リンナイJP:5947

時価総額
¥5644.7億
PER
16.5倍
熱機器の製造・販売を手がけ、都市ガス機器やプロパン燃料機器、住設機器などを提供するグローバル企業。

事業内容

リンナイ株式会社は、子会社49社と関連会社2社を含む計52社で構成され、主に熱機器の製品や部品の製造・販売を行っています。これに付随する事業も手がけており、国内外での製造・販売体制を整えています。

リンナイの製品は、同社および国内外の関係会社で製造され、国内では都市ガス会社やプロパン燃料販売会社、住設機器メーカーなどに直接販売されています。一部の製品はOEM供給も行われ、子会社を通じて販売されることもあります。

海外市場においては、リンナイ自身が販売を行うほか、海外子会社や関連会社が製造・販売を担当しています。現地に根ざした事業展開を基本方針とし、グローバルな製造・販売システムを構築しています。

リンナイの報告セグメントは、日本、アメリカ、オーストラリア、中国、韓国、インドネシアなどに展開されています。各地域において、リンナイアメリカ、リンナイオーストラリア、上海林内有限公司などの子会社が事業を展開しています。

経営方針

リンナイ株式会社は、「品質こそ我らが命」を基本理念とし、「熱と暮らし」「健康と暮らし」をテーマに商品・サービスを提供しています。中期経営計画「New ERA 2025」では、2025年度までに連結売上高4,700億円、連結営業利益500億円を目指しています。これにより、持続的で堅実な長期成長を実現し、健全で心地よい暮らしの創造を目指しています。

リンナイは、社会課題解決への貢献、事業規模の拡大、企業体質の変革という3つの戦略を掲げています。具体的には、生活の質向上や地球環境貢献商品の普及を通じた社会課題の解決、成長市場や未参入地域での販売拡大、新規事業創出を通じた事業規模の拡大を図ります。また、人材育成やソフトウェア開発への投資、消費者志向の発想、収益力の強化を通じて企業体質の変革を進めます。

地域別の戦略として、日本ではガス衣類乾燥機や食器洗い乾燥機などの独自商品を通じた市場拡大を図り、低炭素社会の実現に貢献します。アメリカではタンクレスガス給湯器の需要拡大に対応し、新工場での現地生産を強化します。オーストラリアでは再生可能エネルギーを利用した機器の拡充を図り、エネルギー機器の提供に努めます。

中国市場では、独自の制御技術を活用した給湯器やガスコンロを通じて差別化を図り、インターネット販売の強化を進めます。韓国では、ウルトラファインバブル機能を搭載したボイラーを新発売し、競合他社との差別化を推進します。インドネシアでは、ビルトイン商材のラインアップ拡充を通じて事業拡大を図ります。

リンナイは、生活の質向上と地球環境問題への対応を優先課題とし、省エネ機器を通じたCO₂排出量削減や大気汚染改善に貢献します。また、健全な財務基盤を構築し、成長投資と株主への安定還元を図ることで、企業価値の向上に努めています。