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長谷川香料JP:4958
沿革
1903年5月 |
長谷川香料株式会社の前身である長谷川藤太郎商店を東京市日本橋区(現東京都中央区)に設立し、香料の取扱を開始 |
1948年12月 |
長谷川藤太郎商店を法人組織とし、株式会社長谷川藤太郎商店を設立(資本金600千円) |
1961年12月 |
香料の製造及び販売を目的として東京都中央区日本橋本町四丁目9番地に長谷川香料株式会社を設立(資本金45,000千円)し、株式会社長谷川藤太郎商店より業務一切を引き継ぐ |
1964年11月 |
埼玉県深谷市に深谷工場を新設し、川崎工場より食品香料製造部門を移転して生産量の増大に対処 |
1969年10月 |
川崎工場の合成香料製造部門の深谷工場への移転に伴い、川崎工場の研究部門を拡充し川崎研究所を開設 |
1977年8月 |
深谷事業所に川崎工場の香粧品香料製造部門を移転し、すべての製造部門を深谷事業所に集結 |
1978年12月 |
北米地域における活動拠点として米国カリフォルニア州ローンデール市に現地法人T. HASEGAWA |
1984年1月 |
群馬県邑楽郡板倉町に板倉工場を新設、食品香料の生産を開始 |
1984年5月 |
長野県塩尻市にフルーツ加工品製造のために合弁会社として株式会社エー・テイ・エイチを設立(後閉鎖) |
1989年3月 |
米国のT. HASEGAWA U.S.A., INC.を業容拡大に伴いカリフォルニア州セリトス市に移転、研究・生産・販売体制を強化 |
1990年11月 |
シンガポールに東南アジアにおける活動拠点として現地法人T. HASEGAWA CO.(S.E.ASIA)PTE. LTD.を設立 |
1991年9月 |
香港に香港支店を開設(2004年9月閉鎖) |
1991年10月 |
長谷藤株式会社を合併(合併後資本金1,622,100千円) |
1993年10月 |
川崎研究所を技術研究所と改称 |
1995年6月 |
日本証券業協会に株式を店頭登録 |
1997年4月 |
中華人民共和国上海市に同国における活動拠点として上海駐在員事務所を開設 |
2000年3月 |
東京証券取引所市場第二部に上場 |
2001年3月 |
東京証券取引所市場第一部に上場 |
2001年3月 |
フルーツ加工品の生産子会社として1999年11月に設立した長谷川ファインフーズ株式会社の工場が本稼働 |
2001年10月 |
中華人民共和国上海市に現地研究・生産・販売拠点として2000年1月に設立した長谷川香料(上海)有限公司の工場が本稼働 |
2003年10月 |
創業100周年記念事業として財団法人長谷川留学生奨学財団を設立 |
2004年1月 |
タイ王国に東南アジアにおける販売拠点として2003年11月に設立したT. HASEGAWA (SOUTHEAST |
2008年10月 |
長谷川ファインフーズ株式会社を吸収合併 |
2009年10月 |
神奈川県川崎市の技術研究所敷地内に総合研究所を新設し、傘下に研究部門(フレグランス研究所、フレーバー研究所、技術研究所)を集約 |
2009年11月 |
中華人民共和国蘇州市に同国における第2生産拠点として2006年8月に設立した長谷川香料(蘇州)有限公司の工場が本稼働 |
2011年12月 |
長谷川ビジネスサービス株式会社を設立 |
2014年4月 2014年10月 2017年6月 |
インドネシア共和国に東南アジアにおける販売拠点としてPT. HASEGAWA FLAVOURS AND FRAGRANCES INDONESIAを設立 マレーシアのPeresscol Sdn. Bhd.の全株式を取得して連結子会社化 T. HASEGAWA U.S.A., INC.が米国のFLAVOR INGREDIENT HOLDINGS, LLCの全株式を取得して連結子会社化(2020年5月にFLAVOR INGREDIENT HOLDINGS, LLCを吸収合併) |
2017年11月 |
台北市に販売拠点として台灣長谷川香料股份有限公司を設立 |
2018年1月 |
マレーシアのT HASEGAWA FLAVOURS AND FRAGRANCES (MALAYSIA) SDN. BHD.を子会社化 |
2019年4月 |
Peresscol Sdn. Bhd.がT HASEGAWA FLAVOURS (KUALA LUMPUR) SDN. BHD.に商号変更 |
2020年12月 |
T. HASEGAWA U.S.A., INC.が米国のMISSION FLAVORS & FRAGRANCES, INC.の全株式を取得して連結子会社化 |
2022年4月 |
東京証券取引所プライム市場に移行 |
事業内容
長谷川香料は、香料の製造および販売を主軸に展開する企業であり、その事業は主にフレグランス部門と食品部門に分かれています。フレグランス部門では、香水やクリームなどの化粧品、シャンプーや石鹸などのトイレタリー製品、洗剤などのハウスホールド製品に用いられる香粧品香料を提供しています。一方、食品部門では、飲料、菓子、冷菓、デザート、即席麺スープなどに用いられるエッセンス、食品用油性香料、食品用粉末香料、シーズニング、フルーツ加工品、天然色素などを手がけています。
同社は日本をはじめ、米国やアジア各国においても事業を展開しており、それぞれの地域で異なる製品やサービスを提供しています。例えば、アジアではフレグランス部門と食品部門の両方で事業を行っており、各種香料の製造及び販売を手掛けています。米国では、食品部門に注力し、各種香料の製造及び販売、さらには食品加工の調査なども行っています。
また、長谷川香料グループには、農畜産物の加工及び販売を行う長谷川ビジネスサービス㈱や、有機質肥料の製造及び販売を手がける㈱小海コンポースなど、関連会社も含まれています。これらの会社は、長谷川香料の事業領域を補完する形で様々なサービスを提供しています。
経営方針
長谷川香料は、香料業界における国際競争の激化と多様化する顧客ニーズに対応するため、技術立社の社是のもと、研究・技術開発力の向上に注力しています。同社は、高品質・高付加価値製品の開発を最優先課題とし、企業価値の向上と株主利益の増大を目指しています。また、コンプライアンスの徹底、従業員の働きやすい環境の整備、社会的課題の解決への取り組みを基本方針として掲げています。
中期経営計画では、2026年9月期に向けて、連結売上高伸長率4.0%以上、営業利益率14.0%、経常利益率15.0%を目標としています。これを達成するため、同社は特長ある差別化された製品開発、生産性の向上、業務効率化によるコスト削減に努めています。
グローバル展開においては、米国、中国、東南アジアを重点地域と位置付け、これらの市場での成長性や消費者嗜好を捉えた事業戦略を推進しています。特に、米国ではT. HASEGAWA U.S.A., INC.とMISSION FLAVORS & FRAGRANCES, INC.のシナジー効果を活かし、中国では新研究棟建設プロジェクトを進行中です。東南アジアでは、新工場建設計画を推進し、地域全体の営業戦略を強化しています。
国内では、研究、営業、マーケティングの統合的な取り組みを進め、新規技術の開発や市場ニーズに応える製品開発に注力しています。また、食品部門では健康志向の高まりに対応した香料の開発、フレグランス部門では安全性・安定性に優れた新しい香りの創出に努めています。
長谷川香料は、技術革新とグローバル展開を軸に、持続可能な成長を目指しています。