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OATアグリオ (4979) 株価
株価・出来高の推移
時価総額の推移
PERの推移
PBRの推移
事業内容
OATアグリオは農業技術に特化した研究開発型企業で、「食糧増産技術と真心で世界の人々に貢献する」という理念のもと、農薬・肥料・栽培システムの開発から製造販売までを手がけています。同社の事業は防除技術(農薬)、施肥灌水技術(肥料・栽培システム)、生育促進技術(植物成長調整剤)の3つの技術分野で構成されており、これらを組み合わせた総合的な農業支援を提供しています。徳島県に研究開発拠点を置き、インドやスペインにも海外研究所を展開して、独自の原体開発から製品化まで一貫した技術力を持つことが特徴です。
同社の主要顧客は全国農業協同組合連合会(全農)をはじめとする農協系統や商社、農薬・肥料販売店で、これらの流通網を通じて全国の農家に製品を届けています。収益構造は農薬事業が中心となっており、自社開発した殺虫剤「オンコル」や殺菌剤「ショウチノスケ」などの独自製品が収益の柱となっています。近年は養液土耕栽培システム「アグリオいちごマスター」などの高付加価値製品や、一般消費者向けのウェブ直販事業も展開し、収益源の多様化を進めています。
事業セグメントは単一のアグリテクノ事業ですが、技術分野別に見ると防除技術では独自開発の農薬原体を活用した殺虫剤・殺菌剤・除草剤を展開し、施肥灌水技術では水耕栽培用肥料や養液土耕栽培システムを提供しています。また、生育促進技術では植物成長調整剤「アトニック」や天然物由来のバイオ製品を取り扱い、環境負荷の少ない農業資材の普及にも力を入れています。海外展開では欧州のクリザールグループやスペインの研究会社を傘下に収め、切り花品質保持剤や新しい農業技術の世界展開を推進しています。
経営方針
OATアグリオは2026年12月期を最終年度とする新中期経営計画において、営業利益率12.0%、ROE13.8%の達成を目標として掲げています。同社は「食糧増産技術と真心で、世界の人々に貢献する」という企業理念のもと、世界人口の増加に伴う食料問題の解決を事業の核心に据えています。持続可能な農業への貢献を通じて企業価値の最大化を図り、すべてのステークホルダーにとっての価値向上を目指す方針を明確にしています。
研究開発分野では、人や環境に優しい持続可能な農業に向けた集中投資を実行しています。具体的には、安全性の高い新規化学合成防除資材の開発に加え、天然・食品添加物由来で有機JAS適合のグリーンプロダクツ製品、植物の免疫力を高めるバイオスティミュラント製品の開発に注力しています。また、循環型社会の実現を目指したプロバイオポニックス(有機質肥料活用型養液栽培)の実証試験や、AIやセンシング技術を活用したスマート農業ソリューション『アグリオいちごマスター』の普及にも積極的に取り組んでいます。
新市場開拓においては、グリーンプロダクツ、バイオスティミュラント事業、施設園芸分野でのスマート農業、そしてグローバル製品展開の4つの柱を確固とした成長戦略として位置づけています。同社は2030年の「あるべき姿」の具現化に向け、農業最先端技術への積極投資を継続し、既存の化学農薬・肥料との適切な組み合わせにより「儲かる農業」の実現を支援する方針です。グループ各社の特徴的な製品を他社の独自販路を通じてグローバルに展開し、世界的な普及拡大を目指しています。
技術革新への取り組みでは、栽培の楽しさや難しさを自ら体験し世界に発信することを企業文化として掲げ、全ての人々に「育てる喜び」「観る感動」「食べる幸せ」を提供することを目標としています。同社はSNSやイベントを通じた情報発信を積極化し、食糧増産技術の普及を通じて持続可能な農業への貢献を強化しています。また、インフレによるコスト上昇に対応するため、グローバルネットワークを活用した調達から販売までのプロセス最適化や、人材育成と職場環境改善への継続投資により、業務の付加価値向上に努めています。