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クミアイ化学工業JP:4996
沿革
1928年 |
静岡県清水市(現・静岡市清水区)において農薬製造業として柑橘同業組合を開設。 |
1949年6月 |
株式会社組織に変更、商号を庵原農薬株式会社とする。 |
1954年12月 |
静岡県清水市(現・静岡市清水区)に清水工場、研究所(現・化学研究所 製剤技術研究センター)を設置。 |
1956年2月 |
全国購買農業協同組合連合会(現・全国農業協同組合連合会)との連携強化。 |
1958年4月 |
各種印刷物の製造・販売業の日本印刷工業株式会社の株式を取得。(現・連結子会社) |
1962年1月 |
イハラ農薬株式会社に商号を変更。 |
1962年5月 |
宮城県遠田郡小牛田町(現・美里町)に小牛田工場を設置。 |
1962年8月 |
運送・倉庫業のイハラ自動車株式会社(1987年2月株式会社クミカ物流に商号変更)を設立。(現・連結子会社) |
1962年11月 |
株式を東京証券取引所市場第2部に上場。 |
1968年10月 |
クミアイ化学工業株式会社に商号を変更。 |
1968年11月 |
1942年5月創立の東亜農薬株式会社を吸収合併。龍野工場を加える。 |
1968年12月 |
本社を東京都千代田区に移転。 |
1969年2月 |
静岡県小笠郡菊川町(現・菊川市)に動物研究所、生物研究所を設置、研究体制を整備。 |
1971年12月 |
動物研究所、生物研究所を統合し生物科学研究所とし、研究体制を強化。 |
1972年10月 |
農薬等製造・販売業の尾道クミカ工業株式会社を設立。(現・連結子会社) |
1974年1月 |
ブラジルにIharabens Industria E Comercio Ltda.を設立。(現・K-I CHEMICAL DO BRASIL LTDA.・連結子会社) |
1975年7月 |
計算業務受託業の株式会社クミカ計算センターを設立。(現・ケイアイ情報システム株式会社・連結子会社) |
1976年2月 |
本社を東京都台東区(現在地)に移転。 |
1977年4月 |
東京証券取引所市場第1部銘柄に指定。 |
1978年1月 |
米国にAgro Chemical International Inc.を設立。(現・K-I CHEMICAL U.S.A. INC.・連結子会社) |
1991年8月 |
静岡県掛川市に生物科学研究所代謝研究棟を設置、代謝、環境研究体制を強化。 |
1997年7月 |
本社、清水工場、品質マネジメントシステムISO9002の認証を取得。 |
1998年8月 |
小牛田工場、龍野工場、ISO9002の認証を取得。 |
1998年11月 |
尾道クミカ工業株式会社、ISO9002の認証を取得。 |
2000年6月 |
清水工場、環境マネジメントシステムISO14001の認証を取得。 |
2001年6月 |
小牛田工場、龍野工場、ISO14001の認証を取得。 |
2001年10月 |
尾道クミカ工業株式会社、ISO14001の認証を取得。 |
2002年10月 |
日本印刷工業株式会社、品質マネジメントシステムISO9001の認証を取得。 |
2003年6月 |
本社、小牛田工場、清水工場及び龍野工場にて認証取得しているISO9002をISO9001(2000年版)に移行・拡大。 |
2006年10月 |
清水工場の生産機能を休止。 |
2007年3月 |
ベルギー王国にK-I CHEMICAL EUROPE SA/NVを設立。(現・連結子会社) |
2010年10月 |
清水工場を廃止。 |
2012年11月 |
米国にKUMIKA INTERNATIONAL INC.(現・K-I CHEMICAL U.S.A. INC.・連結子会社)を設立。 |
2013年2月 |
韓国にKUMIKA KOREA CO., LTD.(100%子会社)を設立。 |
2016年11月 |
Iharanikkei Chemical (Thailand) Co., Ltd.(現・連結子会社)を設立。 |
2016年12月 |
イハラケミカル工業株式会社との間で、当社を吸収合併存続会社、イハラケミカル工業株式会社を吸収合併消滅会社とする吸収合併契約を締結。 |
