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AGCJP:5201
沿革
1907-00 | 旭硝子株式会社(現AGC株式会社)創立 |
1909-00 | 尼崎工場(現関西工場尼崎事業所)を設置し、日本で初めて板ガラスの工業生産を開始 |
1914-00 | 牧山工場(現北九州事業所)を設置 |
1916-00 | ガラス溶解窯の構造材である耐火煉瓦の生産を開始し、セラミックス事業に参入 鶴見工場(現AGC横浜テクニカルセンター)を設置 |
1917-00 | ガラスの原料であるソーダ灰の製造を開始 |
1939-00 | 伊保工場(現関西工場高砂事業所)を設置 |
1944-00 | 日本化成工業株式会社と合併し、三菱化成工業株式会社と改称 |
1950-00 | 企業再建整備法により三菱化成工業株式会社が3分割される。当社は旭硝子株式会社の旧名に復して設立され、再発足。株式を上場。 |
1954-00 | ブラウン管用ガラスの生産を開始 |
1956-00 | 自動車ガラスの生産を開始 インドでのガラス生産を開始し、日本の民間企業としていち早くインドに進出 |
1959-00 | 千葉工場を設置 |
1964-00 | フッ素化学品の生産を開始 タイ旭硝子社(現AGC Flat Glass (Thailand) Plc.)を設立し、タイに進出 |
1965-00 | 羽沢研究所(現AGC横浜テクニカルセンター)を設置 |
1970-00 | 愛知工場を設置 |
1972-00 | 相模事業所(現相模工場)を設置 PT Asahimas Flat Glass Tbkを設立し、インドネシアに進出 |
1974-00 | 鹿島工場を設置 タイ安全硝子社(現AGC Automotive (Thailand) Co., Ltd.)を設立し、アジアでの自動車ガラス生産を開始 |
1981-00 | ベルギーのグラバーベル社(現AGC Glass Europe)を買収し、欧州に進出 |
1985-00 | APテクノグラス社(現AGC Flat Glass North America, Inc.)を設立し、米国での自動車ガラス生産を開始 合成石英ガラスの生産を開始 |
1988-00 | 米国の板ガラス製造会社であるAFGインダストリーズ社(現AGC Flat Glass North America, Inc.)に資本参加し、同国での板ガラス生産を開始 |
1991-00 | ベルギーのスプリンテックス社(現AGC Automotive Europe)へ資本参加し、欧州での自動車ガラス生産を開始 |
1992-00 | 中国に大連フロート硝子社(現艾杰旭特種玻璃(大連)有限公司)を設立し、同国での板ガラス生産を開始 |
1995-00 | TFT液晶ガラス基板用無アルカリガラスの生産を開始 中国に秦皇島海燕安全玻璃社(現艾杰旭汽車玻璃(秦皇島)有限公司)を設立し、同国での自動車ガラス生産を開始 |
1997-00 | ロシアのボー・グラス・ワークス社(現AGC Bor Glassworks OJSC)に資本参加し、ロシアに進出 |
1999-00 | 英国のICI社のフッ素樹脂事業(現AGC Chemicals Europe, Ltd.)を買収し、欧州でのフッ素化学品の生産を開始 |
2000-00 | 台湾に旭硝子ファインテクノ台湾社(現艾杰旭顕示玻璃股份有限公司)を設立し、台湾でのTFT液晶用ガラス基板の生産を開始 |
2002-00 | カンパニー制を導入、グローバル一体経営体制に移行 |
2004-00 | 旭硝子ファインテクノ韓国社(現AGC Fine Techno Korea Co., Ltd.)を設立し、韓国でのTFT液晶用ガラス基板の生産を開始 |
2007-00 | グループブランドをAGCに統一 |
2009-00 | 旧北九州工場から自動車ガラス事業を撤退 |
2010-00 | スマートフォン・タブレットPC等のカバーガラス向けに化学強化用特殊ガラスの生産を開始 |
2011-00 | 中国にTFT液晶用ガラス基板の生産拠点として、艾杰旭顕示玻璃(昆山)有限公司を設立 |
2013-00 | ブラジルにAGC Vidros do Brasil Ltda.を設立し、同国に進出 |
