LiNKX (584A) 株価

時価総額
¥218.6億
PER
金融機関向けシステムモダナイゼーションの有力企業。AI活用の勘定系・APIゲートウェイ・データ基盤システム開発支援が主力。全従業員の8割超がソフトウェアエンジニア、半数以上が海外出身者。北國銀行の次世代勘定系システムやみんなの銀行のBaaS開発を支援。日本中心に展開。

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事業内容

LiNKXは、企業の古いシステムを最新技術に刷新する「システム現代化事業」を手がけています。同社は「テクノロジーで、高度生産性社会のその先へ」というビジョンを掲げ、特に金融機関の重要なシステムの刷新に特化しています。クラウド技術とAI技術を駆使して、顧客企業の生産性向上を支援するデジタル変革のパートナー役を担っています。

同社の主要顧客は銀行などの金融機関で、収益の97.9%をプロジェクト型のシステム開発支援で稼いでいます。収益構造は、コンサルティングから概念実証、本格開発までを行うフロー型収入と、開発後のシステム保守・運用や自社製品ライセンス提供によるストック型収入(2.1%)に分かれています。契約形態は主に準委任契約で、5~15名のチームで中長期的にプロジェクトを支援し、開発が進むにつれて収益が拡大する仕組みを構築しています。

事業領域は3つの分野に集約されています。APIゲートウェイシステム開発では、既存システムと新サービスの接続を支援し、自社サービス「BX Connect」も展開しています。データ基盤システム開発では、AI活用に向けたデータ統合・分析環境の構築を手がけています。勘定系システム開発では、銀行の中核システムの刷新を支援し、従来の一体型システムを独立機能に分割するモジュール化を実現しています。同社は全従業員の8割超がエンジニアで、その半数以上が海外出身者という国際的な技術集団として、世界標準の設計手法とAI駆動開発を武器に競合他社との差別化を図っています。

経営方針

LiNKXは「エンジニアリング・ファーストの理念で高度生産性社会を実現する」という経営方針のもと、金融領域を中心としたミッション・クリティカル・システムのモダン化支援に特化した成長戦略を展開しています。同社は短期的には金融機関向けシステム開発支援を着実に遂行してAI技術の実践ノウハウを蓄積し、中期的にはAI活用によるシステムモダナイゼーションサービスの提供や自社ソリューション開発に注力する方針です。長期的には金融業界で培った信頼を背景に、製造・ヘルスケア・物流・公共分野などへの事業拡大を目指しています。

同社の重点投資分野は人材確保とAI技術の高度活用です。「エンジニアリング・ファースト」の理念に基づき、世界中から優秀なエンジニアを採用し、国際的なハイブリッドカルチャーを育成することで技術的競争優位性を確保しています。経営指標として「ハイエンド・エンジニア数」と「1名あたり年間平均売上高」を重視し、クラウドネイティブ技術とAI活用能力を兼ね備えた高度人材の確保を最重要戦略としています。同時にAI駆動開発を推進することで、エンジニアの生産性向上と開発効率化を実現しています。

収益基盤の拡大と安定化に向けて、同社はフロー型収入とストック型収入の両面で成長を図っています。フロー型収入では既存の金融機関向け開発案件の継続・拡大を進める一方、ストック型収入では開発支援したシステムの保守・運用受託や自社ソリューション提供を強化しています。特にAIを活用したレガシーシステムのモダナイゼーションや、金融機関の新規サービスと勘定系システムを連携するAPIゲートウェイシステムなど、独自技術を活用した自社ソリューションの開発・販売に力を入れています。現在は上位2社で売上高の71.6%を占めているため、新規顧客開拓による顧客集中リスクの軽減も重要な課題として取り組んでいます。

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