2017年5月 |
イハラケミカル工業株式会社と経営統合。 |
2017年7月 |
PI Kumiai Private Ltd.(現・連結子会社)を設立。 |
2017年10月 |
米国のKUMIKA INTERNATIONAL INC.をK-I CHEMICAL U.S.A. INC.に統合。 |
2017年11月 |
株式会社ケイ・アイ研究所を吸収合併。創薬研究所(現・化学研究所 創薬研究センター)と名称変更。 |
2019年8月 |
株式会社理研グリーンを完全子会社化(株式会社理研グリーンの子会社であった良地産業株式会社及び浅田商事株式会社も併せて完全子会社化)。 |
2019年10月 |
Corteva Agriscienceの中国を除くアジア太平洋地域における「ベンスルフロンメチル」事業の譲受を実施。 |
2021年2月 |
Asiatic Agricultural Industries Pte. Ltd.(現・連結子会社)の株式を取得。 |
2022年4月 |
東京証券取引所プライム市場に移行。 |
2022年10月 |
アグリ・コア株式会社の株式を取得。 |
2023年9月 |
株式会社GRAの株式を取得。 |
2023年10月 |
静岡県静岡市清水区に化学研究所(Shimizu Innovation Park(ShIP))を設置、化学分野の研究体制を強化。 |
事業内容
クミアイ化学工業は、農薬及び農業関連事業、化成品事業、およびその他の事業を展開しています。
農薬及び農業関連事業では、殺虫剤、殺菌剤、除草剤などの農薬を製造し、全国農業協同組合連合会を通じて国内に販売しています。また、ゴルフ場など農耕地以外で使用される薬剤は、株式会社理研グリーン、良地産業株式会社、浅田商事株式会社を通じて販売しています。農薬原材料は、イハラニッケイ化学工業株式会社やケイ・アイ化成株式会社などから購入しており、海外販売も積極的に行っています。
化成品事業では、クロロトルエン・クロロキシレン系化学品、精密化学品、産業薬品などを製造・販売しています。これらの製品は、イハラニッケイ化学工業株式会社やケイ・アイ化成株式会社が製造・販売を担当しており、海外でも販売活動を展開しています。
その他の事業としては、不動産賃貸事業や発電及び売電事業を行っています。また、グループ会社を通じて建設業、バイオ関連事業、食品添加物事業、印刷事業、物流事業、情報サービス業、人材派遣事業など多岐にわたる事業を展開しています。
クミアイ化学工業は、農業を支える農薬の提供から、化成品の製造、さらには多様なサービス事業まで、幅広い分野で事業を展開している企業です。
経営方針
クミアイ化学工業は、農薬及び農業関連事業を中心に、化成品事業やその他多岐にわたる事業を展開している企業です。同社は、安全で環境負荷の少ない農薬の開発に注力し、国内外での製品普及を進めています。経営の基本方針として、農薬の研究開発を核とし、生産、物流、販売の連携を図りながら、収益本位の経営を目指しています。
中期経営計画では、2023年10月期の目標として売上高126,000百万円、営業利益9,800百万円、自己資本利益率(ROE)7.3%を設定しています。経営環境としては、世界的な人口増加に伴う食料需要の拡大や、環境負荷低減への取り組みが活発化している一方で、地政学的リスクや原材料価格の高騰などの課題も抱えています。
新中期経営計画「Create the Future ~できる。をひろげる~」では、2048年度の100年企業としてのあるべき姿を視野に入れ、企業価値の向上を目指しています。サステナビリティ基本方針のもと、ESG課題への対処や、持続可能な食料システムの構築に向けた取り組みを推進しています。
また、国内販売部門では水稲用除草剤の普及拡大や、スマート農業推進に注力。海外販売部門では、主要市場での新規混合剤の開発や販売促進を進めています。化成品事業では、高付加価値な新規ビジネスの創出や市場動向に合わせた受託製造ビジネスの拡大を図っています。
クミアイ化学工業は、農薬事業のグローバルな製品開発や、環境負荷低減を視野に入れた製品開発に取り組み、持続可能な社会の発展に貢献していく方針です。