SBIリーシングサービスJP:5834

時価総額
¥243.4億
PER
6.1倍
航空機や船舶のオペレーティング・リースを中心に、ファンド事業、ゼネラルアビエーション事業、プリンシパルインベストメント事業を展開。

沿革

2017年4月

東京都港区において当社設立

2017年6月

SBIマネープラザ株式会社が2016年9月より行っていたオペレーティング・リース事業に係るファンドを譲受

2017年10月

第二種金融商品取引業の登録(関東財務局長(金商)第3016号)

2018年1月

貸金業の登録(東京都知事(1)第31678号)

2018年11月

アイルランドの航空機アセットマネージャーであるABL Aviationと業務提携

2019年1月

小型航空機やヘリコプターの販売・管理を行うゼネラルアビエーション事業を開始

2019年3月

ゼネラルアビエーション事業の拡大を目的として、株式会社オートパンサーから吸収分割により、航空機事業を承継

2019年4月

西日本支店(現 大阪支店)を開設

2020年12月

デルタ航空向け航空機案件(JOL商品)取扱い開始

2021年6月

福岡支店を開設

2021年8月

名古屋オフィス(現 名古屋支店)、高松オフィスを開設

2022年10月

東京証券取引所グロース市場に株式を上場

2023年4月

投資運用業の登録(関東財務局長(金商)第3016号)

事業内容

SBIリーシングサービスは、オペレーティング・リース事業を中心に展開している企業であり、その事業内容は大きく3つのセグメントに分けられます。これらのセグメントは、ファンド事業、ゼネラルアビエーション事業、そしてプリンシパルインベストメント事業です。

ファンド事業では、同社の子会社が特別目的会社(SPC)として機能し、投資家からの出資金及び金融機関からの借入金を用いて、航空機や船舶などの大型償却資産を購入し、これらを航空会社や海運会社等のレッシーにオペレーティング・リース形式で賃貸します。リース期間終了後のリース物件の売却を通じてキャピタルゲインを獲得することを目指しています。

ゼネラルアビエーション事業では、ゼネラルアビエーション業界の運航会社等を対象に、ヘリコプターや小型航空機をオペレーティング・リース形式で提供しています。このセグメントでは、リース期間中のリース料収入(インカムゲイン)と、リース満了時のリース物件売却によるキャピタルゲインを投資家に提供しています。

プリンシパルインベストメント事業では、同社の子会社が金融機関及び同社からの借入金を用いて、航空機や船舶などの大型償却資産を購入し、これらをオペレーティング・リース形式で航空会社や海運会社等に賃貸します。リース満了時には、リース物件を市場で売却し、キャピタルゲインの獲得を目指しています。

これらの事業を通じて、SBIリーシングサービスは、投資家に対して多様な投資機会を提供し、リース料収入やキャピタルゲインを通じて収益を上げています。

経営方針

SBIリーシングサービスは、航空機や船舶などの価値ある優良資産を対象としたオペレーティング・リース事業を展開し、「100年企業への挑戦」という経営理念のもと、投資家やパートナー、借り手への持続的な成長貢献を目指しています。同社は、2024年3月期から2026年3月期までの中期経営計画において、「継続的成長を実現する事業基盤の確立」と「競争優位性の更なる強化」を事業運営方針とし、経常利益3ヵ年平均成長率10%台後半の実現を重要業績評価指標として掲げています。

市場動向としては、新型コロナウイルス感染症の収束に伴う社会経済活動の回復や、航空旅客需要の増加、海運業界の堅調な市況など、ポジティブな動きが見られる一方で、エネルギー・原材料価格の高騰や為替変動など不透明な要素も残っています。このような環境下、SBIリーシングサービスは、商品戦略の多様化、販売網の拡充、資金調達力の増大、プロフェッショナル人材の確保、DXを活用した業務効率化、内部管理体制の強化など、事業上及び財務上の課題に対処しています。

成長戦略としては、新たな収益源への展開や商品組成体制の強化、パートナーやSBIグループとの連携深化を図っています。具体的には、船舶を保有するプリンシパルインベストメント事業の開始、船舶ファイナンス世界大手との協業による商品組成の強化、地域金融機関や証券会社、税理士・会計士事務所等とのビジネスマッチング契約を通じた販売網の拡充などが挙げられます。これらの取り組みを通じて、SBIリーシングサービスは、市況に左右されない商品提供体制の強化と、効率性の高い事業運営体制の実現を目指しています。