日本金属JP:5491

時価総額
¥52.5億
PER
10.5倍
冷間圧延ステンレス鋼帯やみがき特殊帯鋼の製造・販売を行い、関連会社を通じて加工品や電磁製品の販売も手がける企業。

事業内容

日本金属は、冷間圧延ステンレス鋼帯やみがき特殊帯鋼の製造と販売を主な事業としています。同社は8つの子会社と1つの関連会社を持ち、これらの製品に関連する事業を展開しています。

同社の事業セグメントは主に2つに分かれています。まず、「みがき帯鋼事業」では、日本金属が製造した製品を日金スチール株式会社が主に販売しています。また、タイやマレーシア、上海の子会社も一部販売を担当しています。製造工程の一部は日金精整テクニックス株式会社に委託されています。

次に、「加工品事業」では、型鋼製品を株式会社セフを通じて販売しています。電磁製品は日金電磁工業株式会社から仕入れ、一部は関連会社の播磨電子株式会社に製造を委託しています。これにより、幅広い製品ラインナップを提供しています。

経営方針

日本金属は、持続可能な成長を目指し、独自の成長戦略を推進しています。同社は「NIPPON KINZOKU 2030」という10カ年計画を掲げ、その中で「ターゲットアイテム拡大・事業化」と「高収益体質の実現」を目指しています。この計画の第3フェーズが2025年度から始まり、2029年度まで続く予定です。

同社は「人と地球にやさしい新たな価値を共創するMulti & Hybrid Material企業」をビジョンに掲げています。急速に変化する生活様式や次世代技術に対応するため、「マルチ&ハイブリッドマテリアル」、「ニアネットシェイプ」、「ニアネットパフォーマンス」をキーワードに掲げています。これにより、圧延技術と加工技術を極め、新技術・新製品を主力に事業構造を変革します。

さらに、日本金属は環境配慮製品であるエコプロダクトの販売強化を図り、競合他社との差別化を進めています。また、顧客や取引先、グループ会社とのリレーションシップを深化させることで、さらなる成長を目指しています。これにより、持続可能な成長と社会的責任の両立を図っています。