メックJP:4971

時価総額
¥931.3億
PER
電子基板・電子部品製造用薬品の開発・製造販売、関連機械・資材の販売を手がけ、密着向上剤、エッチング剤、その他表面処理剤、薬品処理機械、銅箔、ドライフィルム等を提供。

沿革

1969年5月

大阪市北区梅が枝町において当社設立。化学技術コンサルティング業務を開始。

1969年9月

プリント配線板用銅表面処理剤、同はんだ表面処理剤の研究開発を開始。

1970年2月

銅表面処理剤・はんだ表面処理剤の販売を開始。

1971年6月

販売量拡大に備えて大阪市西淀川区に工場を移転。

1971年9月

第1回JPCA(日本プリント回路工業会)ショーに出展。

1975年3月

住友スリーエム㈱と販売代理店契約を締結し、プリント配線板用研磨材の販売を開始。

1975年4月

東京都立川市に東京営業所を設置。

1979年10月

HALフラックスの販売を開始。

1980年1月

はんだ剥離機を発売、全面剥離法普及にはずみをつけるとともに、機械装置分野にも本格進出。

1981年7月

兵庫県尼崎市東初島町に本社・工場を建設。

1982年10月

産業基板用マイクロエッチング剤を販売開始。

1985年6月

兵庫県西宮市に新工場を建設。

1989年4月

本社所在地(兵庫県尼崎市)に研究所を併設。

1990年4月

台湾省桃園縣に初の海外支店を開設。

1992年11月

ベルギーにMEC EUROPE NV.(現 連結子会社)設立。

1993年5月

新潟県長岡市に新工場建設。(新潟営業所を併設)

1994年5月

台湾支店を現地法人化し、MEC TAIWAN COMPANY LTD.(現 連結子会社)を設立。

1995年1月

銅表面粗化剤メックエッチボンドCZシリーズを販売開始。

1996年3月

香港にMEC(HONG KONG)LTD.(現 連結子会社)を設立。

1996年4月

MEC EUROPE NV.を現在地に移転し、現地生産体制を整備。

1997年4月

アメリカ合衆国カリフォルニア州にMEC USA SPECIALTY PRODUCTS INC.を設立。

1998年1月

研究所施設拡張のため、本社事務所を兵庫県尼崎市昭和通に移転。

2001年1月

大阪証券取引所 ナスダック・ジャパン市場(現 東京証券取引所JASDAQ(スタンダード))に株式上場。

2001年10月

中国江蘇省蘇州市にMEC CHINA SPECIALTY PRODUCTS(SUZHOU)CO.,LTD.(現 連結子会社)を設立。

2002年3月

米国子会社のMEC USA SPECIALTY PRODUCTS INC.の営業を休止。

2002年12月

MEC(HONG KONG)LTD.の子会社として中国広東省珠海市にMEC FINE CHEMICAL(ZHUHAI)LTD.(現 連結子会社)を設立。

2003年4月

東京証券取引所 市場第二部に株式上場。

2007年3月

東京証券取引所 市場第一部に株式上場。

2007年8月

MEC TAIWAN COMPANY LTD.を現在地に移転し、生産体制を拡充。

2008年9月

MEC CHINA SPECIALTY PRODUCTS(SUZHOU)CO.,LTD.を現在地に移転し、生産体制を拡充。

2009年9月

大阪証券取引所 ニッポン・ニュー・マーケット-「ヘラクレス」市場(現 東京証券取引所JASDAQ(スタンダード))の上場を廃止。
MEC USA SPECIALTY PRODUCTS INC.の清算結了。

2016年10月

本社・尼崎事業所を建設。

2017年1月

兵庫県尼崎市杭瀬南新町に本社・研究部門を移転。

2017年4月

兵庫県尼崎市杭瀬南新町において尼崎工場を稼働。

2017年5月

タイにMEC SPECIALTY CHEMICAL (THAILAND) CO.,LTD.(現 連結子会社)を設立。

2020年3月

東初島研究所再稼働

2022年4月

東京証券取引所市場再編により「市場第一部」から「プライム市場」へ移行

2023年8月

東初島研究所に本社部門の一部を移転。名称を東初島事業所に変更。

事業内容

メック株式会社とそのグループ企業は、電子基板および電子部品製造に必要な薬品の開発、製造、販売を主軸に事業を展開しています。グループは、日本をはじめ、台湾、香港、中国、ヨーロッパ(ベルギー)、タイ、インドに連結子会社を持ち、グローバルに事業を行っています。

メック株式会社の事業内容は、電子基板用および電子部品用の薬品製造販売、電子基板用機械、電子基板用資材の販売に分類されます。具体的には、密着向上剤、エッチング剤、その他表面処理剤などの薬品が主要製品です。これらの薬品は、金属の表面処理に用いられ、電子基板や部品の性能向上に貢献しています。

また、メックグループは、薬品処理機械や各種前後処理機械など、自社薬品を使用するための最適な処理・分析装置も提供しています。さらに、銅箔や感光性フィルム(ドライフィルム)、研磨材などの電子基板用資材の販売も手がけており、電子基板製造に関わる幅広いニーズに応える製品ラインナップを持っています。

これらの製品は、コンピューター用の半導体パッケージ基板やディスプレイ用のCOF基板製造に使用され、スマートフォン用電子基板・部品での使用も拡大しています。IoTやAI、5G、自動車の電動化・自動化・コネクテッド化、デジタルトランスフォーメーション(DX)、グリーントランスフォーメーション(GX)など、技術革新の進展とともに、メックグループの製品への需要は高まっています。

メックグループは、市場ニーズに合わせた製品開発と、世界中の顧客に対する高付加価値で高品質な製品の提供を通じて、事業の拡大を目指しています。

経営方針

メック株式会社は、電子基板および電子部品製造に必要な薬品の開発、製造、販売を中心に事業を展開しているグローバル企業です。同社は、技術革新の速いエレクトロニクス業界において、IoT、AI、5G、自動車の電動化・自動化・コネクテッド化、デジタルトランスフォーメーション(DX)、グリーントランスフォーメーション(GX)などの進展に伴い、製品への需要が高まっています。

同社の成長戦略は、「2030年ビジョン Phase 1」として定められた中期経営計画に基づいています。この計画では、営業利益率20%以上、ROE(自己資本利益率)10%以上を目標として掲げており、研究開発への投資を連結売上高の約10%、設備投資を3年累計で約50億円と定めています。また、株主還元にも注力し、1株当たり年間配当金の維持・成長を目指しています。

メックは、独創的な技術開発力を強化し、エレクトロニクス業界および関連する業界でのグローバルな動向把握と潜在需要の掘り起こしに努めています。技術・マーケティングの強化、生産・ロジスティクスの強化、経営戦略と人事戦略の連動、ESGの推進など、複数の施策を通じて、持続可能な成長を目指しています。

これらの戦略は、同社が「創造と変革」をキーワードに掲げ、独創の技術で新たな価値を創造し、真のグローバルカンパニーとしての地位を確立することを目指していることを示しています。また、研究開発型企業としての姿勢を維持し、独創のAI企業としての顔を持つことも目標としています。これらの取り組みを通じて、メックは継続的に高い成長を実現し、オンリーワンまたはナンバーワンの領域を複数保有する地位の獲得を目指しています。