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タツタ電線JP:5809
沿革
1945年9月 |
設立 |
1947年10月 |
電線製造・販売開始(創業) |
1950年4月 |
タツタバルブ株式会社(現 中国電線工業株式会社 連結子会社)設立 |
1953年9月 |
若江工場(現 大阪工場)完成 |
1954年2月 |
大阪証券取引所上場 |
1955年10月 |
通信ケーブル製造・販売開始 |
1961年10月 |
東京証券取引所上場 |
1975年11月 |
株式会社スリーティー・サービス(現 タツタ ウェルフェアサービス株式会社 連結子会社)設立 |
1976年4月 |
福知山工場(現 京都工場)完成 |
1979年12月 |
株式会社タツタ電線分析センター(現 株式会社タツタ環境分析センター 連結子会社)設立 |
1981年9月 |
漏水検知システム製造・販売開始 |
1984年11月 |
ボンディングワイヤ製造・販売開始 |
1987年8月 |
ポリマー型銅導電ペースト製造・販売開始 |
1989年4月 |
高力銅合金線(FA等向け)製造・販売開始 |
1997年1月 |
光ファイバカプラ製造・販売開始 |
2000年3月 |
電磁波シールドフィルム販売開始 |
2002年7月 |
建設・電販向け電線販売事業を行う住電日立ケーブル株式会社に参画 |
2003年6月 |
電磁波シールドフィルム自社生産開始 |
2004年10月 |
株式交換により、中国電線工業株式会社を完全子会社化 |
2011年3月 |
常州拓自達恰依納電線有限公司(中国)設立(連結子会社) |
2012年11月 |
TATSUTA ELECTRONIC MATERIALS MALAYSIA SDN.BHD.(マレーシア)設立(連結子会社) |
2013年5月 |
タツタテクニカルセンター完成 |
2013年7月 |
大阪証券取引所上場廃止(東京証券取引所への現物市場統合) |
2014年1月 |
立井電線株式会社株式取得(連結子会社) |
2015年3月 |
株式取得により、常州拓自達恰依納電線有限公司(中国)を直接子会社化 |
2015年7月 |
Tatsuta USA, Inc.(米国)設立(非連結子会社) |
2015年11月 |
仙台工場完成 |
2016年4月 |
上海拓自達商貿有限公司(中国)設立(非連結子会社) |
2017年6月 |
株式追加取得により、立井電線株式会社を完全子会社化 |
2019年1月 |
「高力銅合金」を使用した機器用電線関連製品の製造販売事業を完全子会社の立井電線株式会社に移管 立井電線株式会社の商号をタツタ立井電線株式会社に変更 |
2022年7月 |
完全子会社のタツタ立井電線株式会社および中国電線工業株式会社の原材料調達機能および営業・販売機能をタツタ電線株式会社に移管 |
事業内容
タツタ電線は、電線・ケーブル事業、電子材料事業、センサー&メディカル事業、環境分析事業など、幅広い分野で事業を展開しています。電線・ケーブル事業では、インフラ向け電線の製造・販売を行っており、建設や発電所、配電用の電線を提供しています。また、産業機器向けやFA(ファクトリーオートメーション)向けの電線も手掛けており、タツタ電線自身のほか、中国電線工業、タツタ立井電線、常州拓自達恰依納電線有限公司がこのセグメントに位置付けられています。
電子材料事業では、電子機器向けの電磁波シールドフィルムや導電性ペースト、さらには電子部品配線用の極細電線(ファインワイヤ)の製造・販売を行っています。これらの製品は、タツタ電線とTATSUTA ELECTRONIC MATERIALS MALAYSIA SDN. BHD.によって提供されています。
センサー&メディカル事業では、漏水検知システムや侵入監視システム、入退出管理システムなどの機器システム製品のほか、可視光合波デバイスや光ファイバカプラなどのフォトエレクトロニクス製品、医療用のセンサーやチューブ、電線などの医療機器部材の製造・販売を行っています。
環境分析事業では、水質や大気、騒音、振動、臭気の測定分析、有害物質や土壌汚染、アスベストの調査分析を提供しており、この事業はタツタ環境分析センターが担当しています。これらの事業を通じて、タツタ電線は多岐にわたる分野で社会のニーズに応えています。
経営方針
タツタ電線は、持続可能な社会の発展と自社の成長を目指し、環境負荷の低減や社会に役立つ製品・サービスの提供に注力しています。同社は、電線・ケーブル事業と電子材料事業をコアに、次世代を担う事業の開発にも積極的に取り組んでいます。特に、カーボンニュートラルの達成や省資源・省エネルギー、リサイクルなどの環境保護活動に力を入れており、これらの取り組みを通じて企業価値の向上を目指しています。
2025年までの長期ビジョンでは、売上高1,000億円、営業利益100億円の達成を目標に掲げています。この目標達成に向けて、特に市場拡大が期待される機能性ペースト分野や医療機器部材分野への積極的な投資を行い、成長を追求しています。また、既存事業分野では効率化投資や高機能製品へのシフトを進め、利益の最大化を目指しています。
同社は、事業の成長段階や競争力に応じて「利益追求事業」「成長追求事業」「中長期育成事業」の3つに分類し、それぞれの事業展開を進めています。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響や資源・エネルギー価格の高騰などの外部環境の変化により、一部事業で大幅な遅れが生じています。これらの課題に対して、同社は2023年度の業績回復を最優先に、事業環境の見通しや業績回復の動向を見定めながら、2024~2025年度の事業計画・目標を策定する方針です。
タツタ電線は、社会の持続的な発展と自社の成長を同時に追求することで、より良い社会の実現に貢献していくことを目指しています。