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エーザイJP:4523
沿革
1942-06 | 埼玉県本庄町(現 本庄市)に本庄工場(当時)を開所 |
1944-12 | 日本衛材株式会社と合資会社桜ヶ岡研究所を合併し存続会社を「日本衛材株式会社」として新出発。本社を東京都小石川区竹早町(現 文京区小石川)におく |
1955-05 | 社名を現在の「エーザイ株式会社」に変更 |
1961-09 | 東京証券取引所市場第一部に上場 |
1965-07 | 三生製薬株式会社(後にサンノーバ株式会社に改称)に経営参画 |
1966-03 | 岐阜県川島町(現 各務原市)に川島工場(現 川島工園)を開所 |
1979-09 | シンガポールにアジア持株会社(Eisai Asia Regional Services Pte. Ltd.)を設立 |
1981-11 | 埼玉県美里村(現 美里町)に美里工場を開所 |
1982-01 | 茨城県豊里町(現 つくば市)に筑波研究所を開所 |
1983-10 | 茨城県波崎町(現 神栖市)にエーザイ化学株式会社(現 鹿島事業所)を設立 |
1987-11 | 米国にEisai Research Institute of Boston, Inc.(当時)を設立 |
1989-09 | ドイツにEisai Deutschland GmbH(現 Eisai GmbH)を設立 |
1990-08 | 英国にEisai London Research Laboratories Ltd.(現 Eisai Ltd.)を設立 |
1990-10 | 三光純薬株式会社(後にエーディア株式会社に改称)と診断薬事業での業務提携契約に調印 |
1992-04 | 米国に米州持株会社(Eisai Corporation of North America)を設立 |
1995-02 | 米国にEisai Pharmatechnology, Inc.(当時)を設立 |
1995-04 | 米国にEisai Inc.を設立 |
1995-10 | 英国にEisai Ltd.を設立 |
1996-01 | フランスにEisai S.A. (現 Eisai S.A.S.)を設立 |
1996-03 | 中国に衛材(蘇州)製薬有限公司(現 衛材(中国)薬業有限公司)を設立 |
1996-04 | エルメッド エーザイ株式会社を設立 |
1997-04 | 株式会社カン研究所を設立(後に当社へ吸収合併) |
2002-06 | 米国にEisai Medical Research Inc.(現 Eisai Inc.)を設立 |
2004-06 | 委員会等設置会社(現 指名委員会等設置会社)へ移行 |
2004-10 | 英国に欧州統括・持株会社(Eisai Europe Ltd.)を設立 |
2007-03 | 英国にEisai Manufacturing Ltd.を設立 |
2007-04 | 米国のMorphotek, Inc.を買収(後にEisai Inc.へ吸収合併) |
2007-10 | 三光純薬株式会社(後にエーディア株式会社に改称)を株式交換により完全子会社化 |
2008-01 | 米国のMGI PHARMA, INC.を買収(後にEisai Inc.へ吸収合併) |
2010-12 | 米国にH3 Biomedicine Inc.を設立(後にEisai Inc.へ吸収合併) |
2014-03 | 美里工場を武州製薬株式会社(埼玉県)に事業譲渡 |
2014-11 | 中国に中国統括・持株会社(衛材(中国)投資有限公司)を設立 |
2015-12 | エーディア株式会社を積水化学工業株式会社(大阪府)に譲渡 |
2016-04 | 当社の日本国内の消化器疾患領域に関連する事業の一部を分割し、味の素製薬株式会社(東京都)を承継会社とする吸収分割の方法により、新統合会社「EAファーマ株式会社」を発足 |
2019-04 | エルメッド エーザイ株式会社を日医工株式会社(富山県)に譲渡 |
2019-07 | 米国に探索研究所G2D2(Eisai Center for Genetics Guided Dementia Discovery)を設立し、本格稼働 |
2022-04 | 東京証券取引所市場区分見直しにより、東京証券取引所市場第一部からプライム市場へ移行 |
2024-04 | 当社が株式会社カン研究所を吸収合併 |
事業内容
エーザイは、医薬品事業とその他事業の二つの主要セグメントを持つグローバル企業です。医薬品事業では、医療用医薬品と一般用医薬品の研究開発、製造、販売を行っています。このセグメントは、日本、アメリカス(北米)、中国、EMEA(欧州、中東、アフリカ、ロシア、オセアニア)、アジア・ラテンアメリカ(韓国、台湾、インド、ASEAN、中南米など)の地域に分けられ、それぞれの地域で特定の子会社が活動しています。例えば、北米ではEisai Corporation of North AmericaやEisai Inc.が、欧州ではEisai Europe Ltd.やEisai GmbHが、アジアではEisai Asia Regional Services Pte. Ltd.やEisai Korea Inc.がそれぞれ事業を展開しています。
その他事業においては、ライセンス事業、医薬品原料の提供、業務サービスなどを手がけており、これらの活動も日本を中心に展開しています。このセグメントにおける主要な会社には、株式会社サンプラネットなどが含まれます。
エーザイは、これらの事業を通じて、世界各地で医薬品の提供を行い、医療分野でのニーズに応えることを目指しています。また、事業セグメントの区分は最近変更されたため、現在の事業構造は最新の経営戦略を反映しています。
経営方針
エーザイは、中期経営計画「EWAY Future & Beyond」を推進しており、2021年度からの5年間を「EWAY Future」と位置づけ、2026年度以降を「EWAY Beyond」としています。同社は、患者様とそのご家族だけでなく、生活者の皆様全体の「生ききるを支える」ことを目指し、特にニューロロジー領域とオンコロジー領域において、科学とデータに基づくソリューションの創出に注力しています。これらの取り組みは、他産業やグループとの連携によるエコシステムの構築を通じて、hhceco(hhc理念+エコシステム)企業への進化を目指しています。
エーザイは、独自の臨床試験結果や疾患に関わるゲノム、リアルワールドデータなどを活用し、研究開発においてデータのインプットに基づく価値創造を重視しています。疾患を連続体と捉え、ヒューマンバイオロジーエビデンスに基づく創薬研究を実践することで、医薬品やデジタルメディスン、疾患の予測モデルなどを創出し、日常領域から医療領域までのすべてのステージの人々に対するソリューションを提供しています。
また、エーザイは、アルツハイマー病(AD)治療剤レカネマブの価値最大化や、オンコロジー領域での抗がん剤「レンビマ」の価値最大化に向けた取り組みを進めています。これらの取り組みは、革新的医薬品の価格設定を社会的価値に基づくものとし、すべてのステークホルダーズに還元することを目指しています。
さらに、認知症エコシステムの拡大にも注力しており、日常や医療領域で生活する人々の「生ききるを支える」ための様々なソリューションの創出を進めています。これには、デジタルツールの活用や他産業との連携を通じた認知症エコシステムの構築が含まれます。
エーザイのこれらの戦略は、患者様と生活者の皆様の満足の増大を使命とし、社会的インパクトの創出を通じて長期的な企業価値の増大を目指しています。