マーキュリーリアルテックイノベーターJP:5025

時価総額
¥31.6億
PER
不動産ビッグデータとテクノロジーを融合したサービスを提供する会社で、新築・中古マンションのマーケティング支援、データダウンロードサービス、デジタルマーケティング事業などを展開。

沿革

1991年5月

東京都港区に株式会社オフィス・キャスター(資本金1,000万円)を設立

1999年5月

株式会社デジタルウェアの破産管財人からコアネット事業を取得

1999年8月

新築分譲マンションマーケティングシステム「MAPS」リリース

2003年3月

株式会社エクスと合併し、株式会社マーキュリーへと商号変更

2003年4月

新築分譲マンションマーケティングシステム「サマリネット(Summary Net)」リリース

2005年9月

関西支社を大阪府大阪市に開設し営業開始

2006年2月

東京都新宿区に本社移転

2007年10月

東海支社を愛知県名古屋市に開設し営業開始

2009年5月

ASP型(注)マーケティングシステム「リアナビ(Real Net Navi)」リリース

2012年10月

デジタルマーケティング事業を開始

2014年12月

不動産データベースを活用したダイレクトメール「タウンマンションプラス」リリース

2015年7月

不動産業界向け情報サービス「Realnet」を発表

2016年3月

新築マンション相場を閲覧できるスマートフォンアプリ「Realnet新築マンションサーチ」リリース

2016年5月

マンションオーナー向け情報サイト「マンションバリュー」リリース

2018年1月

仲介事業者向け「データダウンロードサービス」開始

2018年2月

ISO27001取得

2019年5月

JISQ15001 プライバシーマーク認証の取得(プライバシーマーク登録番号25000123)

2020年3月

SaaS型不動産マーケティングシステム「Realnetマンションサマリ」リリース

2021年10月

商号を株式会社マーキュリーリアルテックイノベーターに変更

2022年2月

東京証券取引所マザーズ市場に上場

2022年4月

東京証券取引所グロース市場に移行

2022年12月

広域かつ長期間の不動産マーケットのトレンドを把握する「マクロサマリ」リリース

(注)Application Service Providerの略で、インターネット上でアプリケーションを利用するサービスのこと。

事業内容

マーキュリーリアルテックイノベーターは、「不動産ビッグデータ×Technology」を事業コンセプトに掲げ、不動産マーケティングソリューションを提供している企業です。同社は、プラットフォーム事業、デジタルマーケティング事業、およびその他のサービスを展開しています。

プラットフォーム事業では、新築分譲マンションのデータベース構築に注力し、そのデータを活用したSaaS型マーケティングシステム「サマリネット」と「リアナビ」を提供しています。これらのサービスは、マンションデベロッパーや販売会社向けに、マンション相場集計や販売事例一覧表示機能を搭載しており、中古マンション業界に対しては、新築販売時のパンフレット画像データや販売価格情報を提供する「データダウンロードサービス」を展開しています。

デジタルマーケティング事業では、マンション販売の集客を目的としたリスティング広告の運用や、Webサイト制作などを手がけています。同社は、不動産業界に特化したマーケティングノウハウとデータベースを活用し、インターネット広告の運用やアクセス解析、クリエイティブ素材の提供を行っています。

その他のサービスとして、不動産データベースを活用したダイレクトメール配送サービス「タウンマンションプラス」や、システムの受託開発、マンションオーナー向け情報提供サービス「マンションバリュー」などを提供しています。これらのサービスは、同社が保有する豊富な不動産データと技術を基に展開されており、不動産業界におけるマーケティング支援を強化しています。

経営方針

マーキュリーリアルテックイノベーターは、不動産業界に特化した革新的なサービスを提供することで、業界内での地位を確立しています。同社は、長年にわたり三大都市圏の新築マンションに関する情報を収集し、業界最大級の不動産データベースを構築。このデータベースを基に、新築マンションデベロッパー、不動産仲介事業者、販売事業者に向けたマーケティングシステムを提供しています。また、AIや画像解析技術を活用し、不動産業界に新たな価値を提供するイノベーターとしての役割を果たしています。

同社の中期経営計画では、持続的な成長と企業価値の向上を目指し、売上高及び営業利益の増加に注力。特に、プラットフォーム事業における月額課金制サービスのARR(Annual Recurring Revenue)の伸長を重要な経営指標としています。これには、平均顧客単価の向上や顧客数の増加、解約率の低下が含まれます。また、不動産仲介事業者向けのデータダウンロードサービスでは、売上高と平均顧客数の増加を目標に掲げています。

成長戦略の一環として、SaaS型サービスへの移行を推進し、顧客単価の向上を図っています。さらに、新規サービスの開発や提供コンテンツの拡充を通じて、契約社数の増加を目指しています。これらの戦略は、不動産業界におけるデジタルトランスフォーメーションを加速させ、同社の市場シェアの拡大に貢献することが期待されます。

マーキュリーリアルテックイノベーターは、不動産データベースと最先端技術の融合により、不動産業界における新たな価値創造を目指しています。その成長戦略は、技術革新と顧客ニーズの深い理解に基づいており、今後も業界内でのリーダーシップを強化していくことでしょう。