モリ工業JP:5464

時価総額
¥390.6億
PER
11.3倍
ステンレス関連事業を中心に、ステンレス管、条鋼、鋼管の製造販売やパイプ切断機の製造販売を手がける。

事業内容

モリ工業は、ステンレス関連事業を中心に展開しており、ステンレス管、ステンレス条鋼、ステンレス加工品、鋼管の製造販売を行っています。また、パイプ加工の省力化を目的としたパイプ切断機などの機械の製造販売も手がけています。これらの事業は、製造・販売体制を基礎とした地域別のセグメントに分かれており、「日本」と「インドネシア」の2つの報告セグメントがあります。

日本においては、モリ工業がステンレス関連製品の製造販売を行っており、一部の製品加工はモリ金属株式会社や関東モリ工業株式会社が担当しています。これにより、国内市場におけるステンレス製品の供給を強化しています。インドネシアでは、連結子会社であるPT. MORY INDUSTRIES INDONESIAがステンレス管の製造から販売までを行い、現地市場での事業活動を展開しています。

さらに、モリ工業はタイに所在する持分法適用会社、Auto Metal Company Limitedの株式を40%保有しています。この会社は、タイ国内およびその周辺地域を市場として、二輪車および自動車業界向けのステンレス管の製造販売を行っています。モリ工業は技術支援を通じて、同社の事業をサポートしています。

経営方針

モリ工業は、独創的なアイデアを基にした製品開発を通じて、経済的な生産と適正価格での販売を行い、社会に貢献することを基本方針としています。信用を重視しつつも、新しい分野への挑戦を続ける進取的な経営姿勢を持ち、堅実な経営を推進しています。

同社は、資本収益性指標であるROEの5年平均8%以上の維持を目標に掲げています。中期経営計画「MORY-PLAN26」では、売上高や営業利益、ROE、投資計画の具体的な数値目標を設定し、中長期的な企業価値の向上を目指しています。

「ステンレスで創るきらきらの未来」をテーマに、モリ工業は長期ビジョンと中期経営計画「MORY-PLAN26」を策定しました。2024年度から2026年度までを対象とし、ステンレス関連事業の強化と新規事業領域への進出を図っています。

同社は、ステンレス管の収益力強化や生産設備のリニューアルを進めています。特に、インドネシア市場での競争環境の変化に対応し、現地での競争優位を確保するための施策を推進しています。

新規事業領域への進出も視野に入れ、環境規制や高度情報化社会に対応する技術の向上を図っています。これにより、将来的な収益基盤の多様化を目指し、新たな事業領域の開拓を進めています。

モリ工業は、高度人材の育成と組織体制の強化を重視しています。人事制度の改革や採用ルートの多様化を進め、次世代を担う人材の育成に注力し、柔軟で自律的な組織体制の確立を目指しています。