阪神内燃機工業JP:6018

時価総額
¥119.5億
PER
22.5倍
船舶用ディーゼル機関や可変ピッチプロペラ、サイドスラスタなどの製造販売、部分品の販売・修理工事、保守管理、機械加工。

事業内容

阪神内燃機工業は、主に船舶用ディーゼル機関の製造販売を行っています。この事業は、船舶の動力源として重要な役割を果たすディーゼル機関を中心に展開されています。また、可変ピッチプロペラやサイドスラスタ、潤滑油・燃料油清浄装置、遠隔機関監視システムなども提供しています。

同社は、製品の販売だけでなく、部分品の販売や修理工事、保守管理、機械加工などのサービスも手がけています。これにより、顧客のニーズに応じた包括的なサポートを提供し、製品の長期的な運用を支援しています。これらのサービスは、船舶の運用効率を高めるために重要です。

経営方針

阪神内燃機工業は、100年以上の経験を活かし、社会課題の解決を重視した経営理念を掲げています。特に、GHGフリー技術の開発やCMR事業の拡大、新規事業の研究開発に注力しています。スローガン「鉄と工の創造力で掴むWIN-NOVATION」を掲げ、革新を追求しています。

2023年4月からは、新たな中期経営計画「Go for it ! やってみなはれ !!」を開始しました。この計画では、既存事業の付加価値最大化やCMR事業の拡大、生産効率の向上、海外市場の開拓を目指しています。また、カーボンニュートラルエンジンの研究開発や新ビジネスの探求も進めています。

経営環境としては、国内外の船価高や船員不足が課題ですが、阪神内燃機工業はこれを機会と捉え、代替建造の需要を取り込む営業活動を展開しています。特に、中国市場の開拓や東南アジアでの営業強化に注力し、受注拡大を図っています。

生産面では、CMR事業を第2の柱とし、鋳造技術や精密加工技術を活用したサービスを提供しています。生産効率の向上やコスト削減を進め、品質向上にも努めています。新製品開発では、メタノール燃料エンジンやバイオ燃料対応エンジンの開発を進め、GHG削減技術の確立を目指しています。

さらに、阪神内燃機工業は、社内ベンチャー「F-WINGプロジェクト」を通じて新事業や新商品の開発を推進しています。AI技術の応用や鋳物新製品の市場調査を行い、将来の成長基盤を築く活動を展開しています。