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ACCESSJP:4813
沿革
1984年2月 |
「有限会社アクセス」(出資金1百万円、本社:東京都千代田区)設立。 |
1986年9月 |
オリジナルのTCP/IP「AVE-TCP」を開発、製品化。 |
1996年2月 |
インターネット閲覧ソフトウェア「NetFront®」(現「NetFront®Browser」)を開発。インターネットテレビ、ワープロ専用機に搭載。 |
11月 |
「有限会社アクセス」を「株式会社アクセス」(資本金50百万円、本社:東京都千代田区)に組織変更。 |
1998年2月 |
携帯電話向けコンパクトHTMLブラウザ「Compact NetFront®」(現「NetFront®Browser」)を開発。 |
1999年2月 |
「Compact NetFront」をエヌ・ティ・ティ移動通信網株式会社(現:株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ)の「iモード」向け携帯電話(三菱電機、富士通、日本電気)に搭載。 |
7月 |
「ACCESS Systems America Inc.」(資本金600千米ドル、当社出資比率100%)設立。 |
2000年4月 |
「株式会社アクセス」を「株式会社ACCESS」に商号変更。 |
2001年2月 |
東京証券取引所マザーズ市場に株式上場。(証券コード:4813) |
7月 |
「株式会社アクセス・パブリッシング」(資本金200百万円、当社出資比率100%)設立。 |
2002年8月 |
「ACCESS China Inc.」(資本金630千米ドル、当社出資比率94.0%)設立。 |
2003年7月 |
「株式会社ヴィ・ソニック」(資本金118百万円、当社出資比率100%)を子会社化。 |
8月 |
「株式会社ヴィ・ソニック」を「株式会社ACCESS北海道」に商号変更。 |
11月 |
ISO9001の認証を取得。 |
2004年2月 |
アメリカ合衆国カリフォルニア州に米国支店を開設。 |
6月 |
「ACCESS Systems America Inc.」を清算。 |
8月 |
「C-Valley Inc.」(資本金1,500千米ドル、当社出資比率100%、議決権比率50.0%)に出資、子会社化。同社100%子会社「C-Valley (Beijing) Information Technology Co., Ltd.」も子会社化。 |
2005年11月 |
「RedSpyder Inc.」(資本金100千米ドル、議決権比率16.7%)に出資、子会社化。「PalmSource Inc.」(資本金23,183千米ドル、当社出資比率100%)を買収、子会社化。同社子会社「China MobileSoft Inc.」及びその子会社の「MobileSoft Technology (Nanjing)」、「PalmSource Europe SARL」も子会社化。 |
2006年2月 |
「Naraworks Inc.」の株式を取得し、「ACCESS Seoul Co., Ltd.」(資本金200,000千ウォン、当社出資比率100%)に商号変更、子会社化。 |
3月 |
「IP Infusion Inc.」(資本金20,165千米ドル、当社出資比率100%)の株式を取得、子会社化。 |
10月 |
「PalmSource Inc.」を「ACCESS Systems Americas Inc.」に商号変更。 |
11月 |
「PalmSource Europe SARL」を「ACCESS Systems France SARL」に商号変更。 |
2007年1月 |
「China MobileSoft Inc.」及び「MobileSoft Technology (Nanjing)」を「ACCESS China Inc.」の子会社に再編。 |
5月 |
「MobileSoft Technology (Nanjing)」を「アクセス(南京)有限公司」に商号変更。 |
9月 |
「株式会社ACCESS北海道」を清算。 |
10月 |
「IP Infusion Inc.」を「ACCESS Systems Americas Inc.」の子会社として再編。 |
2008年3月 |
「ACCESS Systems Americas Inc.」から開発部門を切り離し「ACCESS Systems Americas USA Inc.」を設立し、「ACCESS Systems Americas Inc.」の子会社として再編。 |
5月 |
「ACCESS Systems Europe Holdings B.V.」(資本金11,000千ユーロ、当社出資比率100%)設立。 |
7月 |
「ACCESS Systems France SAS」を「ACCESS Systems Europe Holdings B.V.」の子会社として再編。 |
10月 |
「China MoblieSoft Inc.」を清算。 |
2009年2月 |
「ACCESS Systems Europe GmbH」を「ACCESS Systems Germany GmbH」に商号変更。 |
4月 |
「RedSpyder Holdings Ltd.」を売却。 |
2010年2月 |
「幕張研究開発センター」を千葉県千葉市美浜区に新設。 |
10月 |
本店を東京都千代田区猿楽町2丁目8番16号から同区猿楽町2丁目8番8号に移転。あわせて、「幕張研究開発センター」(千葉県千葉市美浜区)を「幕張オフィス」に改称。 |
11月 |
「IP Infusion Europe B.V.」をオランダに設立。 |
12月 |
「株式会社アクセス・パブリッシング」を清算。 |
2011年1月 |
「ACCESS Systems USA Inc.」を「ACCESS Systems Americas Inc.」に統合。 |
「IP Infusion Software India Pvt. Ltd.」をインドに設立。 |
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2月 |
「ACCESS Systems Germany GmbH」を「ACCESS Europe GmbH」に商号変更。 |
12月 |
「ACCESS China Inc.」を清算。 |
2012年1月 |
