フジクラJP:5803

時価総額
¥1.31兆
PER
48.9倍
エネルギー・情報通信、電子電装・コネクタ(エレクトロニクス、自動車)、不動産賃貸等の事業を展開。電力ケーブル、通信ケーブル、プリント配線板、自動車用ワイヤハーネスなどを手がける。

沿革

1910-03藤倉電線護謨合名会社から電線部門を分離独立し、東京千駄ヶ谷に資本金50万円をもって藤倉電線株式会社を設立
1923-01本社・工場を現在地(江東区木場)に移転
1949-05東京証券取引所に上場
1954-04静岡県沼津市に沼津工場を開設
1961-10東京証券取引所市場区分設置(市場第一部、市場第二部)。東京証券取引所市場第一部上場となる
1965-01千葉県佐倉市に佐倉工場を開設
1970-06三重県鈴鹿市に鈴鹿工場を開設
1984-08タイに現地法人「Fujikura (Thailand) Ltd.」を設立
1988-03タイにコネクタ製造販売会社「DDK(Thailand)Ltd.」を設立
1988-06イギリスに現地法人「Fujikura Europe Ltd.」を設立
1990-03東京都江東区木場深川工場敷地の一部に本社ビル竣工
1990-08香港に電子関連製品の販売会社「Fujikura Hong Kong Ltd.」を設立
1992-10商号を藤倉電線株式会社から株式会社フジクラに変更
1998-02タイに地域統括会社「Fujikura Management Organization (Thailand) Ltd.」を設立
2001-04中国に電子材料の新会社「藤倉電子(上海)有限公司」を設立
2003-01旧深川工場跡地再開発でオフィス棟等がオープン
2003-07中国に統括営業会社「藤倉貿易(上海)有限公司」(現:藤倉(中国)有限公司)を設立
2005-01「株式会社ビスキャス」へ電力事業全般について営業譲渡を行い、古河電気工業株式会社との同事業に関する事業統合を完了
三菱電線工業株式会社との建設・電販事業の販売合弁会社「株式会社フジクラ・ダイヤケーブル」を設立
2005-03アメリカに情報通信及び自動車用電装品の製造販売会社「America Fujikura Ltd.」及び情報通信関連製品の製造販売会社「AFL Telecommunications LLC」を設立
2008-06スペインのワイヤハーネス製造会社を100%子会社化し、「Fujikura Automotive Europe S.A.U.」へ社名変更
2009-05「藤倉烽火光電材料科技有限公司」を設立
2010-04タイの子会社7社を統合し、「Fujikura Electronics (Thailand) Ltd.」を設立
2013-04米沢電線株式会社の電線事業を新会社(現:米沢電線株式会社)へ分割し、本体のワイヤハーネス事業をフジクラ電装株式会社へ商号変更
機構改革により社内カンパニー制を導入
2015-12America Fujikura Ltd.が米国に光接続用製品の製造・販売会社「AFL IG LLC」を設立
2016-04当社及び三菱電線工業株式会社の産業用電線事業全般に係る製造事業及び販売事業を株式会社フジクラ・ダイヤケーブルに統合
2016-10株式会社ビスキャスの再編に伴い、配電線・架空送電線事業を当社へ移管
2017-06監査等委員会設置会社に移行
2021-04組織改正によりカンパニー制を廃止
2021-06タイに電子部品製造会社「Fujikura Electronic Components (Thailand) Ltd.」を設立
2022-03フレキシブルプリント配線板の製造販売会社「株式会社フジクラプリントサーキット」を設立
2022-04東京証券取引所プライム市場へ移行
2022-09香港に電子関連製品の販売会社「藤倉香港貿易有限公司」を設立
2022-11AFL IG LLCをAFL Telecommunications LLCに吸収合併
2024-04導体事業を分割して株式会社フジクラ・ダイヤケーブルに承継し、銅電線製造販売事業を同社に集約

事業内容

フジクラ株式会社およびそのグループ企業は、エネルギー・情報通信、電子電装・コネクタ、不動産の3つの主要事業セグメントを通じて、幅広い製品の製造、販売、サービスを提供しています。エネルギー・情報通信事業部門では、電力ケーブル、通信ケーブル、アルミ線、被覆線、光ファイバ、光ケーブル、通信部品、光部品、光関連機器、ネットワーク機器、工事などを手掛けています。このセグメントには、フジクラ本社を含む国内外の多数の子会社が関与しています。

電子電装・コネクタ事業部門は、エレクトロニクス事業部門と自動車事業部門に分かれており、プリント配線板、電子ワイヤ、ハードディスク用部品、各種コネクタ、自動車用ワイヤハーネス、電装品などを提供しています。このセグメントもフジクラ本社をはじめ、国内外の子会社が担っています。

不動産事業部門では、不動産賃貸などを行っており、フジクラ本社がこのセグメントの事業活動を支えています。また、「その他」のカテゴリーでは、新規事業などが含まれ、フジクラ本社および国内外の子会社が関わっています。

フジクラグループは、これらの事業を通じて、多岐にわたる産業分野において、技術力と製品力を活かしたサービスを提供し、グローバルな市場での競争力を高めています。

経営方針

フジクラ株式会社は、2025年中期経営計画を策定し、持続的成長フェーズに踏み出しています。同社は、情報インフラ、情報ストレージ、情報端末の3つの分野に焦点を当て、顧客価値の創造と社会貢献を目指しています。これらの分野において、情報通信事業部門、エレクトロニクス事業部門、自動車事業部門を基軸とし、適時適切な事業ポートフォリオマネジメントを通じて高収益企業を目指します。また、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みとして、超電導技術などの事業化を推進しています。

具体的な戦略として、情報インフラ分野では、光配線ソリューションビジネスに注力し、日本、米国、英国での深耕と欧州やアジアでの市場・顧客開拓を進めます。情報ストレージ分野では、データセンタ向けの高速大容量データ通信に適した光配線ソリューションビジネスを中心に展開します。情報端末分野では、コネクタや電子ワイヤ、各種センサ類などのユニークかつ付加価値の高い製品を活かし、新市場・新顧客の開拓を目指します。

資本政策においては、将来の成長に向けた事業投資・戦略投資の実行、財務体質の強化、株主還元のバランスを図り、資本効率を重視した経営を実行します。連結配当性向30%を基本とする方針を掲げています。

フジクラは、これらの戦略を通じて、企業価値の向上と持続的成長を目指しています。同社の技術力と製品力を活かし、グローバル市場での競争力を高めることで、豊かな社会づくりに貢献していく方針です。