大成ラミックグループJP:4994

時価総額
¥188.9億
PER
13.9倍
液体包装フィルムの開発・製造・販売と、液体充填機「DANGAN」シリーズの開発・製造・販売を行う事業。

事業内容

大成ラミックグループは、主に食品業界を対象に、液体包装の分野で事業を展開しています。企業の使命として「安全、安心、便利」な包装フィルムの開発・製造・販売を行い、持続可能な社会の実現を目指しています。

同社は、液体調味料向けの包装システムを提供しており、高機能フィルムと液体充填機「DANGAN」を併販しています。これにより、食品メーカーの工場で発生する包装リスクに対するトータルソリューションを提供しています。

大成ラミックグループの事業セグメントには、液体充填用フィルム事業とラミネート汎用品事業があります。液体充填用フィルム事業では、即席麺の液体スープやドレッシング、わさび、醤油などを包装するラミネートフィルムを製造・販売しています。

ラミネート汎用品事業では、粉末・乾燥物用やトイレタリー・コスメティック関連製品用のラミネートフィルムを製造・販売しています。これにより、幅広いニーズに対応した製品を提供しています。

包装機械事業では、液体充填機「DANGAN」を開発・製造し、食品メーカーに販売しています。DANGANシリーズには、ハイエンドモデル「DANGAN G3」、スタンダードモデル「DANGAN AⅢ」、エントリーモデル「DANGAN M」があります。

さらに、同社はIoT化を進め、クラウドサービス「H.U.G.Home」を提供しています。これにより、稼働状況の遠隔把握や生産状態の可視化・分析を可能にし、DX推進をサポートしています。

大成ラミックグループは、メンテナンス体制の充実やフィールドエンジニアによるアドバイザリーサービスの提供、人材教育支援として合宿研修の開催など、オペレーションサポートにも注力しています。

経営方針

大成ラミックグループは、液体包装分野での成長を目指し、いくつかの戦略を推進しています。まず、国内既存事業の利益額・利益率の最大化を図るため、液体小袋包装分野を中心に高付加価値製品の提供とコストダウンに取り組んでいます。これにより、インフレ経済下でも安定した供給を維持し、顧客ニーズに応えています。

次に、海外事業の拡大を目指し、既存地域でのローカルニーズに応じた戦略を実行しています。これにより、量と質の両面での成長を図り、サプライチェーンの最適化を進めています。これらの取り組みは、グループ全体の利益向上と安定供給に寄与しています。

さらに、新事業・新分野の創出にも注力しています。最新テクノロジーを活用した液体包装サービスの開発を進め、2024年度からはIoT技術を活用した包装工程の「見える化」サービスを提供開始しました。これにより、工程管理のデジタル化を推進しています。

持続可能な社会の実現に向けては、環境負荷低減を最重要課題とし、温室効果ガス排出削減やリサイクル活動を進めています。また、DXによる業務効率化を図り、労働人口減少への対応も進めています。新素材による環境対応フィルムの開発も進行中です。