「IP Infusion Inc.」を存続会社とし、「ACCESS Systems Americas Inc.」を吸収合併。 |
メディアサービス事業を東京カレンダー株式会社に会社分割。 |
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4月 |
「IP Infusion (Nanjing) Co., Ltd.」の株式を売却。 株式会社インターネットイニシアティブとの合弁会社「株式会社ストラトスフィア」を日本に設立。 |
2014年12月 |
「リトルソフト株式会社」(資本金44百万円、当社出資比率20.45%)の株式を取得。 |
2015年10月 |
「IP Infusion Europe B.V.」を清算。 |
2016年1月 |
「ACCESS Systems France SAS」を清算。 |
「ACCESS AP Taiwan Co., Ltd.」を台湾に設立。 |
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「幕張オフィス」を売却。 |
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3月 |
本店を東京都千代田区猿楽町2丁目8番8号から同区神田練塀町3番地に移転。 |
9月 |
「株式会社ノア」(資本金10百万円、当社出資比率100%)を子会社化。 |
10月 |
「株式会社ノア」を「株式会社ACCESS NOA」に商号変更。 |
2017年2月 |
「株式会社ミエルカ防災」(資本金129百万円、当社出資比率29.96%)の株式を取得。 |
10月 |
「株式会社ACCESS NOA」を「株式会社ACCESSテック」に商号変更。 |
2018年8月 |
「Northforge Innovations Inc.」(資本金13,013千加ドル、当社出資比率100%)を買収、子会社化。同社子会社「Northforge Innovations USA Inc.」、「Northforge Innovations Israel Ltd.」も子会社化。 |
2019年1月 |
「株式会社ACCESSテック」の子会社として「ACCESS Taiwan Lab. Co., Ltd.」を台湾に設立。 |
4月 |
「NetRange MMH GmbH」(出資金25千ユーロ、当社出資比率100%)を買収、子会社化。 |
「株式会社ACCESSテック」を「株式会社ACCESS Works」に商号変更。 |
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2020年2月 |
東京証券取引所市場第一部に市場変更。 |
7月 |
「ACCESS AP Taiwan Co., Ltd.」の子会社として「ACCESS AP Singapore Pte. Ltd.」をシンガポールに設立。 |
2021年4月 |
「Northforge Innovations USA Inc.」を解散。 |
9月 |
「株式会社ACCESS Works」を清算。 |
2022年4月 |
東京証券取引所プライム市場に市場変更。 |
事業内容
ACCESS株式会社とそのグループ企業は、国内外の携帯電話や情報家電メーカー、通信ネットワーク事業者、電子書籍や広告事業を展開するサービス事業者、および一般企業に対して、先進のITソリューションを提供しています。同社グループは、連結子会社11社と持分法適用関連会社3社を含む構成で、事業セグメントは大きく3つに分かれています。
第一のセグメントは「IoT事業」で、国内市場を中心にIoT関連のソリューションやソフトウェアの提供を行っています。このセグメントには、本社及び台湾子会社などが事業主体として位置づけられています。
第二のセグメントは「Webプラットフォーム事業」で、国内外の市場に向けて組み込みブラウザを含むWebプラットフォーム関連のソリューションを提供しています。このセグメントには、本社のほか、ドイツ、中国、韓国の子会社が事業主体として活動しています。
最後に、「ネットワーク事業」セグメントでは、米国及びインドの子会社を中心に、ネットワーク機器向けのソフトウェア提供を行っています。このセグメントには、IP Infusion Inc.やその他の関連会社が含まれます。
これらのセグメントを通じて、ACCESS株式会社グループは、幅広い技術とサービスを提供し、グローバルな市場での連携強化とシナジー創出を目指しています。
経営方針
ACCESS株式会社は、1984年の設立以来、独立系の研究開発型ソフトウェア企業として、通信事業者や通信機器メーカー、家電メーカーなどに対し、先進のITソリューションを提供してきました。同社は、「CONNECT YOUR DREAMS TO THE FUTURE.」をスローガンに、すべての機器をネットにつなぐ技術を通じて新たな価値創造に貢献し、企業価値の向上を目指しています。
同社の中期経営計画では、特にネットワーク事業における売上成長を重視しています。2022年は、新型コロナウイルス感染症の影響から社会・経済活動が正常化し、デジタル化が加速。これらの動向は同社グループの事業拡大を後押ししています。特に、ネットワーク事業のホワイトボックス向け統合Network OS「OcNOS®」に関する投資を継続し、Tier2/3通信キャリアへの営業フォーカスを強化しています。これにより、ネットワーク事業の売上高は前期比2倍超の成長を達成し、過去最高を更新しました。
また、IoT事業やWebプラットフォーム事業の安定化にも取り組んでおり、これらのセグメントを通じて、グローバルな市場での連携強化とシナジー創出を目指しています。IoT事業では、プロフェッショナルサービスへのリソース投資による成長と自社製品による収益の積み上げを図り、Webプラットフォーム事業では、海外事業との統合を進め、TVブラウザ及び車載向けブラウザのグローバルシェア拡大を目指しています。
成長戦略の実現に向けて、同社は技術力の継続的な強化、製品開発投資の拡大、M&Aを積極活用したパートナー企業の開拓、販売チャネルの拡充や顧客サポート体制の強化などに取り組んでいます。また、優秀な人材の確保・育成や生産性向上のための環境整備、管理体制・ガバナンスの強化にも注力しています。これらの取り組みを通じて、ACCESS株式会社は中長期的な成長と企業価値の向上を目指しています。