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STGJP:5858
沿革
1975年11月 |
当社初代社長 佐藤武幸がアルミニウム表面加工等を目的に個人事業主として創業。 |
1976年4月 |
アルミニウムダイカスト(注)の仕上加工開始 |
1982年6月 |
有限会社三輝ブラストを資本金3,000千円で大阪市平野区に設立。本社大阪工場の新社屋竣工 |
1995年5月 |
株式会社三輝ブラストに改組 |
1998年8月 |
マグネシウム粉塵爆発対策として湿式集塵機を開発(特許第3481487号)。半年後に販売を開始 |
1998年9月 |
マグネシウムの鋳造から加工の一貫生産を行う株式会社TOSEIとの協業でのマグネシウム製品の一貫生産を目的として三島工場を静岡県三島市に設置 |
2000年6月 |
本社大阪工場にてISO-9001認証取得 |
2003年3月 |
三島工場にてISO-9001認証取得 |
2004年4月 |
ブラスト加工時間短縮を目的としてブラスト加工装置を開発(特許第4249079号) |
2004年8月 |
本社大阪工場を大阪府八尾市に移転 |
2004年9月 |
三島工場を静岡県沼津市に移転 |
2006年5月 |
各種金属製品製造販売を目的として中国・香港に三輝特殊技研(香港)有限公司(現連結子会社)設立。中国深圳工場操業開始 |
2007年4月 |
当社の検査業務などを担っていた株式会社サンケンを吸収合併 |
2010年8月 |
沼津工場を静岡県伊豆市に移転 |
2011年6月 |
株式会社TOSEIを子会社化し生産プロセスを拡大 |
2011年9月 |
マグネシウム成型品の製造販売を目的としてタイ国アユタヤ県サハラタナナコン工業団地にてSANKI EASTERN (THAILAND) COMPANY LIMITED(現連結子会社)を設立 |
2011年12月 |
三輝特殊技研(香港)有限公司が100%出資し、中国・深圳にて、中国国内向けの金属製品製造販売を目的とした深圳市参輝精密五金有限公司(現連結子会社)を設立 |
2012年5月 |
タイ工場操業開始 |
2014年8月 |
全拠点にてISO-9001認証取得 |
2015年4月 |
株式会社TOSEIを吸収合併し、株式会社STGに商号変更 |
2017年2月 |
ブラスト被加工物の加工効率向上を目的とした「バレルック」ブラスト装置 実用新案(第3208678号) 登録 |
2019年6月 |
東京証券取引所 TOKYO PRO Marketに株式を上場 |
2021年3月 |
マレーシアにてアルミニウム成型品の製造販売を営むSTX PRECISION (JB) SDN.BHD.(現連結子会社)を買収し子会社化 |
事業内容
STGグループは、軽量化金属部品の製造加工事業を主軸に展開しています。特に、実用金属で最も軽いマグネシウムを中心とした製造加工に強みを持ち、金型の設計・製造から金属部品の鋳造、機械加工、ショットブラスト、仕上げ、化成処理、塗装、組立まで一貫して手掛けています。2021年3月には、アルミニウム成型品の製造販売を行うSTX PRECISION (JB) SDN. BHD.(マレーシア)を買収し、アルミニウムダイカストとマグネシウムダイカストの売上比率をそれぞれ48%、43%としています。
同社グループは、アルミニウムダイカストにおいて、品質を維持しつつ軽量化とコストダウンを図る製品をグローバル企業に供給しています。また、マグネシウムダイカストは、電気自動車やハイブリッド車など燃費効率を上げるための軽量化を追求する自動車業界での需要が強く、同社が培った精密成型技術力を活用して様々な製品への応用が見られます。
STGグループは、日本のみならず、中国・タイ・マレーシアに工場を持ち、グローバルな生産体制を構築しています。このグローバル展開は、同社グループの競争力の源泉となっており、アルミニウム合金による部品の生産も手掛けることで、顧客の多様なニーズに対応しています。
技術力の面では、金型設計力、鋳造技術力、顧客対応力、安心安全な生産体制を強みとしています。特に、マグネシウムの取り扱いに関するノウハウを蓄積し、安全な生産体制を維持している点は、大手メーカーがマグネシウム事業から撤退する要因となった爆発事故等のリスクを克服している証拠です。
製造工程においては、金型製造や塗装などの一部工程をマレーシア工場で行い、その他は外注していますが、品質に十分配慮しています。これにより、高付加価値カメラ、自動車、監視カメラ、プロジェクター、プリンター、医療機器等の軽量化金属部品を製造しています。
経営方針
STGグループは、軽量化金属部品の製造加工事業を核として、特にマグネシウムを中心とした製品で市場をリードしています。同社は、マグネシウムの取り扱いに関する高度な技術力と安全な生産体制を強みとし、自動車業界をはじめとする多様な産業に対して、軽量化ソリューションを提供しています。また、アルミニウムダイカスト事業の拡大を目的として、マレーシアのSTX PRECISION (JB) SDN. BHD.を買収し、アルミニウムとマグネシウムの両方に対応する事業領域の拡大を図っています。
経営戦略として、同社グループはマグネシウム合金を中心とした電動車・自動運転関連の軽量化ソリューションに注力し、電動車等の普及に伴う売上高の増加とマグネシウムの売上比率の増加を通じて、利益率の大幅な改善を目指しています。この戦略は、競合が少ないマグネシウム事業を中心に据え、高い利益成長を実現することを目標としています。
さらに、同社グループは日本、中国、タイ、マレーシアに工場を持ち、グローバルな生産体制を構築しています。このグローバル展開により、顧客の多様なニーズに対応し、競争力を発揮しています。技術力の面では、金型設計力、鋳造技術力、顧客対応力、安心安全な生産体制を強みとしており、特にマグネシウムの安全な取り扱いに関するノウハウは、同社グループの大きな競争優位性となっています。
経営指標としては、「売上高」の増収を重視し、「マグネシウム部品売上高」及び「EBITDA」を重要な指標として位置づけ、営業基盤の拡大による企業価値の拡大を目指しています。これらの戦略を通じて、STGグループは持続可能な成長を目指し、社会への貢献を続けていく方針です。