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フマキラーJP:4998
事業内容
フマキラーは、殺虫剤、家庭用品、園芸用品、防疫用剤の製造販売を主な事業としています。これらの製品は多岐にわたり、さまざまなニーズに応えています。フマキラーグループは、フマキラー本社、27の子会社、5つの関連会社で構成されています。
殺虫剤部門では、ワンプッシュ式蚊取り、電池式蚊取り・虫よけ、液体蚊取り、マット式蚊取り器、蚊取りマット、ハエ・蚊用殺虫剤、ゴキブリ用殺虫剤、人体用虫よけ剤、くん蒸剤、不快害虫用殺虫剤などを製造販売しています。これらは日本、東南アジア、欧州、その他の地域で展開されています。
家庭用品部門では、衣類防虫剤、除湿剤、花粉アレルギー対策商品、除菌剤などを製造販売しています。この部門は主に日本国内での事業展開を行っています。製造販売はフマキラーと日広産業株式会社が担当しています。
園芸用品部門では、園芸害虫用殺虫・殺菌剤、肥料、活力剤、除草剤、培養土、犬猫用忌避剤などを製造販売しています。この部門は日本と東南アジアで事業を展開しており、フマキラーとFSブルーム株式会社が製造販売を行っています。
防疫剤部門では、乳剤、油剤、粉剤、殺そ剤などを製造販売しています。この部門は日本国内での事業展開を行っており、フマキラーが製造販売を担当しています。販売はフマキラー・トータルシステム株式会社が行っています。
その他の部門では、金型の製造販売やシロアリ施工工事の受注を行っています。これらの事業は主に日本国内で展開されており、フマキラーが製造販売を担当しています。販売はフマキラー・トータルシステム株式会社が行っています。
経営方針
フマキラーは、殺虫剤や家庭用品、園芸用品を中心に、世界中の人々が安心して暮らせる社会を目指しています。特に、蚊が媒介する感染症対策に注力し、SDGsの目標3に貢献しています。高効力・高品質の商品を提供し、地理的な拡大を進めることで、より多くの人々に安心を届けることを目指しています。
同社は、売上高や経常利益、新製品寄与率を重要な指標とし、事業の成長性と収益性を重視しています。2024年の売上高目標に対して若干の減収となりましたが、新製品の寄与率は目標を上回る結果を達成しました。今後もこれらの指標の改善に努め、株主資本利益率(ROE)の向上を目指しています。
フマキラーは、国内外の経済環境が不透明な中、感染症対策を強化しています。特に、デング熱や外来種の害虫問題に対する啓発活動を進め、高効力の製品開発を行っています。また、家庭用品ではウイルスや細菌対策商品を開発し、消費者に安心を提供しています。これにより、殺虫剤や除菌剤の市場は堅調に推移すると見込まれています。
同社は、国内外での事業基盤強化と展開のスピードアップを図っています。特に、広島工場内に研究開発棟を設け、新たな価値を創出する拠点として活用しています。外来生物対策にも注力し、官公庁や自治体と連携しながら、日本の生態系を守る研究開発を推進しています。
海外展開では、インドネシアやマレーシアなどで製造販売を行い、約70ヶ国にネットワークを構築しています。イタリアでの子会社化により、欧州市場での事業基盤を強化し、研究開発拠点を拡充しました。今後もグループ間の連携を強化し、グローバルな競争力を持つ企業を目指しています。
収益性向上のため、商品アイテムの見直しや製造原価の低減、在庫の適正化を進めています。また、エステー株式会社との協業を通じて、業容拡大と企業価値の向上を図っています。2026年3月期には、売上高771億円、経常利益29億80百万円を見込んでいます。