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高砂鐵工JP:5458
事業内容
高砂鐵工は、主に鉄鋼製品事業と不動産事業の2つの事業セグメントを持っています。鉄鋼製品事業では、みがき帯鋼やみがき特殊帯鋼、エンボス製品を含む冷間圧延ステンレス鋼帯、ステンレス加工製品などを手がけています。この事業は、高砂鐵工自身が製造・販売を行うほか、子会社のタカサゴスチール株式会社も製造・販売に携わっています。
高砂鐵工は、冷間圧延ステンレス鋼帯の一部の作業工程をタカサゴスチール株式会社に下請けさせています。また、製品の原材料は日鉄ステンレス株式会社およびその親会社である日本製鉄株式会社から購入しています。さらに、原材料の購入や製品の一部の販売は、関連会社である三井物産スチール株式会社を経由して行われています。
不動産事業については、高砂鐵工とその子会社である株式会社タカテツライフが展開しています。この事業では、主に不動産の開発や管理、賃貸などを行っており、鉄鋼製品事業とは異なる収益源を確保しています。
経営方針
高砂鐵工は、2024年度から2026年度を対象とした中期経営計画を策定し、売上200億円以上、ROS8.0%以上、配当性向30.0%以上を目指しています。この計画のもと、同社は鉄鋼事業を中核に、顧客と社会に豊かな価値を提供することを経営理念としています。
同社の成長戦略は、みがき帯鋼、エンボス事業、プレスプレート事業、ステンレス流通事業の4つの重点領域に焦点を当てています。みがき帯鋼事業では短納期、小ロット、高品質を武器に、日本の製造業を支えることを目指しています。エンボス事業では、機能性と意匠性を兼ね備えた製品で人々の暮らしに彩りを添えることを目指しています。
プレスプレート事業では、ハイエンドニーズに応える商品力を活かし、世界の電子部品産業の発展に貢献しています。ステンレス流通事業では、小ロット短納期のサービス拡充や地域密着営業を強化し、他社との連携を視野に入れた対応で顧客ニーズを先取りしています。
高砂鐵工は、これらの事業を通じて収益力の向上と安定した配当の実施を目指しています。特に、みがき帯鋼事業では高品質の製品を提供し続けることで、顧客から選ばれる企業を目指しています。エンボス事業では、パートナー企業との連携を強化し、用途開発を進めています。
プレスプレート事業では、独自の熱処理技術を活かした高性能な製品を提供し、新たな取引を拡大しています。これらの取り組みを通じて、高砂鐵工は中期計画の経営目標達成に向けて、引き続き戦略的に事業を展開していく方針です。