ノバックJP:5079

時価総額
¥160億
PER
41.7倍
土木工事事業では、道路・橋梁、河川・ダム、トンネル・シールド工事などの社会インフラ建設に、建築工事事業では、公共施設、マンション、病院等の建築工事に取り組む。

沿革

1965年4月

個人住宅用地造成及び建築・レジャー施設用地造成などを目的とし、兵庫県姫路市十二所前町1番地に資本金150万円にて大谷建設株式会社を設立

1965年7月

建設業兵庫県知事登録(ぬ)第4852号(土木、建築)

1972年3月

一級建築士事務所登録(兵庫県知事登録(ト)第359号)

1972年3月

大阪営業所(現大阪支店)開設

1973年5月

建設業兵庫県知事許可(特-48)第6447号(土木、建築、舗装、造園、水道施設)

1973年9月

宅地建物取引業免許(兵庫県知事(1)第6267号取得)

1974年9月

建設大臣許可(特-49)第4947号(土木、建築、舗装、造園、水道施設)

1978年3月

姫路市砥堀90番地に本社移転

1986年10月

神戸市での小中規模の官庁土木工事受注を図るため、子会社のシンダイ建設株式会社を資本金2,000万円にて神戸市に設立

1987年10月

姫路市北条71番地(現住所:北条一丁目92番地)に本社移転

1990年9月

福山支店(現広島支店)開設

1994年2月

京都営業所(現京都支店)開設

1996年5月

名古屋支店開設

1997年12月

品質管理及び品質保証に関する国際規格ISO9002(現ISO9001)認証取得

2000年9月

建設大臣許可(特-12)第4947号(とび・土工、しゅんせつ)追加取得

2003年8月

株式会社ノバックに社名変更

2003年9月

丸紅建設株式会社から土木及び建築事業に関する営業の譲渡を受け、北海道支店(2009年9月閉鎖)、東北支店、新潟支店(2010年5月閉鎖)、東京本店、横浜支店、四国営業所(現四国支店)、九州支店を開設。北海道エリアで建設資材のリサイクル事業及び除雪事業を引き継ぎ

2003年12月

国土交通大臣許可(特-15)第4947号(鋼構造物)追加取得

2004年12月

国土交通大臣許可(特-16)第4947号(管、機械器具設置)追加取得

宅地建物取引業者(国土交通大臣免許第6975号取得)

北海道エリアで建設資材のリサイクル事業及び除雪事業を廃止

2005年10月

シンダイ建設株式会社の全株式を譲渡し、非子会社化

2010年11月

環境に関する国際規格ISO14001認証取得

2018年12月

経済産業省「地域未来牽引企業」に選定

2019年3月

国土交通大臣許可(特-30)第4947号(解体)追加取得

2019年10月

国土交通大臣許可(特-1)第4947号(電気)追加取得

2022年3月

東京証券取引所市場第二部に上場

2022年4月

東京証券取引所の市場再編に伴い、スタンダード市場に移行

事業内容

ノバックは、土木工事と建築工事を主軸に展開する企業であり、その事業内容は幅広いセグメントに及びます。土木工事事業では、国土交通省や地方自治体、高速道路会社からの官公庁発注工事を中心に、社会インフラストラクチャー建設工事を手掛けています。これには、道路工事、河川工事、上下水道工事、土地造成工事などが含まれ、自然災害に対する復旧工事や予防工事も行っています。ノバックは、全国に支店を持ち、年間15件前後の工事を受注し、施工しています。

建築工事事業では、民間企業からの共同住宅工事を主に、学校や福祉施設、庁舎、事務所、高速道路のサービスエリア工事なども手掛けています。顧客のニーズに応じた提案や、品質向上に努めることで、長期にわたる技術力と経験を活かした事業展開をしています。特に、首都圏・関西圏・中部圏を中心に事業を拡大しており、非住宅分野や既設建物のリニューアル、耐震補強などの分野でも積極的に事業を展開しています。

さらに、ノバックは不動産の賃貸事業も行っており、保有する不動産を法人顧客に対して賃貸しています。これにより、土木工事、建築工事に加え、不動産賃貸という形で事業の多角化を図っています。

ノバックは、工事成績優秀企業としての認定を受けるなど、品質向上に特化した技術力の向上に努めており、元請比率が高いことや、監理技術者資格者証の保有者数が全国平均と比較して高い水準にあることから、高い施工品質と効率化を実現しています。これらの事業展開により、ノバックは社会インフラの構築と保全に貢献しています。

経営方針

ノバックは、中期経営計画2024-2027において、企業価値の向上と人的資本経営の推進を目指しています。この計画の下、同社はブランディングによる知名度向上、エンゲージメントの向上、働き方改革による職場環境の改善など、外部環境や内部環境の変化に対応しながら持続的な事業成長を目指しています。具体的には、2027年4月期に売上高400億円以上、営業利益率8%以上、従業員数350人以上、ROE(自己資本利益率)9%以上、DOE(配当性向)3%以上を目標として掲げています。

経営環境の変化に対応するため、ノバックは公共工事を軸とした土木工事事業と、民間工事を軸とした建築工事事業の二大セグメントを推進し、事業の安定化を図っています。また、ウクライナ情勢の長期化や世界的な金融引き締め政策による景気悪化の懸念に対しては、首都圏や関西圏を中心に人材投入を行い受注拡大を図るなどの対策を検討しています。さらに、働き方改革の推進やコーポレート・ガバナンスの強化にも取り組んでいます。

これらの成長戦略と対策は、ノバックが直面する経営環境の課題に対処し、持続可能な成長を達成するためのものです。同社は、これらの戦略を実行することで、「企業価値の向上」と「人的資本経営の推進」を図り、変化する市場環境の中での競争力を高めていく方針です。