T&K TOKAJP:4636

時価総額
¥320.4億
PER
27.2倍
印刷インキ(オフセットインキ、グラビアインキ等)、印刷機・関連機材(ブランケット等)、機能性樹脂、精密分散品の製造販売を手掛ける。

沿革

1949年12月

印刷用インキの製造販売を目的として、東京都板橋区に東華色素化学工業株式会社を設立

1954年11月

名古屋市中区に名古屋営業所(現・名古屋支店)を開設

1958年5月

ワニス・樹脂部門を分離し、富士化成工業株式会社を設立(本社  東京都板橋区  資本金750万円)

1959年5月

大阪市東区に大阪営業所(現・大阪支店)を開設

1961年9月

京都市下京区に京都営業所(京滋支店)を開設

1964年6月

神戸市灘区に神戸営業所(兵庫支店)を開設

1965年11月

埼玉県入間郡三芳町に埼玉工場を開設

1969年8月

香港カウルーンに香港支店を開設

1971年3月

インドネシア共和国ジャカルタ特別市との合弁出資により、株式会社チマニートオカを設立

1974年12月

広島県広島市中広町に広島支店を開設

1975年1月

工場産業廃棄物処理のため、ミヨシ産業株式会社を設立(本社  東京都板橋区  資本金500万円)

1976年3月

福岡市東区に福岡支店を開設

1977年4月

UVインキを開発し、製造販売を開始

1979年4月

大韓民国ソウル特別市に合弁会社、韓国特殊インキ工業株式会社を設立

1979年5月

香港支店に香港工場を併設

1982年6月

台湾の三和合成股份有限公司に出資

1985年10月

香港支店を現地法人化、東華油墨国際(香港)有限公司を設立

1988年12月

中華人民共和国杭州市に合弁会社、杭華油墨化学有限公司を設立

1989年1月

東北地域の販売強化のため、東北東華色素株式会社を設立(本社  宮城県仙台市  資本金2,000万円)

1989年8月

九州地域の販売強化のため、九州東華販売株式会社を設立(本社  福岡市東区  資本金4,000万円)

1990年7月

千葉県野田市に東京東支店(千葉支店)を開設

1990年10月

埼玉工場内に本部棟ビル完成

1991年1月

社名を株式会社ティーアンドケイ東華に変更(商号は株式会社T&K TOKA)

1992年2月

ドイツ国デグサ社との合弁出資により、株式会社ティーアンドディセラテックを設立(本社東京都板橋区  資本金5,000万円)

1992年5月

バングラデシュ国ダッカ市に合弁会社、トオカインキ(バングラデシュ)株式会社を設立

1994年12月

富士化成工業株式会社と合併

1994年12月

事業目的に「合成樹脂の製造及び販売」、「石油化学製品の精製加工及び販売」、「合成樹脂原料の製造及び販売」、「合成樹脂の成型加工及び販売」、「化学工業薬品、試薬、写真用薬品類の製造販売」を追加

1995年1月

旧富士化成工業株式会社の子会社(合併により当社の子会社となる)増田化学株式会社の社名を富士化成工業株式会社に変更

1995年11月

中華人民共和国広東省に東華(広州)油墨有限公司を設立

1997年8月

日本証券業協会に株式を店頭登録

1998年3月

株式会社ティーアンドディセラテックとの合弁契約を解消し、ガラス用インキの製造販売事業より撤退

1998年10月

九州東華販売株式会社と合併

2000年3月

埼玉工場においてISO9002認証取得

2000年5月

埼玉工場内に新UV工場を完成

2000年10月

埼玉工場においてISO9001認証取得

2001年5月

愛知県小牧市に名古屋支店を建設し、名古屋市北区より移転

2002年3月

埼玉工場においてISO14001認証取得

2002年10月

岐阜県の販売強化のため、株式会社岐阜吉弘商会を設立(本社  岐阜県岐阜市  資本金1,000万円)

2004年9月

中華人民共和国杭州市に杭州経済技術開発区杭華油墨化学有限公司を設立

2004年12月

日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場

2008年4月

杭華油墨化学有限公司と杭州経済技術開発区杭華油墨化学有限公司が、杭華油墨化学有限公司を存続会社とする吸収合併

2008年10月

大阪府東大阪市に大阪支店を建設し、大阪市城東区より移転

2010年10月

株式会社ティーアンドケイ東華と株式会社岐阜吉弘商会が、株式会社ティーアンドケイ東華を存続会社とする吸収合併

2011年2月

株式会社ティーアンドケイ東華と富士化成工業株式会社が、株式会社ティーアンドケイ東華を存続会社とする吸収合併

2012年3月

東京証券取引所市場第二部に株式を上場

2013年3月

東京証券取引所市場第一部銘柄に指定

2013年7月

福岡県糟屋郡志免町に福岡支店を建設し、福岡市東区より移転

2013年9月

杭華油墨化学有限公司の持分の一部を譲渡し、連結子会社から持分法適用関連会社に異動(異動後持分比率46.67%)

2014年4月

東華油墨国際(香港)有限公司の連結子会社であった東華(広州)油墨有限公司の全ての持分を、持分法適用関連会社である杭華油墨化学有限公司に譲渡し、連結子会社から持分法適用関連会社に異動

