富士製薬工業JP:4554

時価総額
¥339.4億
PER
9.9倍
医薬品の開発・製造・販売を主事業とし、産婦人科領域のホルモン剤、放射線科領域の尿路・血管造影剤等の注射剤を提供。

沿革

1965-04医療用医薬品の製造及び販売を目的として、資本金250万円で東京都足立区北鹿浜町2083番地に富士製薬工業株式会社を設立
1972-02整形外科向けに副腎皮質ホルモン剤「デキサン」を発売
1973-07名古屋市千種区に名古屋支店(現 中部支店)を開設
東京都足立区に東京支店(現 首都圏支店)を開設
1973-10富山県富山市に新工場が完成し旧工場から移転
1973-11富山工場敷地内に研究棟及び配送センター完成
1974-04大阪市南区に大阪支店(現 関西支店)を開設
福岡市西区に九州支店(現 西日本支店)を開設
1976-11富山工場敷地内にGMP適合抗生剤注射薬棟完成
1978-04新たに抗生物質製剤を薬価基準に収載し発売
1979-03札幌市白石区に札幌支店(現 東日本支店)を開設
1979-04本社を東京都足立区鹿浜一丁目9番11号に移転
1982-08産婦人科向けに体外診断用薬を発売
1995-06日本証券業協会に株式を店頭登録
1996-07非イオン性尿路・血管造影剤「オイパロミン注(現 イオパミドール注)」を発売
2000-04外皮用薬「エルタシン軟膏」の輸入販売を開始
2002-05富山工場敷地内に注射剤工場(現 第2製剤棟)を新設
2003-07本社ならびに東京支店を東京都千代田区紀尾井町に移転
2004-12日本証券業協会への店頭登録を取り消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場
2006-04富山工場敷地内に錠剤工場(現 第4製剤棟)を新設
2008-06新薬「ルナベル配合錠」(子宮内膜症に伴う月経困難症治療剤)の販売開始
2011-03本社ならびに東京支店を東京都千代田区三番町に移転
2011-06富山工場敷地内に注射剤工場(第5製剤棟)を新設
2011-07東京証券取引所市場第二部に株式を上場
2012-07東京証券取引所市場第一部銘柄に指定
2012-10タイ最大の医薬品製造受託企業であるOLIC (Thailand) Limitedを子会社化
2013-04富山工場の近隣に富山研究開発センターが完成
2013-05バイオ後続品「フィルグラスチムBS注シリンジ『F』」の販売開始
2014-03三井物産株式会社と資本業務提携契約締結
2016-01新薬「ウトロゲスタン腟用カプセル200mg」の製造販売承認を取得
2017-01OLIC (Thailand) Limitedがタイの工場敷地内に注射剤工場及び倉庫棟を新設
2018-11Alvotech Holdings社とバイオシミラーの日本における商業化に関しての独占的なパートナーシップ契約の締結
2021-02三井物産株式会社との資本提携解消
2021-09新薬「エフメノカプセル100mg」の製造販売承認を取得
2022-04東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第一部からプライム市場に移行
2022-06富山工場敷地内に新錠剤棟(第6製剤棟)を新設
2022-07富山工場敷地内に新包装棟(第7製剤棟)、新倉庫棟を新設

事業内容

富士製薬工業株式会社とその連結子会社1社は、医薬品の開発、製造、販売を主要事業としています。同社は特に、産婦人科領域におけるホルモン剤や放射線科領域で使用される尿路・血管造影剤などの注射剤を中心に商品構成を持っており、日本国内において5箇所の支店を通じて事業を展開しています。

また、富士製薬工業はOLIC(Thailand) Limitedと製品の売買や資金の貸付けを含むビジネス関係を持っており、これにより国際的な事業展開も行っています。しかし、同社グループは医薬品事業を単一のセグメントとして運営しており、そのためセグメント情報の詳細は提供されていません。

富士製薬工業の事業は、専門的な医薬品の提供に特化しており、その製品は特定の医療分野で重要な役割を果たしています。同社の活動は、医療現場における診断や治療の質の向上に貢献しており、特に産婦人科や放射線科領域における専門性が高い製品を提供している点が特徴です。

経営方針

富士製薬工業は、医薬品の開発、製造、販売を主軸に事業を展開しており、特に産婦人科領域や放射線科領域で使用される製品に強みを持っています。同社は、「優れた医薬品を通じて、人々の健やかな生活に貢献する」という経営理念のもと、ステークホルダーへの責任を果たしながら成長と貢献の好循環を目指しています。

富士製薬工業は、2030年ビジョンを策定し、その実現に向けた中期経営計画「Fujiらしくをあたらしく」を公表しています。この計画では、女性医療領域での地位向上、持続可能な造影剤事業への進化、バイオシミラー事業の確立、海外事業の強化を重点領域としています。また、これらの事業を支える経営基盤の確立も目標に掲げています。

具体的な成長戦略としては、女性医療領域でのNo.1医療プラットフォームの構築、グローバル市場への進出、多品種・大量供給体制の構築、次世代技術の開発、バイオシミラー製品の上市、アジア市場での事業拡大、北米市場での事業展開などが挙げられます。これらの戦略を通じて、富士製薬工業は医薬品製造販売事業者としての安定供給責任を果たし、社会保障費抑制の流れの中で消費者課題の解決を目指しています。

また、人財の育成やサステナビリティの実現にも注力しており、「世界一幸せな会社と社会貢献の一体化」を目指しています。これらの取り組みを通じて、富士製薬工業は持続可能な成長を目指し、医薬品業界におけるリーダーシップを強化していく方針です。