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クミアイ化学工業【JP:4996】株価
株価の推移
出来高の推移
PERの推移
PBRの推移
時価総額の推移
事業内容
クミアイ化学工業は、農薬の開発・製造・販売を主力とする化学メーカーです。同社は殺虫剤、殺菌剤、除草剤などを製造し、国内では全国農業協同組合連合会を通じて農家向けに販売するとともに、ゴルフ場など非農地向けの薬剤はグループ会社を通じて供給しています。
売上の中心は国内農業向けの農薬販売で、流通は全国農協のネットワークが主要な顧客接点になっています。同社は原料の一部をグループ内や海外から調達し、海外子会社や海外営業部を通じてアジアや米国などでも販売しています。
事業は大きく農薬・農業関連事業、化成品事業、その他事業に分かれています。化成品ではクロロトルエン・クロロキシレン系の基礎化学品に加え、医薬中間体や樹脂原料などの精密化学品、環境衛生や医療向けの産業薬品を扱っています。同社はまた発泡スチロール製造や不動産賃貸、発電・売電なども手がけ、グループ各社が製造・販売・物流・建設・人材などの役割を担っています。
経営方針
同社は中期経営計画「KUMI STORY 2026」を基軸に、収益性の強化と持続的成長を目指しています。具体的な目標として、2026年10月期に売上高185,000百万円(=1,850億円)、営業利益16,000百万円(=160億円)、自己資本利益率(ROE)11.0%以上を掲げ、研究開発を中核に資源配分を効率化し、生産・物流・販売の連携で収益基盤の強化を図ることを目指しています。
重点投資分野は農薬の研究開発と化成品の高付加価値化で、同社は化学農薬に加え微生物農薬やバイオ系製品への投資を進めています。差別化策としては、既存主力剤(例:エフィーダ、アクシーブ、ディザルタ等)の新規混合剤や新製剤による機能差別化、知的財産の保護(必要に応じた訴訟対応)と並行して、原体製造の最適化やサプライヤー交渉によるコスト低減を行い、価格競争力と独自性を同時に高めることを目指しています。
海外および新市場の開拓にも注力しており、エフィーダやディザルタの韓国や米州・アジアでの拡販、アクシーブの米国における新規混合剤展開、微生物農薬エコアークの海外評価開始などを進めています。また、農地外需要(ゴルフ場等)や受託加工の拡大、化成品部門からの半導体材料・電子材料分野への展開を通じて事業領域の多角化と売上・利益の拡大を目指しています。
技術革新面では新成分の創製と既存製品の改良を継続的に推進しており、新規殺ダニ剤「バネンタ」の登録申請や、2025年3月登録の微生物農薬「エコアーク」の上市準備など、具体的なパイプラインが動いています。環境対策にも取り組み、温室効果ガスを2019年度比で2030年度までに30%削減する目標や、CO2フリー電力導入などで2048年のカーボンニュートラル実現を目指しており、研究開発・生産・人事(2025年11月導入予定の新人事制度)・DXを組み合わせて技術と組織の両面で競争力を高めることを目指しています。