阪神内燃機工業JP:6018

時価総額
¥70.4億
PER
15.2倍
船舶用ディーゼル機関、可変ピッチプロペラ、サイドスラスタ、潤滑油・燃料油清浄装置、遠隔機関監視システムの製造販売、部分品、修理工事、保守管理、機械加工を手がける。

沿革

1918年1月

現在の神戸市長田区1番町において株式会社阪神鐵工所を設立、石油発動機の製造・販売を開始。

1929年12月

当社初のディーゼル機関を完成。

1937年12月

当社のオリジナル第一号機を完成。

1944年7月

商号を現在の阪神内燃機工業株式会社に変更。

1953年5月

小型舶用内燃機関に対し業界第1号の日本工業規格(JIS)の表示を運輸大臣より許可される。

1955年9月

大阪証券取引所に上場。

1956年10月

可変ピッチプロペラの製造・販売を開始。

1962年3月

兵庫県明石市に明石工場を新設。

1965年3月

明石工場にディーゼル機関の製造工場を建設。

11月

株式会社木下鉄工所と合併。

1966年7月

大阪証券取引所市場第二部に指定替。

1967年8月

玉津工場(神戸市西区)に鋳造工場を増設。

1978年5月

本社を現在地に移転。明石工場に機械工場を増設し内燃機部門を集約。

1986年8月

川崎重工業株式会社と業務提携し、川崎―MAN B&Wの2サイクル機関の製造受託を開始。

1989年7月

総合的な内航船の運行管理を可能にした船舶運航支援システム「HANASYS」を開発。

1992年6月

ディーゼル機関の累計出荷1,000万馬力を達成。

1995年7月

内燃機部門において、ISO9001/JISZ9901品質システム認証を取得。

2003年3月

100%子会社、株式会社メイサンと合併。

2007年5月

高度船舶安全管理システム「HANASYS EXPERT」の販売を開始。

2008年2月

低速4サイクル機関用電子制御システムをナブテスコ株式会社と共同開発。

2009年10月

兵庫県加古郡播磨町に組立、試運転工場を新設。

2011年3月

明石・玉津・播磨の3工場において、ISO14001/JISQ14001環境マネジメントシステム認証を取得。

2013年7月

2015年1月

6月

2017年12月

2018年1月

2月

2021年8月

2022年4月

2023年6月

東京証券取引所と大阪証券取引所の現物市場統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に上場。

船舶用低速4サイクル機関として世界初の電子制御機関を完成。

全社でISO14001/JISQ14001環境マネジメントシステム認証を取得。

低速2サイクル電子制御機関(阪神―川崎―MAN B&W)を完成。

創立100周年を迎える。

船舶用低速4サイクル機関として世界初のガスエンジンを完成。

機関モニタリングシステム「HANASYS 5」の販売を開始。

東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所市場第二部からスタンダード市場に移行。

ディーゼル機関の累計生産12,000台を達成。

事業内容

阪神内燃機工業は、船舶用ディーゼル機関や関連機器の製造販売を主軸に事業を展開しています。同社の事業セグメントは大きく分けて「主機関」と「部分品・修理工事」の二つに区分されています。

「主機関」セグメントでは、船舶用ディーゼル機関をはじめ、可変ピッチプロペラ、サイドスラスタ、潤滑油・燃料油清浄装置、遠隔機関監視システムなど、船舶の推進や運用に必要な主要機器を提供しています。これらの製品は、船舶の効率的かつ安全な運航を支えるために不可欠なものです。

一方、「部分品・修理工事」セグメントでは、部分品の販売や修理工事、保守管理、機械加工など、船舶用機器のアフターサービスを手がけています。これにより、同社は製品の販売だけでなく、その後のメンテナンスやサポートも提供しており、顧客の長期的な運用サポートを行っています。

阪神内燃機工業の事業は、船舶用機器の製造からアフターサービスに至るまで、幅広いニーズに対応しています。これにより、同社は船舶業界における総合的なソリューションプロバイダーとしての地位を確立しています。

経営方針

阪神内燃機工業は、100年を超える歴史を持ち、船舶用ディーゼル機関や関連機器の製造販売を主軸に事業を展開しています。同社は、経営理念の改定を通じて、社会課題の解決を目指し、顧客満足度の向上と経済価値の高めることを基本理念としています。そのために、GHGフリー技術の開発、CMR(鋳物・金属機械加工)事業の拡大、新規事業の研究開発に力を入れています。

2021年4月からは、2年間の中期経営計画「G-3~2022~」を実施し、メタノールエンジンの開発やガスエンジンの大型化、次世代機関モニタリングシステム「HANASYS 5」の出荷開始など、新製品開発に成功しました。また、生産面では、ロングサイズ軸物の加工や同時5軸加工を実現する複合加工機の稼働を開始しました。

これらの成果を踏まえ、同社は2022年4月から新たな2年間の中期経営計画「進化・新加・真価」をスタートさせました。この計画では、「ORIGINAL HANSHIN」におけるエンジンの商品力、販売力、コスト力及び人材力の強化、「NEW HANSHIN」におけるCMR事業の拡大、「FUTURE HANSHIN」では新ビジネス、新商品、新サービスの探求とサステナビリティ経営の実現を目指しています。

阪神内燃機工業は、経営方針として顧客満足度の向上を追求し、経営戦略としては新製品開発や生産効率の向上、サステナブルな未来創造に注力しています。これらの取り組みを通じて、同社は船舶業界における総合的なソリューションプロバイダーとしての地位をさらに強化していくことでしょう。