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神東塗料JP:4615
沿革
年次 |
沿革 |
1933年4月 |
東洋塗料製造株式会社と合併し「神東塗料株式会社」を設立 |
1938年4月 |
住友化学工業株式会社(現住友化学株式会社)と資本・技術提携 |
1938年5月 |
神東化学研究所(元化成品事業部大阪工場)を新設、防腐防虫剤・香料・消毒剤・その他工業薬品・医薬品・医薬部外品の製造開始 |
1940年4月 |
国広工場(現尼崎工場)を新設、本社を現在地(尼崎市南塚口町)に移転 |
1943年8月 |
帝国塗料株式会社と合併、東京工場と改称 |
1950年6月 |
東京支店を開設 |
1951年6月 |
大阪証券取引所に株式上場 |
1965年8月 |
千葉工場を新設 |
1966年4月 |
日本メラミン株式会社と提携 |
1968年6月 |
本社に研究所を設置し、研究体制を整備 |
1969年4月 |
光揚塗料株式会社と提携 |
1969年5月 |
大東塗料株式会社の塗料部門の営業権譲受 |
1971年9月 |
石産ペイント株式会社の塗料部門の営業権譲受 |
1978年8月 |
シントーファミリー株式会社(現連結子会社)を設立し、家庭用塗料の販売開始 |
1985年2月 |
塗料販売会社、株式会社北海道シントー(現連結子会社)営業開始 |
1986年7月 |
電子材料分野に進出 |
1987年7月 |
日本油脂株式会社と自動車用塗料で技術提携 |
1988年1月 |
東海事業所を新設 |
1988年7月 |
台湾の自動車用塗料分野へ進出のため現地法人を買収(現神東艾仕得塗料系統股份有限公司・持分法適用関連会社) |
1989年1月 |
塗料販売会社、株式会社中部シントー(連結子会社)営業開始 |
1989年2月 |
東京研究所を移転し、跡地再開発事業着手 |
1989年3月 |
東京事業所を新設 |
1991年8月 |
東京研究所跡地に賃貸用マンション棟開設 |
1991年10月 |
東京研究所跡地に賃貸用オフィスビル棟開設 |
1991年10月 |
塗料販売会社、株式会社九州シントー(現連結子会社)営業開始 |
1993年1月 |
千葉工場液晶表示板用カラーフィルター工場新設 |
1993年10月 |
株式会社シントーケミトロンを合併 |
1994年3月 |
尼崎工場内に化成品工場を新設し、化成品事業部大阪工場を売却 |
1995年1月 |
塗料販売会社、株式会社東京シントー(連結子会社)営業開始 |
1996年4月 |
塗料販売会社、株式会社西部シントー(連結子会社)営業開始 |
1996年7月 |
液晶表示板用カラーフィルター事業をケミトロン株式会社へ営業譲渡 |
1997年7月 |
品質マネジメントシステム国際規格ISO9000S審査登録 |
1997年10月 |
化成品事業をシントーファイン株式会社(現住化エンバイロメンタルサイエンス株式会社)へ営業譲渡 |
1997年10月 |
自動車用塗料・工業用電着塗料(アルミ電着塗料を除く)事業を関連会社のデュポン神東・オートモティブ・システムズ株式会社(現神東アクサルタ コーティング システムズ株式会社・持分法適用関連会社)へ営業譲渡 |
2000年3月 |
株式会社東京シントー及び、株式会社西部シントーから営業譲受し、両連結子会社は解散 |
2001年1月 |
環境マネジメントシステム国際規格ISO14001審査登録 |
2001年9月 |
賃貸用マンション棟、オフィスビル棟売却 |
2002年3月 |
エスピー興産株式会社を合併 |
2006年12月 |
台湾神東化学股份有限公司(現神東艾仕得塗料系統股份有限公司・持分法適用関連会社)の保有株式を関連会社であるデュポン神東・オートモティブ・システムズ株式会社(現神東アクサルタ コーティング システムズ株式会社・持分法適用関連会社)へ売却 |
2007年9月 |
ジャパンカーボライン株式会社を、持分比率の増加及び実質支配力基準の適用により、持分法適用会社から連結子会社に変更 |
2012年6月 |
PT. Shinto Paint Indonesia(現持分法適用関連会社)を設立 |
2012年9月 |
神之東塗料貿易(上海) 有限公司(現持分法適用関連会社)を設立 |
2013年3月 |
PT. Shinto Paint Manufacturing Indonesia(現連結子会社)を設立 |
2013年7月 |
東京証券取引所と大阪証券取引所の現物市場統合に伴い、東京証券取引所市場第一部に上場 |
2013年12月 |
株式会社中部シントー(連結子会社)解散 |
2016年4月 |
Shinto TOA Vietnam Co., Ltd.(現非連結子会社)を設立 |
2022年4月 |
東京証券取引所スタンダード市場へ移行 |
事業内容
神東塗料及びそのグループ企業は、塗料事業と化成品事業の二つの主要なセグメントを中心に事業を展開しています。
塗料事業では、合成樹脂塗料などの製造販売を行っており、その製品の一部はシントーファミリー株式会社、株式会社北海道シントー、株式会社九州シントー、株式会社早神などの子会社を通じて販売されています。また、ジャパンカーボライン株式会社や神東アクサルタコーティングシステムズ株式会社からの受託生産も行い、これらの企業に製品を供給しています。海外では、PT. Shinto Paint Manufacturing Indonesia、神東艾仕得塗料系統股份有限公司、TOA-SHINTO(THAILAND)CO.,LTD.などの子会社や関連会社が現地で合成樹脂塗料の製造販売を手掛け、神東塗料はこれらの企業に技術指導を提供しています。さらに、塗料の調色業務は子会社のシントーサービス株式会社に委託されています。
化成品事業においては、住友化学株式会社の子会社である住化エンバイロメンタルサイエンス株式会社から防疫薬剤及び工業用殺菌剤の受託生産を行っています。
これらの事業を通じて、神東塗料グループは幅広い製品とサービスを提供し、多様なニーズに応えることで事業を展開しています。
経営方針
神東塗料及びそのグループ企業は、塗料事業と化成品事業を核として、高品質かつ高機能な製品とサービスの提供を通じて、顧客志向の組織を構築し、社会の発展に貢献しています。同社は、国内市場の構造的な縮小や保護貿易主義の広がり、原材料価格の上昇など、厳しい市場環境に直面しています。これらの課題に対処するため、既存製品の改良、事業範囲の拡大、ITツールの導入による生産性向上など、多角的な戦略を推進しています。
2021年3月期からの3年間を準備フェーズと位置づけ、2023年3月期の連結売上高営業利益率を4.7%まで引き上げることを目標とした中期経営計画を策定しました。しかし、コロナ禍の影響や原材料価格の高騰により、計画の達成は困難な状況にあります。さらに、品質不適切行為を受け、品質保証体制やコンプライアンス・ガバナンス体制の見直し、信頼回復が急務となっています。
これらの課題に対応するため、神東塗料は再発防止策の実施に取り組んでおり、社内外からの監視体制を強化しています。具体的には、品質コンプライアンスに関する考え方の変革、品質保証・品質管理部門の独立性確保と増強、社内規程の見直し、コンプライアンス研修の充実・強化など、多岐にわたる施策を進めています。
今後、神東塗料は、これらの取り組みを通じて、企業風土改革・会社体質改善を主軸とした次期中期経営計画を策定し、新たな成長戦略を推進していく予定です。同社は、経営陣が先頭に立ち、全従業員が一丸となって、信頼回復と事業の持続的な成長を目指しています。