AGC (5201) 株価

時価総額
¥1.22兆
PER
15.5倍
ガラス・化学品の大手。建築・自動車用ガラス、液晶・有機ELディスプレイ用ガラス基板、フッ素製品、医農薬開発製造受託サービスを展開。子会社192社・関連会社26社を通じて多角化経営。日本・アジア・欧米でグローバル展開。

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事業内容

AGCは、ガラスと化学品を主力とする素材メーカーです。同社は建築用ガラスから自動車用ガラス、さらには最先端の電子部材や化学製品まで、幅広い素材を開発・製造しています。創業以来培ってきた素材技術を活かし、建設業界から自動車業界、電子機器業界まで多岐にわたる分野に製品を供給しています。

同社の主要顧客は、建設会社や自動車メーカー、電子機器メーカー、化学メーカーなど多様な業界に及びます。収益構造は各事業セグメントがバランス良く寄与する形となっており、特定の業界に過度に依存しない安定した事業基盤を築いています。グローバルに展開する子会社192社と関連会社26社を通じて、世界各地の顧客ニーズに対応しています。

同社の事業は大きく6つのセグメントに分かれています。建築ガラス事業では複層ガラスや強化ガラスなどの建築用加工ガラスを、オートモーティブ事業では自動車用ガラスや車載用カバーガラスを手がけています。電子事業では液晶・有機EL用ガラス基板や半導体関連部材を、化学品事業では苛性ソーダや塩化ビニル樹脂などの基礎化学品からフッ素製品まで幅広く展開し、ライフサイエンス事業では医薬品の開発・製造受託サービスを提供しています。

経営方針

AGCは長期経営戦略「2030年のありたい姿」の実現に向け、中期経営計画「AGC plus-2026」に基づく事業変革を推進しています。当初掲げていた2026年営業利益2,300億円、ROE8%以上の目標は、中国・欧州の景気低迷や一部事業の苦戦により下方修正され、現在は営業利益1,900億円、ROE5%以上を目指しています。同社は2027年以降の早期に株主資本コストを上回るROE8%超えの達成を掲げており、市況変動に強く資産効率と成長性の高い事業ポートフォリオの構築を目標としています。

同社の成長戦略の核心は、事業管理指標として用いるROCEの改善にあります。エレクトロニクス事業とインテグレイテッドケミカルズ事業は製品の差別化により高収益を確保する一方、資産規模の大きい事業の収益性向上が全社的な課題となっています。オートモーティブ事業では価格政策と事業構造改革により2025年にROCE10%超を達成し、数年以内に15%達成を目指すなど、各事業で具体的な改善施策を展開しています。コスト改善、価格政策、高付加価値化による営業利益向上と、投資の厳選や在庫縮減による営業資産適正化を両輪として、全社ROCE10%以上の達成を目指しています。

技術革新への取り組みでは、半導体関連事業の大幅な拡大を重要戦略に位置付けています。同社は市場軸と技術軸の二軸で開発領域を選定する仕組みを運用し、最先端かつ高付加価値領域への投資を強化しています。具体的には、AI・マテリアルズ・インフォマティクス技術を活用した生産・基盤技術革新、IRカットフィルタやEUV露光用フォトマスクブランクスなどの次世代製品開発、半導体プロセス部材や電池用材料などの新事業創出に注力しています。特に半導体分野では、従来の前工程に加えて後工程にも注力し、無機・有機素材と機能設計・加工技術を融合したソリューション提供により、半導体パッケージング関連技術の拡大を推進しています。

投資戦略においては、2018年から2025年まで毎年2,000億円を超える大規模な設備投資を実施してきましたが、2026年以降は新規投資を大幅に抑制し、既存設備の最大活用によるROCE改善と投資回収に注力する方針です。株主還元では親会社所有者帰属持分配当率3%程度を目安とした安定配当を基本とし、2026年は2025年水準の配当維持を予定しています。同社は「AGC、いつも世界の大事な一部」というパーパスの下、独自の素材・ソリューションの追求を通じて持続的な企業価値向上を目指しています。

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