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東京製綱JP:5981
事業内容
東京製綱は、鋼索鋼線、スチールコード、開発製品、産業機械、エネルギー不動産など多岐にわたる事業セグメントを持っています。これらの事業は、製造販売を中心に、関連する物流や加工サービスも展開しています。
鋼索鋼線関連では、東京製綱自身が製造販売を行い、子会社の東京製綱繊維ロープや関連会社の東洋製綱も製造販売に携わっています。販売は東綱ワイヤロープ販売が一部を担当しています。
スチールコード関連では、子会社の東綱スチールコードが製造を行い、東京製綱が販売を担当しています。これにより、スチールコードの製造から販売まで一貫した体制を整えています。
開発製品関連では、安全施設や鋼構造物を東京製綱が製造販売し、子会社の東京製綱インターナショナルや東綱橋梁、関連会社のベカルト東綱メタルファイバーも製造販売を行っています。炭素繊維複合材ケーブルは東京製綱インターナショナルが手がけています。
産業機械関連では、子会社の長崎機器が産業機械を製造販売し、日本特殊合金が粉末冶金製品を製造販売しています。これにより、産業機械分野での多様なニーズに応えています。
エネルギー不動産関連では、子会社の東綱商事が石油製品を販売し、東京製綱は不動産賃貸や太陽光発電による売電事業を行っています。これにより、エネルギーと不動産の両面で事業を展開しています。
経営方針
東京製綱は、グローバル市場での競争力を強化し、成長戦略を展開することで、収益力と財務体質の強化を目指しています。顧客視点に立った製品やサービスの提供を通じて、21世紀においても社会に貢献する企業価値の高い会社を目指しています。
同社は「トータル・ケーブル・テクノロジー」の追求を掲げ、世界の安全・安心を支えることを中長期的なビジョンとしています。ワイヤやロープの技術を基盤に、診断技術やカーボンファイバーなどの異素材技術の開発にも取り組んでいます。
2024年5月に策定された中期経営計画『TCTRX』では、重点育成事業への経営資源投入、既存事業の競争力強化、全ステークホルダーにとって魅力ある会社作りを基本方針としています。これにより、事業基盤の維持と収益力の強化を図ります。
TCTRXの最終年度である2027年には、売上高680億円、営業利益45億円、EPS200円以上を目指しています。また、SDGsの理想を実現するために、高収益力と強固な財務体質を確保し、150年企業を目指しています。
2026年3月期の国内経済は緩やかな上昇が予想される一方、世界経済の不確実性も考慮されています。東京製綱は、TCTRXを推進し、既存事業の収益力維持と重点育成事業の推進を通じて、財務基盤強化と株主還元を両立させる方針です。