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サニックスJP:4651
沿革
年 月 |
概 要 |
1975年4月 |
建築物等の防虫・防腐に関する管理及び工事を目的として長崎県佐世保市で創業 |
1978年9月 |
長崎県佐世保市にて設立(設立時の商号 三洋消毒株式会社) |
1981年11月 |
本社を福岡市南区向野2丁目1番1号に移転 |
1986年5月 |
一般家庭向け部門において、アフターメンテナンスの体制確立を目的とし、トータル・サニテーション事業部を新設 |
1987年3月 |
CIを導入し、商号を株式会社サニックスに変更 |
1991年3月 |
佐賀県武雄市に、環境衛生機器の製造を目的とした武雄工場を新設 |
1994年4月 |
北九州市門司区に産業廃棄物処理を目的とした北九州工場を新設するとともに、産業廃棄物処理事業部を設置し、産業廃棄物の中間処理事業を開始 |
1995年12月 |
薬剤の販売を主たる事業目的として、株式会社サンエイム(現・連結子会社)を設立 |
1996年9月 |
日本証券業協会に株式を店頭登録 |
1997年9月 |
東京証券取引所市場第二部、大阪証券取引所市場第二部、福岡証券取引所に上場 |
1999年2月 |
燃料等の廃棄物再生製品の販売事業を主たる目的として、株式会社エネルギー総合開発研究所を設立 |
1999年4月 |
廃プラスチックを加工処理し、燃料化することを目的として、愛知県岡崎市にプラスチック資源開発工場を設置、同時に産業廃棄物のリサイクルを全面的に推進していくことを目的として、産業廃棄物処理事業本部の名称を環境資源開発事業本部に改称 |
1999年9月 |
東京証券取引所市場第一部、大阪証券取引所市場第一部に上場 |
2000年3月 |
北九州市若松区に、有機廃液処理を目的とした有機廃液処理ひびき工場を新設 |
2001年4月 |
本社を福岡市博多区博多駅東2丁目1番23号に移転(現・本社所在地) |
2001年10月 |
プラスチック燃料による発電、売電事業を主たる事業目的として、株式会社サニックスエナジー(現・連結子会社)を設立 |
2003年4月 |
情報システム業務の受託を主たる目的として、株式会社サニックス・ソフトウェア・デザイン(現・連結子会社)を設立 |
2003年10月 |
北海道苫小牧市に、サニックスエナジー苫小牧発電所を竣工 |
2004年5月 |
産業廃棄物処理コンサルタント、燃料添加剤等の販売を主たる目的として、株式会社サニックス・ソリューション(現・連結子会社)を設立 |
2007年11月 |
環境資源開発事業部門の北九州工場をアサヒプリテック株式会社に事業譲渡 |
2009年2月 |
有限責任中間法人日本卸電力取引所(JEPX)の取引会員に加盟登録 |
2009年10月 |
苫小牧発電所から排出される焼却灰処分を主たる目的として、株式会社サニックスエナジーが、株式会社ホクハイ及び株式会社C&R(現・連結子会社)を買収 |
2010年4月 |
産業廃棄物の収集運搬・中間処理を主たる目的として、株式会社北海道サニックス環境(現・連結子会社)を設立 |
2010年12月 |
太陽電池モジュールとその関連の付属品の生産、販売を主たる目的として、中国上海市に善日(上海)能源科技有限公司(現・連結子会社)を設立 |
2012年1月 |
産業用太陽光発電システム市場への対応を目的に株式会社サニックスエンジニアリングを設立 |
2014年1月 |
電力小売事業を主たる目的として、株式会社SEウイングズ(現・連結子会社)を設立 |
2014年6月 |
産業用太陽光発電事業の体制強化と一層の事業拡大を図ることを目的として、株式会社サニックスエンジニアリングにおける太陽光発電システムの販売並びに施工事業を、会社分割(簡易吸収分割)により当社に承継 |
2014年8月 |
佐賀県武雄市に、太陽光発電システム関連機器の製造を目的とした武雄第2工場を新設 |
