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京都機械工具JP:5966
沿革
1950年8月 |
京都市南区西九条比永城町において、京都機械工具株式会社を設立(資本金1,000千円)自動車搭載工具の製造を開始 |
1951年3月 |
本社及び工場を京都市南区東九条烏丸町に移転、国内市販用作業工具の製造を開始 |
1952年10月 |
本社及び工場を京都市中京区西ノ京中合町に移転 |
1960年8月 |
京都市伏見区下鳥羽長田町に伏見工場を新設 |
1960年10月 |
京都府乙訓郡大山崎町に子会社の京都機工㈱を設立 |
1964年8月 |
本社及び工場を京都市伏見区下鳥羽長田町に移転 |
1970年9月 |
石川県羽咋市に北陸ケーティシーツール㈱を設立 |
1973年4月 |
京都府久世郡久御山町に久御山工場を新設 |
1980年3月 |
大阪証券取引所市場第二部及び京都証券取引所に上場 |
1983年11月 |
京都市伏見区に子会社の㈱アサヒプラザ設立 |
1988年3月 |
久御山工場に精密金型工場を新設 |
1988年5月 |
本社事務所を久御山工場に移転 |
1994年4月 |
京都府久世郡久御山町に子会社の㈱ケーティーシーサービスを設立 |
1994年8月 |
久御山工場に新機械工場を建設 |
1995年10月 |
中国福建省に子会社の「福清京達師工具有限公司」を設立 |
1998年4月 |
京都府久世郡久御山町に子会社の㈱ケーティシーキャリアサービスを設立 |
2000年3月 |
久御山工場に新表面処理工場を建設、伏見工場を廃止 |
2000年8月 |
創立50周年を記念し会社呼称をKTCに変更 |
2002年9月 |
久御山工場にKTCものづくり技術館完成 |
2004年10月 |
中国上海市に子会社の「上海凱特希工具貿易有限公司」を設立 |
2005年4月 |
子会社の北陸ケーティシーツール㈱が京都機工㈱を吸収合併 |
2008年7月 |
子会社の上海凱特希工具貿易有限公司を解散 |
2009年9月 |
子会社の㈱ケーティシーキャリアサービスを解散 |
2013年7月 |
東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に上場 |
2014年11月 |
子会社の㈱アサヒプラザを解散 |
2015年4月 |
さいたま市桜区に東日本KTCものづくり技術館を開設 久御山工場にKTCものづくり技術館匠工房を開設 |
2015年9月 |
石川県羽咋市にて太陽光発電事業を開始 |
2016年8月 |
子会社の北陸ケーティシーツール㈱が㈱ケーティーシーサービスを吸収合併 |
2017年6月 |
監査役会設置会社から監査等委員会設置会社に移行 |
2018年8月 |
久御山工場のKTCものづくり技術館内にnepros museum360°を開設 |
2019年5月 |
子会社の福清京達師工具有限公司を持分譲渡 |
2020年4月 2022年4月 2023年1月 |
関西文化学術研究都市にKTCけいはんなR&Dオフィスを開設 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行 ㈱HI-TOOLの全株式を取得し、子会社化 |
事業内容
京都機械工具は、自身と連結子会社2社から成る企業集団で、主に工具の製造販売を行っています。このグループは、自動車整備用工具、医療用工具及び関連機器、電設関連工具、一般作業工具などの製造販売を手掛ける工具事業と、ロストワックス製法による精密鋳造部品の製造販売を行う精密鋳造事業を展開しています。これらの製品は、自動車整備業界や医療業界、さらには一般産業用途に広く利用されています。
また、同社グループはファシリティマネジメント事業も手がけており、不動産の賃貸や業務用不動産の運営を行っています。このセグメントでは、太陽光発電による電気の販売も含まれており、エネルギー供給の分野にも進出しています。
京都機械工具の事業は、これらの事業セグメントを通じて、多岐にわたる産業に対して高品質な製品とサービスを提供しています。工具製造から不動産運営まで、同社グループは幅広いビジネスモデルを展開し、様々な顧客ニーズに応えていることが伺えます。
経営方針
京都機械工具は、2022年度から2030年度を目途に、長期ビジョン「KTC vision 2030」を策定し、その達成に向けた成長戦略を展開しています。このビジョンの基本方針は、「社会の期待を超えたツールで、人の能力を拡張し、世の中の安全を創り出す」というものです。同社はこのビジョンを実現するため、9年間を3フェーズに分け、3年ごとの中期経営計画を実行しています。
第1フェーズとなる2022年度から2024年度の中期経営計画では、「つながる&見える化で、新たなモビリティ ファクトリー インフラを攻略する」という基本方針のもと、工具事業を核に新たな成長戦略を展開しています。特に、TRASAS戦略(工具のスマートビジネス戦略)の推進に注力し、開発機能及びシステムインテグレーションサービスの強化を図っています。
また、同社グループは、営業利益率を重要な指標と位置づけ、2024年度に営業利益率10%の達成を目標に掲げています。これは、営業基盤の拡大を通じて企業価値の継続的な拡大を図るためです。
経営戦略の一環として、同社は「もの」から「こと」への領域拡大を加速させ、お客様の多様化するニーズに対応しています。これには、TRASASシリーズのような統合的作業管理ツールの展開や、ものづくりのIoT化推進などが含まれます。さらに、ESG経営や人材育成、職場環境整備の推進にも力を入れており、サステナビリティの深化を図っています。
京都機械工具は、これらの戦略を通じて、社会の安全を創り出し、持続可能な成長を目指しています。