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オービーシステムJP:5576
事業内容
オービーシステムは、情報サービス産業においてシステムインテグレーションサービスを提供する企業です。技術革新が進む中で、デジタルトランスフォーメーション(DX)やクラウドコンピューティングといった新技術分野にも積極的に事業を展開しています。
オービーシステムは、日立製作所や三菱電機ソフトウエアと長年にわたるシステム開発の実績を持ち、これらの企業とのビジネスパートナーシップを築いています。これにより、売上の大部分を占める大口取引先としての地位を確立しています。
同社の事業は、システムインテグレーションサービスの単一セグメントに分類されますが、事業戦略上、金融事業、産業流通事業、社会公共事業、ITイノベーション事業の4つのサービスラインに分かれています。
金融事業では、銀行、保険、証券、クレジットの各分野でシステムインテグレーションやコンサルティングを提供しています。特に、銀行の基幹系業務や保険業務のシステム開発、保守に注力しています。
産業流通事業では、流通や医薬、自動車関連のシステム開発を行っています。また、家電製品のマイコンソフトや医療分野の臨床検査システム「CLIP」などの開発、販売も手がけています。
社会公共事業では、電力ICTや社会インフラ、衛星通信などの分野でシステム開発を行っています。自治体業務のパッケージ導入や官公庁のシステム再構築にも取り組んでいます。
ITイノベーション事業では、先端技術を活用したデジタルソリューションの提供を進めています。オンプレミスやクラウド環境でのシステム開発、保守を行い、金融ソリューション分野にも注力しています。
オービーシステムは、協力会社と連携し、顧客ニーズに応えるシステムインテグレーションサービスを提供しています。技術を共有し、プロジェクトに一体となって参画することで、複雑化するシステム開発に対応しています。
経営方針
オービーシステムは、持続可能な社会の実現を目指し、情報を通じて顧客や社会に貢献することを使命としています。中長期的な成長戦略として、業務システム開発力と人材の強化を図り、既存事業の拡大を目指しています。また、新たな事業拡大の可能性を常に探索し、協業企業との業務提携を通じて新たな成長の芽を創出しています。
同社は、業務システム開発力の強化を基本戦略に掲げています。経験豊富な社内人材を中心に、取引先の開発を牽引することが最大の強みです。新卒採用や経験者採用を積極的に行い、協力会社との連携を深めることで、開発力の上方弾力性を確保しています。さらに、AIやIoT、クラウド関連の新技術に対応するための教育投資を強化しています。
オービーシステムは、業務提携の拡大を通じて事業成長を加速させています。特長ある技術やソリューションを持つ企業との提携を進め、自社の取引先への付加価値提供や新たな取引先の発掘を図っています。具体的な取り組みとして、AI適用におけるパートナー連携や海外ベンダーとの提携を行っています。
資本業務提携(M&A)も成長戦略の一環として推進しています。2024年には㈱ヒューマン&テクノロジー、2025年には㈱グリーンキャットとの資本業務提携を実施し、国内のソフトウェア開発対応を強化しています。2027年までに連結売上高100億円を目指し、さらなる事業拡大を図っています。
オービーシステムは、DX関連事業を成長の柱とする中期経営計画を推進しています。クラウドやビッグデータ、AIの活用を進める一方で、リファラル採用や経験者採用を積極的に行い、DX人材の教育育成にも力を入れています。これにより、早期に戦力化を図り、成長を加速させています。