リプロセルJP:4978

時価総額
¥141.3億
PER
-188.6倍
iPS細胞技術を活用し、研究支援事業では研究用製品や受託サービスを提供し、メディカル事業では再生医療製品の研究開発や受託製造を行う。

事業内容

リプロセルは、iPS細胞技術を活用した事業を展開しており、主に「研究支援事業」と「メディカル事業」の2つのセグメントに分かれています。研究支援事業では、大学や製薬企業を対象に、iPS細胞を用いた研究用製品や受託サービスを提供し、短中期的な収益基盤を築いています。

研究支援事業では、iPS細胞研究に必要な培養液や抗体などの研究試薬を販売しています。特に「Primate ES Cell Medium」は、ヒトiPS細胞の作製に成功した際に使用された製品として知られています。また、REPROCELL USAは、がん細胞や血液などのヒト生体試料を提供し、製薬企業の研究を支援しています。

メディカル事業では、再生医療製品の研究開発や受託製造、臨床検査サービスを手掛けています。ステムカイマルやiPS神経グリア細胞製品など、再生医療製品の開発を進めており、これらは中長期的な成長の柱とされています。また、TIL療法やGPC-1 CAR-T療法といった先進的な治療法の研究開発も行っています。

リプロセルは、RNAリプログラミング技術を用いて安全性の高いiPS細胞を作製し、製薬企業向けに提供しています。さらに、個人向けには「パーソナルiPS」サービスを展開し、将来の疾患治療に備えたiPS細胞の作製・保管を行っています。これにより、治療期間の短縮や免疫拒絶リスクの低減が期待されています。

臨床検査受託サービスでは、HLAタイピングなどの検査を提供し、全国の医療機関と取引しています。また、自宅で健康状態をチェックできる郵送検査サービス「ウェルミル」を展開し、ストレスやホルモンバランスの検査を行っています。これにより、個人の健康管理をサポートしています。

経営方針

リプロセルは、iPS細胞技術を基盤にした成長戦略を掲げています。短中期的には「研究支援事業」を強化し、iPS細胞を用いた研究用製品やサービスを提供しています。これにより、大学や製薬企業を対象にした収益基盤を築いています。

中長期的には「メディカル事業」に注力し、再生医療製品の開発を推進しています。特に、ステムカイマルやiPS神経グリア細胞製品の研究開発を進め、早期の製造販売承認を目指しています。これにより、再生医療市場でのリーダーシップを確立しようとしています。

リプロセルは、グローバル展開も積極的に進めています。日本、米国、欧州、インドに拠点を持ち、各地域での販売、製造、研究開発を行っています。これにより、世界中の大学や製薬企業にアクセスし、売上拡大を図っています。

また、技術革新を重視し、最先端の技術を導入することで競争優位性を確保しています。国内外の大学や企業との連携を通じて、新規ビジネスの開発を進め、持続的な成長を目指しています。