日本特殊陶業JP:5334

時価総額
¥1.02兆
PER
13.6倍
自動車部品、セラミック製品、環境エネルギー関連製品の製造販売、福利厚生サービスを展開。

沿革

1936年10月

日本碍子株式会社からスパークプラグ部門を分離し資本金100万円を以って設立

1937年4月

NGKスパークプラグ製造開始

1949年5月

NTKニューセラミック製造開始

1949年5月

東京・名古屋両証券取引所に株式上場

1958年6月

セラミックバイト、チップ製造開始

1958年9月

銅軸入りワイドレンジプラグ発売 自動車業界の先駆となる

1959年8月

ブラジルに製造販売会社を設立(ブラジル特殊陶業株式会社(現 ブラジル特殊陶業有限会社))

1962年4月

小牧工場(愛知県)操業開始 本社工場よりニューセラミック部門を移転

1966年6月

米国に製造販売会社を設立(米国NGKスパークプラグ株式会社(現 米国特殊陶業株式会社))

1967年10月

セラミックICパッケージ製造開始

1973年3月

マレーシアに製造販売会社を設立(マレーシアNGKスパークプラグ株式会社)

1973年4月

自動車用温度センサ製造開始

1974年4月

宮之城工場(現さつま工場、鹿児島県)操業開始

1974年4月

タイに製造販売会社を設立(サイアムNGKスパークプラグ株式会社)

1975年5月

英国に販売会社を設立(英国NGKスパークプラグ株式会社)

1977年5月

インドネシアに製造販売会社を設立(インドネシアNGKスパークプラグ株式会社)

1979年11月

ドイツに販売会社を設立(ドイツNGKスパークプラグ有限会社(現 欧州NGKスパークプラグ有限会社))

1980年2月

オーストラリアに販売会社を設立(オーストラリアNGKスパークプラグ株式会社)

1982年6月

自動車用酸素センサ製造開始

1989年9月

友進工業株式会社(韓国)に資本参加

1989年12月

セラミックセンサ株式会社(愛知県)設立

1990年10月

フランスに製造販売会社を設立(ヨーロッパ特殊陶業株式会社(現 フランスNGKスパークプラグ株式会社))

1993年11月

韓国に製造販売会社を設立(韓国NTK工具株式会社(現 韓国NTKセラミック株式会社))

1994年4月

伊勢工場(三重県)操業開始 本社工場より圧電製品部門を移転

1997年7月

NGKイリジウムプラグ発売

2001年4月

医療用酸素濃縮装置量産開始

2003年4月

中国に製造販売会社を設立(上海特殊陶業有限公司)

2004年10月

急速昇温タイプのセラミックグロープラグ量産開始

2005年3月

タイに製造販売会社を設立(タイNGKスパークプラグ株式会社)

2006年8月

インドに製造販売会社を設立(インド特殊陶業株式会社)

2007年1月

南アフリカに製造販売会社を設立(南アフリカNGKスパークプラグ株式会社)

2011年9月

中国に製造販売会社を設立(常熟特殊陶業有限公司)

2013年7月

タイに製造販売会社を設立(株式会社スパークテックタイランド(現 アジアNGKスパークプラグ株式会社))

2015年4月

株式会社日本セラテック(宮城県)(現 株式会社NTKセラテック)の株式を取得し完全子会社化

2015年7月

UCI Acquisition Holdings (No.2) Corp.(米国)(現 Wells Vehicle Electronics Holdings Corp.)の株式を取得し完全子会社化

2015年10月

航空機部品向け新工具「バイデミックス」の販売開始

2016年3月

燃料電池自動車(FCV)向け「水素漏れ検知センサ」の販売開始

2016年7月

NTKセラミック株式会社(新)(愛知県)設立

2018年12月

CAIRE Inc.(米国)他2社を買収し完全子会社化

2019年12月

森村SOFCテクノロジー株式会社(愛知県)事業開始

2020年1月

CECYLLS株式会社(愛知県)設立

2022年6月

監査等委員会設置会社へ移行

2023年4月

英文商号をNGK SPARK PLUG CO., LTD.からNiterra Co., Ltd.に変更

IMC International Metalworking Companies B.VとのNTKカッティングツールズ株式会社(愛知県)の合弁会社化による資本業務提携開始

事業内容

日本特殊陶業株式会社(以下、同社)とそのグループ企業(子会社73社、関連会社6社)は、自動車関連製品、セラミック製品、新規事業製品の製造販売を主軸に事業を展開しています。

自動車関連事業では、スパークプラグやグロープラグ、各種センサーなどの自動車部品を製造・販売しています。国内では、同社が直接製造販売を行い、また、日特スパークテックWKSやセラミックセンサ株式会社などの国内子会社に原材料や部品を供給し、製造委託を行っています。海外では、ブラジル特殊陶業や米国特殊陶業などの製造販売子会社が地域ごとに販売を担当しています。

セラミック事業では、工作機械用切削工具、産業用セラミック製品、半導体製造装置用製品、ICパッケージ、医療用酸素濃縮装置などを製造・販売しています。国内では、NTKセラテックやNTKメディカルなどが製造販売を行っており、海外ではCAIRE Inc.や韓国NTKセラミックが販売を担当しています。

新規事業としては、燃料電池などの環境エネルギー分野に関する製品の製造販売を行っています。国内では、森村SOFCテクノロジー株式会社やCECYLLS株式会社が固体酸化物形燃料電池(SOFC)の製造販売を手掛けています。海外では、米国特殊陶業などの販売子会社が新規事業製品の販売を行っています。

その他、日特アルファサービス株式会社を通じて福利厚生サービスも提供しています。これらの事業を通じて、同社グループは幅広い製品とサービスを世界各地で展開しています。

経営方針

日本特殊陶業株式会社(以下、同社)は、技術立脚の提案型企業として、新たな価値と優れた品質の提供により、社会から高い信頼を得ることを目指しています。同社は、社員の個性と能力を発揮できる環境の整備と、積極的な姿勢とスピーディな行動で企業価値を高めることを基本方針としています。

中期経営計画では、「2030 長期経営計画 日特BX」を見据え、2021年度から2024年度までの4年間を組織変革の期間と位置付け、「変えるために、壊す。」「変わるために、創る。」というスローガンのもと、新たな取り組みを推進しています。基本方針としては、「既存事業」と「新規事業」が独立しながらも、両輪で走ることを目指しています。

重点課題としては、成長事業及び新規事業への投資や人財ポートフォリオの転換の促進、ROIC経営による稼ぐ力のさらなる強化を挙げています。具体的な取り組みとして、社内カンパニー制への移行や一部事業部門の分社化を実施し、機動的な意思決定と収益性の可視化による成長を目指しています。また、ROICを用いた事業別の目標管理や事業ポートフォリオマネジメントの構築・運用、不採算事業の撤退基準の明確化を通じて、経営資源の最適配分と投資対効果の最大化を図っています。

さらに、事業ポートフォリオの転換に不可欠な人財ポートフォリオの転換を実現するため、成長事業・新規事業への人財の積極的な転換と、「自律創造人財」の育成・創出に取り組んでいます。これらの戦略を通じて、同社は持続可能な成長と企業価値の向上を目指しています。