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ブルーイノベーションJP:5597
沿革
1999年6月 |
有限会社アイコムネットとして会社を設立 |
2001年8月 |
防災環境事業(海岸コンサルティングサービス)を開始 |
2008年4月 |
「航空写真・映像事業部」(ドローンの空撮サービス)を開始 |
2010年3月 |
本社所在地を東京都江東区青海へ移転 |
2012年1月 |
本社所在地を東京都千代田区神田錦町へ移転 |
2013年4月 |
株式会社に改組し、社名をブルーイノベーション株式会社に変更 |
2014年7月 |
一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA ※)の設立に参画 |
2016年5月 |
ドローン専用飛行支援地図サービス「SORAPASS」サービスを開始 |
2016年9月 |
東京都板橋区に「Drone Lab ITABASHI」を開設 |
2017年3月 |
東京電力ホールディングス株式会社、株式会社テプコシステムズと共同で電力設備を自動点検する「ドローン飛行支援システム」を発表 |
2017年12月 |
本社所在地を東京都文京区本郷に移転 |
2018年1月 |
ドローン統合管理システム「BEP(Blue Earth Platform)」を発表 |
2018年3月 |
Flyability SA(スイス)と業務提携し、狭小空間での飛行に最適な、球体ガードで覆われたドローン「ELIOS」による屋内点検分野での新たなソリューション・サービスをスタート |
2019年9月 |
Flyability SAが製造する全ての製品に関する日本での販売に係るReseller契約(以下、国内独占販売契約)に基づき、球体ドローン ELIOS 2の提供を開始 |
2020年9月 |
JUIDAが新設する「プラント点検上級操縦技能証明証」に参画 |
2021年2月 |
工場・プラント施設点検向けドローンのリース契約を開始 |
2021年5月 |
送電線に沿ってドローンが自動飛行・撮影する「送電線点検用ドローン自動飛行システム」を開発 |
2021年6月 |
用途に必要なBEPの機能、デバイスを選り出した「BEPパッケージ」を開発、提供開始 |
2022年1月 |
トッパン・フォームズ株式会社(現、TOPPANエッジ株式会社)と共に、AGV自動巡回点検ソリューションの提供を開始 |
2022年2月 |
ISMS認証(ISO27001)を取得 |
2022年3月 |
ロボットオフィス清掃ソリューション「BEPクリーン」のトライアルサービスを提供開始 |
2022年4月 |
AGV自動巡回点検ソリューション「BEPサーベイランス」のトライアルサービスを提供開始 |
2022年6月 |
Flyability SAとの国内独占販売契約に基づき、球体ドローン ELIOS 3の提供を開始 |
2022年11月 |
送電線ドローン点検ソリューション「BEPライン」の販売とソフトウェアの月額課金サービス及び委託点検サービス提供を開始 |
2022年11月 |
全自動ドローン運航・管理システムによる「津波避難広報ドローンシステム」の本格運用を宮城県仙台市で開始 |
2023年2月 |
ドローン飛行日誌作成・情報管理サービス「BLUE SKY」の提供を開始 |
事業内容
ブルーイノベーションは、自律移動ロボット(ドローンやAGVなど)を遠隔で制御し、統合管理するソフトウェアプラットフォーム「Blue Earth Platform(BEP)」を基軸に、設備の点検や物流などの業務を効率化、安全化、省力化するソリューションを提供しています。同社は、点検、教育、物流、ネクスト(新規ソリューション創造)の4つのソリューションを提供し、2022年度の売上比率は点検が36%、教育が27%、物流が28%、ネクストが9%です。
点検ソリューションでは、「BEPインスペクション」、「BEPライン」、「BEPサーベイランス」などを提供し、ドローンやAGVを活用した設備の自動巡回点検を実施しています。教育ソリューションでは、ドローン操縦の基礎教育「BEPベーシック」や応用教育、ドローン専用飛行支援地図サービス「SORAPASS」を提供しています。物流ソリューションでは、物流用ドローンが離発着するドローンポートを製品化した「BEPポート」の実証サービスを提供しています。ネクストソリューションでは、新規ソリューションの創造を行っており、複数台数・複数機種の掃除ロボットを活用したオフィス清掃を提供する「BEPクリーン」等を開発し、実証サービスを提供しています。
ブルーイノベーションは、特にインフラ老朽化に伴う点検需要の増加に対応し、ドローン導入による業務の安全化、効率化、低コスト化を実現しています。また、ドローンパイロットの育成に関する教育ソリューション事業も行い、ソリューション提供に加えて点検等に必要なパイロットの提供にも関わっています。さらに、将来的には、BEPにドローン、AGVの全てが接続され、自律した運用を実現することで、スマートで新しいまちづくりの実現を目指しています。
経営方針
ブルーイノベーションは、インフラの老朽化や労働力不足などの社会課題に対応するため、2030年ビジョンとして、インフラ等の強靭な社会システム構築を目指しています。同社は、自律分散型システムへの拡張を通じて、ドローン、ロボット、AGVなどの新しい自律移動ロボットを結ぶシステムのインフラとなり、スマートなまちづくりに貢献することを掲げています。このビジョン実現に向け、産官学の垣根を超えた新たなソリューションの創出を進めています。
経営戦略として、ブルーイノベーションは短期的にドローンの「領域」と「機能」の拡大を図り、高い成長を継続する方針です。中長期的には、BEPに蓄積されたフライトデータのビッグデータを活用し、ドローン市場における強固な地位を確立するとともに、自律して動くサービスを提供するプラットフォーマーを目指しています。具体的には、2025年度の大阪・関西万博を皮切りに、物流ソリューションの展開や、オフィスソリューション等の新しい領域への挑戦を計画しています。
また、同社は、経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標として、年間取引企業数、ストック型売上比率、BEPユーザー数(法人・個人)、BEPユーザー利用料(ソフトウェア売上高)を重視しています。これらの指標を通じて、安定した売上成長と収益性の向上を目指しています。
ブルーイノベーションは、点検ソリューションの市場拡大や教育ソリューションにおけるニーズの高まりを背景に、顧客の拡大や優秀な人材の獲得、新しい領域への参入など、複数の事業上及び財務上の課題に対処しています。これらの取り組みを通じて、同社は持続可能な成長を目指しており、将来的には新しい社会インフラの構築に貢献することを目標としています。