さくらケーシーエスJP:4761

時価総額
¥137.8億
PER
12.9倍
金融機関向けのシステム構築やクラウドサービス、地方公共団体向けのアウトソーシング事業、一般事業法人向けのコンピューター機器販売などを展開する情報サービス企業。

事業内容

さくらケーシーエスは、金融関連部門、公共関連部門、産業関連部門の3つの事業セグメントを持っています。これらのセグメントは、それぞれ金融機関、地方公共団体、一般事業法人を対象に、情報化ニーズに応じた総合的な情報サービスを提供しています。具体的には、システムの企画から構築、機器販売、運用管理までを手がけています。

同社の主力事業は情報サービスで、システム構築、システム運用管理、その他の情報サービスに分かれています。システム構築では、金融、公共、製造・流通・サービスなどの業種向けにアプリケーション・ソフトウェアの受託開発やパッケージソフトの開発・販売を行っています。主要取引先には、SMBCグループや富士通グループが含まれます。

システム運用管理では、クラウドサービスやBPOサービス、ハウジングサービスなどのデータセンターサービスを提供しています。また、データ入力や印刷などのアウトソーシング事業も展開しています。これらのサービスは、SMBCグループや金融機関、地方公共団体、一般事業法人が主要な取引先です。

その他の情報サービスでは、システム基盤やネットワーク環境の設計・構築を行っています。また、コンピューター保守業務も提供しており、これらのサービスはシステム構築や運用管理の取引先に対して行われています。

さらに、さくらケーシーエスはシステム機器販売も行っており、各種コンピューター機器や関連する周辺機器・備品の選定・販売を手がけています。主要仕入先は富士通ジャパン株式会社で、主要販売先にはSMBCグループや金融機関、地方公共団体、一般事業法人が含まれます。

経営方針

さくらケーシーエスは、変化する事業環境に対応し、IT価値を提供することで社会と顧客の発展に貢献することを経営理念としています。同社は、情報セキュリティの強化を基盤に、収益力の向上と持続可能な成長を目指しています。

同社の中期経営計画(2023年4月~2026年3月)では、情報セキュリティの強化、収益基盤の維持・強化、創造的分野での事業拡大、人材への投資、社内インフラ投資の強化を重点的に推進しています。これにより、持続可能な成長を実現しようとしています。

特に、情報セキュリティの強化は、ゼロトラストを前提にしたインフラ整備や社員教育を通じて進められています。また、デジタル基盤事業部を中心に新たな事業領域の拡大を図り、品質管理や情報セキュリティの確保に注力しています。

人材への投資では、処遇改善や健康経営、ダイバーシティの推進を強化し、社員が働きがいを持てる環境を整備しています。さらに、教育・研修の充実を図り、社員のキャリア形成を支援しています。

社内インフラ投資では、ネットワークの無線化・高速化や業務の電子化を進め、生産性向上と情報セキュリティ対策の強化を図っています。これにより、業務の効率化を推進しています。

さくらケーシーエスは、これらの施策を通じて、持続可能な成長を目指し、次期中期経営計画への布石を打っています。収益性の高いビジネスへのリソース投入や優秀な人材の確保・育成を進め、企業の変革を促進しています。