本店所在地(神奈川県川崎市高津区)に小動物(対象は犬及び猫に限定)の二次診療施設(川崎本院)として8診療科(総合診療科、循環器科、腫瘍科、放射線科、皮膚科、眼科、麻酔科、カウンセリング科)にて開業 |
2007年12月 |
放射線治療器の稼働を開始 |
2008年2月 |
神奈川県横浜市中区に動物医療分野の事業に関するコンサルティングを行うJCアライアンス株式会社を100%子会社として設立 |
2008年4月 |
組織改編により総合診療科を廃止し、呼吸器科、消化器科、泌尿生殖器科、脳神経科、整形科、歯科を新設し、13診療科となる |
2009年3月 |
民間では初めて、「小動物臨床研修診療施設」として農林水産大臣より指定を受ける |
2010年3月 |
学会発表、研究開発を統括する社内横断的な組織として、学術部門を新設する。歯科を廃止し、12診療科となる |
2011年12月 |
愛知県名古屋市天白区に名古屋病院を開業 |
2012年3月 |
川崎本院にて皮膚科を廃止し、11診療科となる |
2014年1月 |
高度医療機器を用いた動物の画像診断施設を運営する株式会社キャミック(現・連結子会社、本店:神奈川県川崎市高津区)の発行済株式の100%をオリンパスビジネスクリエイツ株式会社より取得し、子会社化 |
2015年3月 |
東京証券取引所マザーズに株式を上場 |
2016年7月 2018年1月 2021年5月 |
連結子会社JCアライアンス株式会社を吸収合併 東京都足立区に東京病院を開業 カウンセリング/理学療法科を廃止、血液内科を新設し、11診療科となる |
2022年3月 |
動物の健康管理用酸素濃縮器及びケージの貸与・販売を手掛けるテルコム株式会社(現・連結子会社、本店:神奈川県横浜市港北区)の発行済株式の100%を取得し、子会社化 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、東京証券取引所グロース市場に移行 |
2023年6月 |
大阪府箕面市に大阪病院を開業 |
事業内容
日本動物高度医療センターは、同社および連結子会社である株式会社キャミック、テルコム株式会社の3社で構成されており、動物医療業界における高度医療の提供を目的としています。このグループは、動物と人間との絆を重視し、放射線治療装置やMRI、CTなどの先進医療設備を備えた施設で、専門知識と経験を持った獣医師による診療を行っています。また、若い臨床獣医師の教育や臨床研究の場も提供しています。
同社グループは、動物医療関連事業を以下の4つのセグメントに分類しています。第一に、二次診療サービスを提供しており、一次診療施設からの紹介を受けて、特定の専門分野を持った獣医師が高度な医療機器を使用して診察、検査、投薬、手術等を行います。第二に、株式会社キャミックが画像診断サービスを提供し、一次診療施設からの紹介を受けて、専門知識を有する獣医師が高度な医療機器を使用して画像の撮影・読影・診断を行います。第三に、テルコム株式会社が酸素ケージのレンタル及び販売を行っており、動物の飼い主や一次診療施設に対してサービスを提供しています。最後に、その他のサービスとして、一次診療施設、研究機関、一般消費者向けの物品販売やサービス提供を行っています。
これらのサービスは、飼い主のかかりつけの動物病院との緊密な連携を基盤としており、完全紹介制による診療を行っています。同社は、川崎本院、東京病院、名古屋病院、大阪病院で二次診療を提供し、11の専門診療科を有する総合病院としての強みを活かしています。また、株式会社キャミックは首都圏3ヶ所の施設で画像診断サービスを提供し、テルコム株式会社は全国の3営業所で酸素ケージのレンタル及び販売を行っています。これらのサービスを通じて、同社グループは動物医療業界における高度医療の提供と、一次診療施設のサポートを目指しています。
経営方針
日本動物高度医療センターは、ペットとその飼い主に対して高度な医療サービスを提供することを目的としています。同社は、動物医療のニーズが高まる中、顧客満足度の向上と企業価値の増大を目指しています。そのために、新技術の導入や設備の充実を図り、全国的に拠点を展開することを中長期的な目標として掲げています。
経営理念としては、高度医療の提供、臨床研究の推進、そして人材育成に力を入れています。これらの理念を基に、初診数の増加を最重要指標とし、売上高や経常利益の向上にも注力しています。
新型コロナウイルス感染症の影響を受け、ペットとの生活が見直される中、同社は動物医療の多様化・高度化に対応するため、人材の確保・育成、質の高い医療サービスの提供、二次診療施設の展開、動物医療への貢献、事業領域の拡大、そしてコーポレート・ガバナンス及び内部管理体制の強化に取り組んでいます。
特に、人材育成には最優先で取り組み、質の高いサービス提供を目指しています。また、全国主要都市に二次診療施設を展開し、2023年6月には関西エリアに大阪病院を開業しました。さらに、動物医療業界における総合的企業としての成長を目指し、M&Aを積極的に活用する方針です。これらの戦略を通じて、日本動物高度医療センターは動物医療の発展に貢献し、社会に価値を提供していくことを目指しています。