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ノザワJP:5237
沿革
1897年8月 |
野澤幸三郎商店を創立。 |
1906年3月 |
外国産石綿盤の輸入開始。 |
1913年9月 |
石綿盤の国産化を企図して、初代社長野澤幸三郎が神戸市に於いて日本石綿盤製造株式会社を設立。同時に、兵庫県本山村(現神戸市東灘区甲南町)に工場建設着手。同4年8月製造開始。 |
1937年8月 |
門司市(現北九州市門司区)に門司スレート工場建設。 |
1939年9月 |
姉妹会社昭和セメント株式会社を吸収合併。 |
1944年10月 |
姉妹会社野澤石綿鉱業株式会社を吸収合併し、同時に、商号を野澤石綿興業株式会社に変更。 |
1948年8月 |
東京都森ケ崎に東京スレート工場建設着手、同年11月運転開始。 |
1949年4月 |
商号を野澤石綿セメント株式会社に変更。 |
1949年5月 |
大阪証券取引所市場第一部に上場。 |
1953年5月 |
東京都蒲田にスレート工場建設着手、同年11月運転開始。同時に東京スレート工場を移設併合し、東京工場と呼称する。 |
1961年4月 |
埼玉県鶴ケ島町にスレート工場建設着手、翌年1月運転開始。同時に、東京工場を移設併合し、東京工場と呼称する。 |
1964年6月 |
兵庫県播磨町に播州スレート工場建設着手。翌年10月運転開始。 |
1966年1月 |
滋賀興産株式会社にセメント部門を営業譲渡。 |
1966年8月 |
大阪証券取引所市場第二部に指定替え。 |
1968年3月 |
高砂市伊保町に高砂スレート工場建設着手。同年12月運転開始。 |
1969年3月 |
高砂工場新設に伴い、神戸工場閉鎖。 |
1969年10月 |
ノザワ興産株式会社を設立。 |
1969年12月 |
商号を株式会社ノザワに変更。 |
1970年6月 |
株式会社ジャック・エイム・ジャパンを設立。(ノザワ商事株式会社へ商号変更) |
1970年9月 |
東京工場でアスロック(押出成形セメント製品)の製造開始。 |
1977年6月 |
東京工場をアスロック専門工場に転換。 |
1985年1月 |
播州工場にアスロック製造プラント建設着手、同年8月製造開始。 |
1989年8月 |
埼玉県吉見町に埼玉工場建設着手。1990年11月竣工、運転開始。東京工場閉鎖。 |
1990年3月 |
埼玉県深谷市に新技術研究所建設着手。1990年10月竣工。 |
1991年7月 |
株式会社エスピーノザワ(現株式会社ノザワトレーディング)を設立。(現連結子会社) |
1994年12月 |
門司工場製造中止。 |
1995年4月 |
北海道工場を分社化し、フラノ産業株式会社を設立。 |
1999年7月 |
埼玉工場で住宅用軽量外壁材(押出成形セメント製品)の製造開始。 |
2002年1月 |
フラノ産業株式会社を解散。 |
2005年3月 |
ノザワ商事株式会社を解散。 |
2005年4月 |
株式会社六甲スレートは株式会社ノザワ商事へ商号変更し、株式会社ノザワが100%出資する連結子会社となる。 |
2005年10月 |
ノザワ興産株式会社を解散。 |
2011年4月 |
野澤貿易(上海)有限公司を中国上海市に設立。(現連結子会社) |
2011年5月 |
野澤積水好施新型建材(瀋陽)有限公司を積水ハウス株式会社との合弁契約に基づき中国遼寧省瀋陽市に設立。2012年4月押出成形セメント板の製造工場完成、操業開始。 |
2013年7月 |
東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に上場。 |
2016年10月 |
普通株式2株につき1株の株式併合を実施。単元株式数を1,000株から100株に変更。 |
2017年6月 |
押出成形セメント板「アスロック」を高耐久性押出成形セメント板「アスロックNeo」へ全面切替。 |
2020年12月 |
野澤積水好施新型建材(瀋陽)有限公司を解散。 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第二部からスタンダード市場へ移行。 |
2022年9月 |
野澤貿易(上海)有限公司を解散。 |
事業内容
ノザワ及びその連結子会社3社は、建築材料関連事業を中心に展開しています。このセグメントでは、製品の製造、販売、工事の請負、設計、監理などを手がけており、これに付随するサービス業務も提供しています。ノザワ自身が製造し販売するほか、ノザワ商事(連結子会社)と野澤貿易(上海)有限公司(連結子会社)が販売を行っています。ノザワ商事は、ノザワが使用する副資材の一部を納入しており、また、ノザワ及びノザワ商事は、ノザワ製品を用いた設計や施工も手掛けています。
その他の事業として、ノザワは不動産の賃貸業を行っており、ノザワトレーディング(連結子会社)は損害保険及び生命保険の代理店業務を展開しています。これらの事業は、建築材料関連事業以外でノザワグループが手がける重要な業務の一部を形成しています。
なお、2022年9月5日の取締役会において、野澤貿易(上海)有限公司の解散が決議されています。これは、グループの事業戦略の見直しや効率化の一環と考えられます。ノザワグループは、建築材料関連事業を核としつつ、多角的な事業展開を通じて、さまざまなニーズに応えるサービスを提供しています。
経営方針
ノザワは、建築材料関連事業を中心に、不動産賃貸業や保険代理店業務など多角的な事業を展開している企業です。同社は、創意に満ちた新商品の開発と居住空間の創造を通じて、21世紀をリードする企業集団を目指しています。その経営方針の下、技術力を背景に品質、納期、コストの優位性を追求し、環境保全を重視した次世代事業の模索に励んでいます。
中期経営計画では、2027年の創業130周年に向けて、経営基盤の強化と事業のさらなる発展を目指しています。具体的には、全社三大戦略(体質強化戦略、収益拡大戦略、飛躍成長戦略)を展開し、全領域での差別化を推進しています。2026年3月期には売上高経常利益率12%以上を目標として掲げており、この目標達成に向けて、独自の高付加価値商品の積極的・戦略的な営業展開を進めています。
また、新型コロナウイルス感染症の影響や国内外の経済環境の不確実性が高まる中、ノザワは質・量ともに顧客満足を追求する製品の安定供給を最重要課題として取り組んでいます。ESGに関する課題に対しても、脱炭素社会の実現に向けた取り組みや地域貢献活動、職場環境整備、コンプライアンスの強化など、企業の社会的責任を果たすための活動を推進しています。
このように、ノザワは技術力の向上と環境への配慮を軸に、差別化された商品とサービスの提供を通じて、持続可能な成長を目指しています。