- 日本企業
- 三洋化成工業
三洋化成工業JP:4471
事業内容
三洋化成工業は、化学品事業を中心に多岐にわたる事業セグメントを展開しています。生活・健康産業関連分野では、洗剤やヘアケア製品用の界面活性剤、殺菌・抗菌剤を製造・販売しています。また、ポリエチレングリコールや紙パルプ用薬剤、高吸水性樹脂なども手がけています。
石油・輸送機産業関連分野では、ポリウレタンフォーム原料を製造し、自動車のシート用原料として提供しています。さらに、自動車内装表皮材用ウレタンビーズや潤滑油添加剤も製造・販売しています。これにより、輸送機器の性能向上に貢献しています。
プラスチック・繊維産業関連分野では、永久帯電防止剤や顔料分散剤、樹脂改質剤を製造・販売しています。塗料用薬剤や繊維用薬剤も手がけており、これらの製品は多様な産業で利用されています。
情報・電気電子産業関連分野では、複写機やプリンター用トナーバインダー、重合トナー用材料を製造・販売しています。また、アルミ電解コンデンサ用電解液や半導体関連材料も提供し、電子機器の性能向上に寄与しています。
環境・住設産業関連分野では、廃水処理用高分子凝集剤やポリウレタン断熱材の原料を製造・販売しています。これにより、環境保護や住環境の改善に貢献しています。その他、物流事業も展開しており、三洋化成ロジスティクスが保管・出荷業務を行っています。
経営方針
三洋化成工業は、2022年に「WakuWaku Explosion 2030」という経営方針を策定し、2023年度からの3ヵ年計画「新中期経営計画2025」を推進しています。この計画では、カーボンニュートラルへの貢献とQOLの向上を目指し、製品開発に注力しています。特に、基盤事業の見直しや新たな成長軌道の確立を通じて、収益力の向上を図っています。
2024年度には、中国経済の低迷や競争激化が業績に影響を与えました。特にウレタン事業は、中国からの安価な原料流入により苦戦を強いられました。このため、営業利益の見通しを100億円に修正し、計画の見直しを行っています。これにより、事業ポートフォリオの転換を進め、高付加価値製品へのシフトを図っています。
基盤事業の見直しでは、構造改革とサプライチェーンの効率化を進めています。高吸水性樹脂事業からの撤退や、ウレタン事業のコスト低減を図るための取り組みが進行中です。また、サプライチェーン全体でのコスト削減も目標を上回るペースで進んでいます。
新たな成長軌道としては、シルクエラスチン創傷用シートの販売権供与や、カーボンニュートラルを軸とした新規ビジネスの事業化に注力しています。これにより、2024年度の売上高営業利益率とROICが改善しました。今後も事業ポートフォリオの高度化を加速させ、収益力強化を目指しています。