2015年10月 2016年8月 |
電力小売事業を拡大すべく、当社において新電力事業を開始 太陽電池モジュールとその関連の付属品の生産を主たる目的として、中国浙江省嘉興市に善日(嘉善)能源科技有限公司(現・連結子会社)を設立 |
2018年4月 2018年8月 2019年6月 2022年4月 |
グループ経営の一層の効率化を目的として、株式会社サニックスエンジニアリングを吸収合併(当社を存続会社とする簡易吸収分割) 株式会社エネルギー総合開発研究所の主たる事業目的を家庭向け電力小売事業へ変更し、社名を株式会社サニックス太陽光でんき(現・連結子会社)へ変更 監査役会設置会社から監査等委員会設置会社へ移行 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場へ移行 |
事業内容
サニックスは、一般家庭向け環境衛生、企業向け環境衛生、太陽光発電システムの施工販売、電力の小売及び卸売、資源循環型発電、有機廃液の資源リサイクルなど、多岐にわたる事業を展開しています。同社グループは、次世代へ快適な環境を提供することを企業理念とし、市場環境の変化に柔軟に対応するため、事業間のシナジーを追求しています。
住環境領域では、HS(ホーム・サニテーション)事業部門が一般家庭向けに白蟻防除施工や床下・天井裏換気システム施工などを手がけ、ES(エスタブリッシュメント・サニテーション)事業部門は企業向けに防錆機器取付施工やペストコントロール等を提供しています。また、SE(ソーラー・エンジニアリング)事業部門は戸建住宅向けに太陽光発電システムや蓄電池の販売、施工を行っています。
エネルギー領域では、PV事業部門が企業・法人向けに太陽光発電システムの販売、施工、メンテナンスを提供し、新電力事業部門は一般家庭・法人向けに電力を小売販売しています。
資源循環領域では、環境資源開発事業部門が産業廃棄物由来のプラスチックを燃料とする資源循環型発電を行い、有機廃液や工業廃水の処理、再生燃料の製造を手がけています。
さらに、サニックスグループは情報システム業務をサニックス・ソフトウェア・デザインに委託し、業務用車両のリース・レンタルをサンエイムから行っています。これらの事業を通じて、サニックスは環境保全と資源の有効活用に貢献しています。
経営方針
サニックスは、環境とエネルギーの分野で多角的な事業を展開しており、その成長戦略は「次世代へ快適な環境を」提供することに根ざしています。同社は、住環境、資源循環、エネルギーの各領域で、既存事業の経験を活かしつつ新たなイノベーションを追求し、持続可能な社会づくりに貢献することを目指しています。特に、太陽光発電関連事業や環境資源事業において、社会の脱炭素化に向けた取り組みを強化しています。
中期経営計画(2024年3月期~2026年3月期)では、売上高を462億円から530億円へ、営業利益を17億円から30億円へと増加させる目標を掲げています。これを達成するために、各事業部門では具体的な戦略が策定されています。例えば、HS事業部門では地域に密着した新規開拓や既存顧客のアフターサービス体制の拡充、ES事業部門では管理会社との提携強化や不動産オーナーとの商談機会の増加、SE事業部門では太陽光発電システムや蓄電池の普及拡大などが挙げられます。
また、サニックスは、太陽電池パネルのリユース・リサイクル事業の事業化を目指し、使用済み太陽電池パネルのリサイクル技術検証を進めるなど、新たなビジネスモデルの開発にも注力しています。これらの取り組みは、環境問題への対応と経済成長の両立を目指す同社の戦略的な方向性を示しています。
サニックスの成長戦略は、環境とエネルギーの持続可能な社会づくりへの貢献という企業理念に基づき、事業の多角化とイノベーションを通じて企業価値の増大を目指しています。同社は、中期経営計画を通じて、収益性及び資本効率の向上に努めるとともに、社会的な課題解決に貢献することで、環境とエネルギーのトップ企業を目指しています。