2014-00 | シンガポールに東南アジア地域統括拠点として、AGC Asia Pacific Pte., Ltd.を設立 |
2016-00 | ドイツのバイオミーバ社(現AGC Biologics GmbH)の全株式を取得し、同国でのバイオ医薬品開発製造受託事業を開始 |
2017-00 | デンマーク・米国に開発拠点を有するCMC Biologics社(現AGC Biologics, Inc.)の全株式を取得し、同国でのバイオ医薬品開発製造受託事業を開始 |
2018-00 | 社名を旭硝子株式会社からAGC株式会社へ変更 |
2019-00 | スペインのMalgrat Pharma Chemicals社(現AGC Pharma Chemicals Europe, S.L.U.)の全株式を取得し、同国での合成医薬品開発製造受託事業を開始 |
2020-00 | 新研究開発棟をAGC横浜テクニカルセンター(旧京浜工場)内に新設 |
2021-00 | 北米建築用ガラス事業を米国のCardinal Glass Industries社に譲渡 |
2022-00 | 中国の各種フロートガラス等製造販売会社である艾杰旭特種玻璃(大連)有限公司の全株式を上海耀皮玻璃集団股份有限公司に譲渡 |
事業内容
AGC(旧称: 旭硝子)とそのグループ企業は、222の子会社と30の関連会社を有し、幅広い事業セグメントを展開しています。主要な事業内容は、ガラス、電子、化学品の三つのセグメントに大別されます。
ガラスセグメントでは、フロート板ガラスや型板ガラス、網入り磨板ガラス、Low-E(低放射)ガラス、装飾ガラスなどの製品を提供しています。また、建築用加工ガラス(断熱・遮熱複層ガラス、防災・防犯ガラス、防・耐火ガラス等)、自動車用ガラス、車載ディスプレイ用カバーガラスなども手がけています。
電子セグメントでは、液晶用ガラス基板、有機EL用ガラス基板、ディスプレイ用特殊ガラス、ディスプレイ用周辺部材、ソーラー用ガラス、産業用加工ガラス、半導体プロセス用部材、オプトエレクトロニクス用部材、プリント基板材料、照明用製品、理化学用製品等を提供しています。
化学品セグメントでは、塩化ビニル、塩化ビニル原料、苛性ソーダ、ウレタン原料、フッ素樹脂、撥水撥油剤、ガス、溶剤、医農薬中間体・原体、バイオテクノロジー関連製品、ヨウ素製品等を扱っています。
これらの製品群に加え、AGCグループはセラミックス製品、物流・金融サービス等も提供しており、多岐にわたる事業を展開しています。また、組織の変更に伴い、車載ディスプレイ用カバーガラスをガラスセグメントに統合するなど、事業構造の最適化も進めています。
経営方針
AGC(旧称: 旭硝子)は、ガラス、電子、化学品の三つのセグメントを中心に、セラミックス製品や物流・金融サービスなど幅広い事業を展開しているグローバル企業です。同社は、企業理念「Look Beyond」のもと、独自の素材・ソリューションで世界中の人々の暮らしを支えることを使命としています。このビジョンを実現するため、中期経営計画「AGC plus-2023」を策定し、ポートフォリオ経営の推進による資産効率の向上と全社ROCE(営業資産利益率)10%以上を目指しています。
2022年度は、戦略事業とコア事業の主要課題に取り組み、エレクトロニクスやライフサイエンス分野での積極投資を行いました。また、東南アジアのクロールアルカリ事業基盤強化や自動車用ガラス事業の構造改革など、事業ポートフォリオの変革にも注力しています。
「2030年のありたい姿」実現に向けて、AGCはサステナビリティ経営の推進と事業ポートフォリオ変革に取り組んでいます。特に、エレクトロニクス、ライフサイエンス、モビリティの各戦略事業の積極拡大により、2024年度に営業利益1,000億円を目指し、2030年度には全社営業利益3,000億円達成と戦略事業の割合を50%超にすることを目標にしています。
また、人財と企業文化の継続的な進化にも力を入れており、従業員エンゲージメントの向上やダイバーシティ推進施策の加速に取り組んでいます。これらの戦略を通じて、AGCは社会的価値・経済的価値の創出を目指し、ステークホルダーに様々な価値を提供することを目標にしています。