サークレイスJP:5029

時価総額
¥44.9億
PER
19.5倍
SalesforceやAnaplan、ServiceNowなどを活用したコンサルティング事業と、ITサービスマネジメントを支援するアオラナウ事業を展開する企業。

事業内容

サークレイスは、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するために、最先端のITテクノロジーを活用した事業を展開しています。具体的には、Salesforce、Anaplan、ServiceNow、AWS、Microsoftなどのプラットフォームを活用し、業務変革支援や自社製品SaaS型クラウドサービス「AGAVE」の提供を行っています。

サークレイスの事業は、2025年3月期から「コンサルティング事業」と「アオラナウ事業」の2つのセグメントに再編されました。コンサルティング事業では、クラウド導入支援や業務設計、ノーコード/ローコード開発、生成AIの活用などを通じて、企業の業務効率化を支援しています。また、海外駐在員管理に特化したクラウド製品「AGAVE」も提供しています。

アオラナウ事業では、ServiceNowを用いたITサービスマネジメントの導入・設計・開発・定着支援を行い、顧客企業のIT運用の高度化と業務標準化を支援しています。これにより、組織変革と継続的な業務改善を実現しています。

サークレイスは、プロフェッショナルサービスと自社SaaSを両軸に据え、企業の持続的な成長と企業価値の向上に貢献する高付加価値のデジタルサービスを提供しています。コンサルティング事業の売上高構成比は85%、アオラナウ事業は15%となっており、バランスの取れた収益構造を構築しています。

経営方針

サークレイスは、「Transforming Tomorrow thru Disruptive Technology!」を企業理念に掲げ、最先端テクノロジーを活用して顧客と共に経営変革を実現し、社会課題を解決することを目指しています。データとテクノロジーを駆使し、人と組織の変革を支援することをミッションとし、誰もが未来に挑戦できる社会を創ることをビジョンとしています。

同社は中長期的な成長戦略として、コンサルティングサービス領域の拡大とプロジェクトの生産性向上を図っています。SalesforceやAnaplanに加え、ServiceNow、AWS、Microsoft、Databricksなどの主要クラウドプラットフォームを活用し、顧客の多様な課題に対応する提案力を強化しています。

また、カスタマーサクセス領域では、従来の派遣型サービスから「Remote Service」や「Hybrid Service」への転換を進めています。これにより、社員のキャリアローテーションを推進し、業務の標準化と安定的なサービス提供を実現しています。さらに、「ConsulTech」サービスの拡大を通じて、新たな収益源の創出を目指しています。

採用力とサービス単価の向上も重要な戦略の一環です。中途・新卒採用の強化や教育体系の拡充を通じて、人的資本の質的強化を図っています。プロジェクト体制の標準化や知見の共有を進め、提供価値の向上と案件単価の引き上げを目指しています。

さらに、SaaS製品「AGAVE」の事業基盤化を進めています。BPOパートナーとの連携強化や海外給与対応機能の拡充を通じて、販路の拡大と業務受託ニーズの取り込みを推進しています。これにより、安定的な成長と事業基盤の強化を図っています。