JMDCJP:4483

時価総額
¥2097億
PER
37.5倍
ヘルスビッグデータ、遠隔医療、調剤薬局支援の3セグメントで、製薬企業向け疫学データ提供、遠隔読影サービス、調剤薬局向けシステム提供などを展開。

沿革

2002年1月

株式会社日本医療データセンターを東京都中野区に設立

2002年4月

東京都千代田区に本社事業所を移転

2006年4月

製薬会社向けインターネットアンケート調査事業を、株式会社インテージ(現 株式会社インテージホールディングス)に営業譲渡

2008年2月

オリンパス株式会社が、旧日本医療データセンターの発行済株式の71.8%を取得し、同社の親会社となる

2010年6月

オリンパス株式会社が、旧日本医療データセンターの発行済株式の全株式を取得

2010年7月

オリンパスビジネスクリエイツ株式会社が、旧日本医療データセンターの全株式を取得し、同社の親会社となる

2013年5月

ノーリツ鋼機株式会社の子会社である株式会社ビジネスマネジメントが、旧日本医療データセンターの株式を取得し、同社の親会社となる

2013年5月

東京都港区に本社事業所を移転

2013年5月

ノーリツ鋼機株式会社の子会社である株式会社ビジネスマネジメントが東京都港区に合同会社Launchpad sixを設立

2013年6月

株式会社Launchpad sixに組織変更

2013年6月

株式会社ビジネスマネジメントから旧日本医療データセンターの株式を取得

2013年9月

旧日本医療データセンターを吸収合併し、商号を株式会社日本医療データセンターに変更

2015年6月

ヘルスデータ・プラットフォーム株式会社の全株式を取得し、子会社化

2018年4月

株式交換により株式会社ドクターネットを子会社化

2018年4月

ノーリツ鋼機の子会社であるNKリレーションズ合同会社が、当社の親会社である株式会社ビジネスマネジメントを吸収合併し、当社の直接の親会社はNKリレーションズ合同会社となる

2018年5月

株式会社ユニケソフトウェアリサーチの全株式を取得し、子会社化

2018年7月

商号を株式会社日本医療データセンターから株式会社JMDCに変更

2018年9月

ノーリツ鋼機株式会社が、NKリレーションズ合同会社を吸収合併し、当社の親会社はノーリツ鋼機株式会社となる

2018年11月

ヘルスデータ・プラットフォーム株式会社を吸収合併

2018年12月

株式会社クリンタルの全株式を取得し、子会社化

2019年4月

株式会社クリンタルを吸収合併

2019年12月

東京証券取引所マザーズ市場に上場

2020年2月

ミーカンパニー株式会社の全株式を取得し、子会社化

2020年4月

エヌエスパートナーズ株式会社の全株式を取得し、子会社化

2020年11月

株式交換によりデータインデックス株式会社を子会社化

2021年11月

東京証券取引所市場第一部に市場変更

2022年2月

オムロン株式会社がノーリツ鋼機株式会社より当社の発行済株式の33.0%を取得したことにより、ノーリツ鋼機株式会社は当社の親会社に該当しなくなり、オムロン株式会社は当社のその他の関係会社となる。また、同日付で当社とオムロン株式会社は資本業務提携を実施

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行

2022年7月

リアルワールドデータ株式会社の全株式を取得し、子会社化

2023年6月

株式会社ユニケソフトウェアリサーチの全株式を譲渡

事業内容

JMDCは、ヘルスビッグデータ、遠隔医療、調剤薬局支援の3つの事業セグメントを持つ企業です。これらのセグメントは、医療業界におけるデータの活用と技術の進化を背景に、多様なサービスを提供しています。

ヘルスビッグデータセグメントでは、製薬企業や保険会社に対して、匿名加工化された疫学データの提供を行っています。このデータは、疾病の有病率や治療行為の追跡などに利用され、製薬企業では創薬から市販後調査まで、保険会社では新商品開発や支払査定業務の効率化に活用されています。また、保険者や生活者向けには、健康保険組合のデータベース化支援や個人健康記録(PHR)サービス「PepUp」を提供しています。医療提供者向けには、薬剤DB事業や医療機関の経営改善コンサルティングなどを手がけています。

遠隔医療セグメントでは、医用画像の遠隔診断依頼を受け付け、診断レポートを提供するサービスを展開しています。放射線診断専門医の不足が課題となっている中、JMDCは国内最大規模の放射線診断専門医プラットフォームを形成し、高品質な読影レポートの迅速な提供を実現しています。

調剤薬局支援セグメントでは、調剤薬局向けの業務システムや電子薬歴システムの提供を通じて、薬剤師が患者に適切な情報を提供できる環境の構築を目指しています。また、自社で運営する調剤薬局を通じて、オペレーションのテストも行っています。

これらの事業を通じて、JMDCは医療業界におけるデータの活用と技術革新を推進し、より良い医療サービスの提供に貢献しています。

経営方針

JMDCは、医療業界におけるデータの活用と技術革新を推進する企業として、ヘルスケアシステムの持続可能な発展を目指しています。同社は、「健康で豊かな人生をすべての人に」という企業理念のもと、医療費の増大、医療の地域格差、生活習慣病の増大、労働力不足といった社会課題に対処するため、データとICTを駆使したサービス提供に取り組んでいます。

中期経営計画では、データ利活用サービスの取引額の最大化を目指し、「高付加価値化(アップセル)」と「データ種類の拡充(クロスセル)」を推進しています。これにより、製薬企業や保険会社などヘルスケア関連事業者に対して、より幅広い領域でのサービス提供を強化しています。また、データの量及び種類の拡大を通じて、健康情報プラットフォーム「PepUp」を中心に、健康増進や医療の効率化に貢献するサービスを展開しています。

さらに、データ利活用による医療における価値創出を目指し、遠隔医療セグメントでは、胸部X線肺炎検出AIエンジンの提供を始めとする人工知能エンジンプラットフォーム「AI-RAD」の開発に取り組んでいます。これにより、医療の高度化及び効率化を促進し、医療費抑制に貢献しています。

また、社会生活者に対する医療費の健全化につながるソリューションの提供も重要な戦略の一つです。健康保険組合や企業と協力し、データを用いた積極的な介入策を立案し、介入後のデータによる効果測定を行うことで、医療業界全体の効率化を図り、医療費抑制に貢献することを目指しています。

これらの戦略を通じて、JMDCは医療業界におけるデータの活用と技術革新を推進し、より良い医療サービスの提供に貢献していく方針です。