ワシントンホテルJP:4691

時価総額
¥168.3億
PER
6.9倍
ワシントンホテル株式会社は、「ワシントンホテルプラザ」と「ワシントンR&Bホテル」の2ブランドでホテル事業を展開し、宿泊予約サイト「ワシントンネット」も運営。

事業内容

ワシントンホテルは、ホテル事業を中心に展開しており、主に「ワシントンホテルプラザ」と「ワシントンR&Bホテル」の2つのブランドを運営しています。これらのホテルは、ビジネスパーソンや観光客に向けて、快適で安全な宿泊環境を提供しています。また、ゴルフ場クラブハウス内のレストラン運営も手がけています。

「ワシントンホテルプラザ」は、主要駅や繁華街に近い立地に展開し、シングル、ツイン、ダブルなど多様な客室を提供しています。朝食には地元食材を活かした郷土料理を提供し、地域の味覚を楽しむことができます。2025年3月31日現在、直営で18ホテルを運営しており、飲食店や宴会場を併設した施設もあります。

「ワシントンR&Bホテル」は、宿泊特化型ホテルとして大都市圏を中心に全国で25ホテルを展開しています。効率的な少人数オペレーションを実施し、リーズナブルな価格で宿泊を提供しています。客室はシングルルームを中心に、ツインルームやコネクティングルームも新設し、多様なニーズに対応しています。

ワシントンホテルの収益の大部分は、これら2つのホテルブランドから得られています。2025年3月期の全館の平均客室単価(ADR)は7,806円、稼働率は68.1%、販売可能客室数あたりの客室売上(RevPAR)は5,314円となっています。ゴルフ場クラブハウス内レストランの収益はわずかです。

ワシントンホテルは、宿泊予約サイト「ワシントンネット」を運営し、インターネット経由での客室販売を強化しています。会員システムを通じて、ロイヤルカスタマーの囲い込みを図り、ポイント還元や特典を提供しています。ワシントンネットは、50万人の会員を持ち、年間延べ40万室が利用されています。

新規出店においては、厳格な基準を設け、好立地に出店することで高収益性を確保しています。全国主要都市への出店を目指し、200~300室規模のホテルを展開しています。出店形態は、自社物件、建物賃貸借、土地賃貸借、MC方式の4つを用意し、情報を幅広く収集しています。

経営方針

ワシントンホテルは、「安全・清潔・親切心あふれる、リーズナブルなホテル事業を通じて、旅する人と働く人を幸せにする。」という経営理念を掲げています。この理念のもと、同社は高い収益性を維持し、企業価値を向上させることを目指しています。

同社の成長戦略の一環として、2026年3月期には売上高営業利益率11.5%を目指しています。新規出店やリニューアルを通じて収入を増やし、経費の抑制と効率化を図ることで、売上高営業利益率の向上を目指しています。

ワシントンホテルは、商品力の向上を重視しています。具体的には、ワシントンR&Bホテルの大規模リニューアルを行い、ツインルームの新設やコネクティングルームの増設を進めています。また、訪日宿泊客向けの食材やメニューの販売強化も行っています。

販売促進の強化も重要な戦略です。「ワシントンR&Bホテル」や「ワシントンネット」のブランド認知度を高めるため、国内外の旅行代理店への営業活動や旅行博覧会への出展を強化しています。デジタルマーケティングの強化も進めています。

収益力の向上に向けて、宿泊のレベニューマネジメントを進化させ、RevPARの向上を図っています。運営コストの増加に対しては、適切な価格転嫁と品質向上を通じて対応しています。

「ワシントンネット」の拡大も進めています。定期的なキャンペーンやWeb告知を通じて会員数を増やし、予約受付の利便性を高めることで、会員の利用促進を図っています。

人材確保と育成も重要な課題です。新卒採用の再開や中途採用の強化を通じて若年層の確保を図り、動画研修カリキュラムや選抜・階層別研修を通じて従業員の育成を進めています。