OATアグリオJP:4979

時価総額
¥226.9億
PER
農薬、肥料、バイオスティミュラントの研究開発、製造、販売を行う、農業支援の総合企業。

沿革

2010年9月

大塚化学株式会社・アグリテクノ事業部を新設分割により「大塚アグリテクノ株式会社」(資本金1千万円)を設立

2011年1月

資本金を3億1千万円に増資

2011年12月

旭化学工業株式会社を株式取得により完全子会社化

2013年3月

殺菌剤「ガッテン乳剤」発売

2013年3月

Insecticides(India)Limitedと共同研究を目的にOAT&IIL India Laboratories Private Limitedを設立

2013年12月

2014年4月

OAT Pakistan Private Limitedより第三者割当増資にて同社株式を取得し子会社化

OATアグリオ株式会社に商号変更

東京都千代田区神田小川町一丁目3番1号に本店移転

2014年6月

東京証券取引所市場第二部に株式を上場

2014年10月

OATステビア株式会社を設立

2015年12月

東京証券取引所市場第一部銘柄に指定

2016年1月

PT. OAT MITOKU AGRIOを設立

2016年5月

潤禾(舟山)植物科技有限公司を設立

2016年9月

OATアグリフロンティア株式会社を設立

2017年12月

OATアグリオ株式会社でISO9001取得

2018年7月

LIDA Plant Research, S.L.を株式取得により子会社化

2018年12月

Blue Wave Holding B.V.を株式取得により子会社化

2019年1月

栽培研究センターにて、いちご栽培の「GLOBALG.A.P.」の認証取得

2020年2月

2020年12月

丸善薬品産業株式会社と業務提携

OATアグリフロンティア株式会社を清算

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行

2023年10月

東京証券取引所のプライム市場からスタンダード市場に移行

2023年12月

OAT Pakistan Private Limitedを株式譲渡により当社子会社から除外

事業内容

OATアグリオ株式会社とそのグループ企業は、農業技術の研究開発、製造、国内外での販売に取り組んでいます。同社は、農薬、肥料、バイオスティミュラント製品の提供を通じて、食糧増産に貢献しています。農薬に関しては、病害虫や雑草から作物を守る技術を提供し、肥料では作物の生育に必要な栄養分を供給する技術を提供しています。また、バイオスティミュラント製品では、植物の自然な能力を高めることで、耐寒性、耐暑性、病害虫耐性、成長促進を促します。

OATアグリオは、国内外に研究開発拠点を持ち、徳島県鳴門市にある研究所では、農薬の自社開発や各種製剤開発を行っています。インド共和国にはInsecticides(India)Limitedとの共同研究所、スペインにはバイオスティミュラント製品の研究開発を行うLIDA Plant Research, S.L.があります。

同社グループは、農家や一般消費者に対して、農薬・肥料・バイオスティミュラント製品を提供し、食糧増産に貢献する多面的なソリューションを提供しています。また、循環型社会の実現を目指し、プロバイオポニックスや施設園芸分野での省力化・効率化、スマート農業の実践にも取り組んでいます。これらの活動を通じて、新規就農者や農業分野への新規参入を検討している企業に対してもサービスを提供しています。

販売体制としては、国内外での営業活動に加え、ウェブ直販サイト「AGRI」を運営し、一般消費者向けの商品も取り扱っています。研究開発体制では、徳島県鳴門市の研究所を中心に、新規農薬の開発や肥料・バイオスティミュラント製品の品質改善に取り組んでいます。

経営方針

OATアグリオ株式会社は、食糧増産技術(アグリテクノロジー)の開発、製造、販売を通じて、世界の食糧問題に貢献することを経営の基本方針としています。同社は、農薬、肥料、独自の栽培システムなどの開発により、作物の増収に寄与する技術の開発と体系化に取り組んでおり、これらの技術・ノウハウの蓄積を基に新たな食糧増産技術の開発を進めています。また、ESGの観点を経営に積極的に取り入れ、SDGs活動を企業活動そのものと位置づけています。

2024年2月に公表された新中期経営計画(2024-2026年)では、さらなる成長に向けた積極投資を行い、世界の農業課題解決に向けたイノベーションの実現を目指しています。具体的には、人と環境に優しい持続可能な農業への貢献、気候変動リスクへの対応、カーボンニュートラルの実現などに取り組んでいます。

同社は、研究開発体制の強化にも注力しており、安全性の高い新規防除資材やグリーンプロダクツ製品、バイオスティミュラント製品の開発に力を入れています。また、循環型社会の実現を目指したプロバイオポニックスの実証試験や、施設園芸分野での省力化・効率化、スマート農業の実践にも取り組んでいます。

成長ドライバーとしては、「人と環境にやさしいグリーンプロダクツ」「バイオスティミュラント事業」「施設園芸分野での潜在需要の掘り起こし」「グローバル製品展開」に注力しており、これらの取り組みを通じて持続的な成長を目指しています。また、企業文化の構築にも力を入れ、「栽培の楽しさ・難しさを自ら体験し、世界に発信する」ことを企業文化としています。

生産性の向上、財務体質の強化、営業体制の強化も同社の重要な取り組みであり、これらを通じて更なる企業価値の向上に努めています。OATアグリオは、これらの戦略的な取り組みを通じて、持続可能な農業への貢献と企業価値の最大化を目指しています。