FIXERJP:5129

時価総額
¥226億
PER
30.5倍
クラウドネイティブなエンタープライズシステム構築に特化し、クラウドインテグレーション、マネージドサービス、SaaS提供、Microsoft AzureやAWSを用いたシステム開発・運用を手掛ける。

沿革

2008年9月

株式会社FIXERを設立

2009年11月

パブリッククラウド(※1)の構築・運用事業を開始

2012年1月

パブリッククラウドのマネージドサービスcloud.configの提供を開始

2015年7月

Microsoft 米国本社よりMicrosoft Azure Cloud Solution Provider(CSP) (※2)制度設立時のパートナーとして認定 (日本国内における設立時のパートナーは当社のみ)

2015年11月

三重県津市に開発拠点であるFIXERクラウドセンターを開設。三重県の本社機能移転促進補助金の第1号適用案件

2016年4月

名古屋市中区に名古屋事業所を開設(2022年4月に名古屋市中村区へ移転)

2019年6月

FIXERクラウドセンターを三重県四日市市に移転し、四日市事業所を開設

2019年7月

Microsoft Azureのマネージドサービスを提供するパートナーの最高位認定「Azure Expert MSP(※3)」を取得し、更新審査を経て現在まで継続

2019年9月

当社が開発したクラウドによるインターネットバンキングサービス「北國クラウドバンキング」が稼働開始

2019年11月

株式会社北國銀行がシステム開発力の向上を目的として設立した株式会社デジタルバリューに共同出資

2020年2月

未来創生2号ファンド、株式会社北國銀行から11億9,934万円の資金を調達

2020年2月

三重県四日市市に、高度IT人材育成に資するための教育施設であるクラウドAIスクールを開設し、企業や市民向けにクラウド・AIの実践的な教育プログラムを提供開始

2020年5月

当社が構築した「新型コロナウイルス感染者情報管理・共有システム(HER-SYS)」を厚生労働省が稼働開始

2020年5月

三重県四日市市と「高度IT人材育成にかかる連携協定」を締結

2021年3月

三重県四日市市と「LINEを活用した行政サービス提供事業に関する連携協定」を締結

2022年10月

東京証券取引所グロース市場に株式を上場

2023年4月

エンタープライズ向け生成型AIサービス「GaiXer」の提供開始

2023年5月

三重県津市に津事業所を開設

事業内容

FIXERは、クラウドネイティブなエンタープライズシステム構築に特化したクラウドインテグレータとして位置づけられます。同社は、信頼性、可用性、保守性、保全性、機密性を充足するエンタープライズシステムの設計、構築、運用を一貫して提供しています。また、クラウドインテグレーションを基盤としながら、マネージドサービスやSaaSのサービス展開も行っており、事業の多角化を進めています。

FIXERは2008年の設立以来、特にMicrosoft Azureを中心に、クラウドサービスの導入実績を積み重ねてきました。Microsoft Azureの日本での正式リリース以前から技術検証を開始し、その後も導入実績を重ね、Microsoftからも高い評価を受けています。また、一部Amazon Web Services(AWS)も取り扱っており、AWSアドバンストティアサービスパートナーに認定されています。

同社の提供するサービスは、プロジェクト型サービス、リセール、マネージドサービス、SaaSに大別されます。プロジェクト型サービスでは、新規システム開発や既存システムのクラウド移行を行い、リセールでは、クラウドやソフトウェアライセンスの販売を提供しています。マネージドサービスでは、cloud.configブランドで、クラウド環境で発生する課題解決まで対応するサービスを展開。SaaSでは、プロジェクト型サービスやマネージドサービスで把握した顧客ニーズに応える機能をプラットフォーム化し、提供しています。

これらの事業を通じて、FIXERはクラウドネイティブな開発手法を前提に、顧客との直接契約によるプライム案件の獲得に注力しています。また、クラウドサービスとして提供されるAIの研究開発のノウハウを生かし、生成型AIを活用したエンタープライズAGIプラットフォーム「GaiXer」の提供も開始しています。これらの取り組みから、FIXERはクラウドサービスの提供者として、さらなる成長を目指しています。

経営方針

FIXERは、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進をビジョンとして掲げ、日本のエンタープライズシステムにグローバル品質のクラウドパワーを提供することをミッションとしています。同社は、クラウドネイティブな技術を駆使し、顧客企業のDX実現を加速させることに注力しています。特に、Microsoft Azureを中心に、クラウドサービスの導入実績を積み重ね、高い評価を受けていることが特徴です。

成長戦略として、FIXERはクラウドビジネスの強化・拡大、優秀な人材の確保・育成、独自サービスの強化及び技術革新への対応、事業展開のグローバル化、事業ポートフォリオの拡大・安定した収益基盤の強化、他企業との連携及び協業の推進、認知度の向上、管理体制の強化、システム基盤の強化、財務上の課題への対応といった多角的なアプローチを取っています。

具体的には、クラウドサービスの普及に伴うDXニーズの高まりを背景に、クラウドネイティブなテクノロジーで日本のDXを加速させること、また、Microsoftとの連携強化やサービス開発体制の強化を通じて競争の激しいクラウド市場でのポジションを築くことを目指しています。さらに、優秀なエンジニアの確保・育成、技術革新への継続的な取り組み、グローバル市場へのリーチ拡大、事業ポートフォリオの拡大を通じて、収益基盤の安定化に寄与するサイクルを生み出すことを戦略としています。

これらの戦略を支えるために、FIXERは積極的な広告宣伝による企業認知度及びクラウドにおける純粋想起率の向上、営業体制の構築と強化、マーケティング活動の強化にも力を入れています。また、経営指標として顧客数の増加、売上総利益率の向上、採用人数の増加を設定し、事業および組織の規模・質の両面での強化を図っています。