2014年5月

東華(広州)油墨有限公司が、広州杭華油墨有限公司に社名を変更

2014年12月

杭華油墨化学有限公司が、杭華油墨股份有限公司に社名を変更

2015年9月

登記上の商号を株式会社ティーアンドケイ東華から株式会社T&K TOKAに変更

2015年9月

本社を東京都板橋区泉町から埼玉県入間郡三芳町に移転

2016年1月

トオカ(タイランド)株式会社をタイ王国に設立

2017年4月

株式会社北陸印刷資材センターの全株式を取得し、子会社化

2017年12月

Royal Dutch Printing Ink Factories Van Son B.V. (オランダ王国)の全株式を取得し、同社及びその子会社のVan Son Holland Ink Corporation of America(アメリカ合衆国)を子会社化

2018年3月

中華人民共和国浙江省に、浙江迪克東華精細化工有限公司を設立

2018年7月

アメリカ合衆国に、T&K TOKA U.S.A., INC.を設立

2018年12月

T&K TOKA U.S.A., INC.がMidwest Ink Co.の全株式を取得し、同社を子会社化

2020年8月

兵庫支店を廃止し、大阪支店へ統合

2020年9月

広島支店を廃止し、福岡支店へ統合

2020年12月

杭華油墨股份有限公司が上海証券取引所科創板市場に上場

株式会社T&K TOKAと株式会社北陸印刷資材センターが、株式会社T&K TOKAを存続会社とする吸収合併

2021年2月

ミヨシ産業株式会社を清算

2021年3月

Royal Dutch Printing Ink Factories Van Son B.V.の連結子会社であったVan Son Holland Ink Corporation of Americaの全ての株式を連結子会社であるT&K TOKA U.S.A., INC.に譲渡

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行

関東北支店を新設し、千葉支店及び京滋支店を廃止

2022年10月

東華油墨国際(香港)有限公司を清算

2022年10月

Royal Dutch Printing Ink Factories Van Son B.V. (オランダ王国)を清算

事業内容

T&K TOKAは、子会社8社と関連会社10社を含む企業グループで構成されています。このグループは、印刷インキ事業を中心に展開しており、その製品ラインナップは多岐にわたります。主要な製品には、UVインキ(紫外線硬化型インキ)、平版インキ(オフセットインキ)、樹脂凸版インキ(フレキソインキ)、グラビアインキ、金属印刷用インキ、特殊機能インキ、そして機能性樹脂が含まれます。

UVインキは、紙だけでなくフィルムや金属にも印刷可能で、乾燥が速く、硬い皮膜を形成します。平版インキは、水と油の反発を利用した印刷方式で、ポスターやパンフレットなどに使用されます。樹脂凸版インキは、ゴムや樹脂からなる凸版を使用し、ラベルや紙器に印刷されることが多いです。グラビアインキは、凹版印刷方式で、大量印刷に適しています。金属印刷用インキは、金属の表面に印刷され、食缶や飲料缶などに使用されます。特殊機能インキは、電子材料など特殊用途向けに開発されています。機能性樹脂は、印刷インキや塗料の原料として、また橋梁の防食塗料や自動車の工業用接着剤などに利用されます。

T&K TOKAの製品は、その特性を活かして、紙器、ラベル、カード、パンフレット、各種缶、ポスター、カタログ、雑誌、チラシ、紙袋、ダンボール箱、冷凍食品や菓子類の袋、出版物、食缶、飲料缶、美術缶、電子基盤、橋梁、自動車、金属コーティング、特殊機能性フィルム、FRP(繊維強化プラスチック)など、幅広い用途に供されています。

経営方針

T&K TOKAは、経営理念「Technology and Kindness」を掲げ、2030年ビジョンとして「個人と組織が共に成長し、社会から信頼されるグローバル企業となる」ことを目指しています。同社は、独自のテクノロジーで「お客様にとって真によいもの」を提供し、社会に貢献することを経営理念に掲げています。経営の基本方針として、お客様起点で考え行動し、価値を創造すること、自ら成長に努力する社員を支援し成果を公正に評価すること、事業活動を通じて社会課題を解決することを挙げています。

中期経営計画「With You toward 2024」では、ESG経営を軸に、経済価値と環境・社会価値の両立を目指しています。2024年3月期における取り組みとして、印刷インキ製品の分野では、軟包装分野へのEBインキ展開、ラベル・紙器分野へのUVインキ拡販、UVインキへの集中のための基盤整備を重点施策としています。また、機能性材料製品においては、新規開発目標の達成や生産キャパシティーの引き上げを目指しています。さらに、IRの質的向上、IT基盤整備、人材育成の推進を事業を支える基盤整備として挙げています。

経営環境においては、印刷業界のデジタル化進展による紙媒体の需要減少や、サステナビリティへの対応が中心的なテーマとなっていることを認識しています。T&K TOKAは、これらの課題に対して、経済価値の向上と環境・社会価値の向上を両立し、長期に持続する在り方を構築することを目指しています。同社は、ドメインを明確化し、経営資源を適切に配分することで、グループならではの共通価値を創造していく方針です。