ダイサンJP:4750

時価総額
¥44.3億
PER
11.3倍
建設向け仮設足場の企画・開発・生産・販売、施工サービス、海外での熱絶縁工事や清掃事業、保険代理店業務。

事業内容

ダイサンは、建設向け仮設足場の企画、開発、生産、販売を行う企業であり、足場の組立て、解体、貸出しを含む施工サービスを主な業務としています。ダイサンは、連結子会社1社と非連結子会社4社を含むグループ構成です。

施工サービス事業では、ダイサンは自社生産の足場部材「ビケ足場®」や「レボルト®」を提供しています。これらの足場は、戸建てや集合住宅、マンションなどの住宅を中心に、公共施設や物流倉庫、宿泊施設などの大型建築物にも対応しています。

製商品販売事業では、ダイサンは建築金物や仮設機材の企画、設計、製造、販売を行っています。主力製品は「ビケ足場®」と「レボルト®」で、これらは低層から中高層建築工事向けに需要があります。また、土木工事や他社仮設材と共に使用される一般仮設材も取り扱っています。

海外事業では、シンガポールの子会社Mirador Building Contractor Pte. Ltd.が、石油化学プラント向けの労働者派遣や足場工事、熱絶縁工事、電気工事などを行っています。また、オフィス向けの清掃事業も手がけています。

その他の事業として、ダイサンはビケ足場仮設事業協同組合の業務受託や保険代理店業務を行っています。これにより、幅広いサービスを提供し、顧客の多様なニーズに応えています。

経営方針

ダイサンは、建設業界における仮設足場のリーディングカンパニーとして、持続可能な社会の実現を目指しています。2024年4月に新たな企業理念と経営方針を設定し、「人と現場を守り抜く」というパーパスのもと、社会全体の職場環境の改善に貢献することを目指しています。

ダイサンは、2025年から2029年までの5年間を対象とした「第4次中期経営計画」を策定し、3つの重点戦略を掲げています。まず、コア事業領域の深化を図り、足場施工サービスや製商品販売、海外事業の強化を進めます。特に、業界の新スタンダードの確立やレンタルシステムの構築に注力しています。

次に、新たな収益事業の創造を目指し、デジタル技術を活用したプロダクト開発や東南アジアでの人材育成を推進します。これにより、建設業界の生産性向上を図り、社会に新たな価値を提供することを目指しています。

さらに、経営基盤の強靭化を進め、変化する経営環境に柔軟に対応できる体制を構築します。従業員のエンゲージメント向上やデジタル技術の活用による業務効率化を図り、持続可能な成長を実現します。

ダイサンは、これらの戦略を通じて、建設業界におけるイノベーションを推進し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めています。特に、足場施工サービスでは、法改正に伴う仕様の厳格化に対応し、適正な価格設定を行うことで、業界の地位向上を目指しています。