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パワーエックス【JP:485A】株価
株価の推移
出来高の推移
PERの推移
PBRの推移
時価総額の推移
事業内容
パワーエックスは蓄電型発電所の開発・製造を主力とし、蓄電池を中核に据えたエネルギーソリューションを展開しています。 同社は自社工場での製造と自社開発の制御ソフトを組み合わせ、設計から販売、導入後の運用・保守まで一貫して手掛けています。
同社の主要顧客は発電事業者、都市開発・不動産事業者、自動車関連企業や物流業者など幅広い業種に及びます。 収益は蓄電池や充電設備の販売に加え、運用管理や保守契約、充電サービスの利用料、法人向けの電力供給(PPA)など複数の柱から成り立っています。
事業は大きくBESS事業、EV充電事業、電力事業の三つに分かれます。 BESS事業では大型・中型の定置用蓄電システムと遠隔監視や保守を提供し、EV充電事業では蓄電池内蔵の急速充電器と充電ネットワーク・アプリを展開、電力事業では蓄電池を活用した法人向け電力供給スキーム(X‑PPA)や蓄電所の開発・運営を行っています。
経営方針
同社は「永遠に、エネルギーに困らない地球」というビジョンのもとで成長を目指しており、2030年に向けて収益拡大フェーズへの移行を確実にすることを目標としています。国内市場の定置用蓄電池の導入ポテンシャルを2040年で累計291〜337GWh、金額に換算すると約10.1兆円と試算しており、こうした需要拡大を取り込むことで売上高や受注残高、EBITDAの改善を図る計画です。事業立ち上げに伴う投資負担はありますが、資金面では第三者割当で約16.5億円の払込や、みずほ銀行アレンジャーのコミットメントライン(総額40億円、うち25億円実行)などを確保しており、成長投資を進めるための資金基盤を整えています。
重点投資分野は定置用蓄電システム(大型・中型)、蓄電池を内蔵する急速EV充電器、そして蓄電池を組み合わせた法人向け電力供給の三本柱です。同社は自社工場での生産と、自社開発の制御ソフトウェア「Power OS」を組み合わせることで差別化を図っており、製品の遠隔監視・最適制御、長期の保守契約(「PowerX Mega Power」は最長20年の容量保証)を提供することで顧客の導入ハードルを下げ、ストック型収益の獲得を狙っています。また、部材の大量調達によるコスト低減と、ソフト面での最適化を両立させる戦略で「低コスト」と「高付加価値」を両立させようとしています。
新市場開拓と事業拡大では、EV関連だけでなく船舶分野や周辺機器、海外市場、中小型蓄電池市場など多面的に展開する計画です。製造面では岡山県玉野市のPower Base内に第2工場を建設し、「PowerX Mega Power」の生産能力を年間5,760台に拡大する予定で、これにより大型案件への供給体制を強化します。充電ステーション事業は2023年から東京都内で展開を始め、カーディーラーや商業施設、空港、コンビニ、集合住宅などへ展開を全国に拡大する方針で、自動車メーカーや販売店との協業を通じて販売網と設置網を拡充していきます。
技術革新への取り組みとしては、蓄電池の制御と運用を高度化するため自社プラットフォームにAIアプリケーションを連携させ、充放電データを学習してバッテリー寿命の最適化や市場取引の自動化を進めています。急速充電器では蓄電池内蔵型の「PowerX Hypercharger」により最大240kW相当の短時間充電を可能とし、アプリでの事前予約・決済などユーザー利便性を高めています。加えて、蓄電池が電力供給の中核を担う将来を見据え、制御系のサイバーセキュリティ強化と国内での制御体制の堅牢化にも注力しており、製品とサービス両面で技術競争力を高めることを目指しています。