VALUENEXJP:4422

時価総額
¥26.6億
PER
ビッグデータ解析ツール「VALUENEX Radar」の提供、これを用いたコンサルティングサービス、レポート販売を手がける。

沿革

2006年8月

株式会社創知(現当社)を設立(本店 東京都港区赤坂)

2007年4月

特許可視化ツールサービス提供開始

2008年5月

東京都港区六本木へ本店移転

2009年6月

東京都文京区小石川へ本店移転

2012年11月

TechRadar® (注1)をクラウドサービスにより提供開始

2013年7月

東京都文京区小日向へ本店移転

2013年11月

DocRadar® (注2)をクラウドサービスにより提供開始

2014年1月

社名をVALUENEXコンサルティング株式会社に変更

2014年2月

VALUENEX, Inc.(米国)設立

2014年11月

TechRadar®/DocRadar®にダッシュボード機能(注3)追加

2015年7月

社名をVALUENEX株式会社に変更

2016年1月

VALUENEX, Inc.(米国)の全株式を取得し、100%連結子会社化

2017年7月

TechRadar®/DocRadar®のユーザインターフェース2.0バージョン提供開始

2018年10月

東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、マザーズ市場からグロース市場へ移行

事業内容

VALUENEX株式会社とその100%子会社であるVALUENEX, Inc.は、大量の情報を独自の視点で分析し価値を創造することを目的とした事業を展開しています。同社は、創業者代表取締役社長である中村達生が開発したアルゴリズムを基に、ビッグデータの解析ツールの提供(ASPサービス)、コンサルティングサービス、およびレポート販売を行っています。これらのサービスは、アルゴリズム事業として総称されています。

同社のASPサービス「VALUENEX Radar」は、文書情報の類似度に基づいて整理し、俯瞰図として可視化することで、全体像の把握と定量的な評価を可能にするツールです。このサービスは、Documents、Patents DB、およびScopeの三つのパッケージで提供されており、それぞれ特定のニーズに応える機能を持っています。例えば、VALUENEX Radar Documentsは最大10万件の文書情報を解析し、Patents DBは特許データベースを有し、Scopeは技術的なアイデアや特定の特許に類似する特許を確認するために使用されます。

コンサルティングサービスでは、VALUENEX Radarを活用した分析のスコープの検討から始まり、データセットの作成、俯瞰図の解釈や指標の設定など、一連のプロセスを顧客からの受託調査として請け負います。このサービスは、大手企業の研究企画や技術企画等の研究開発部門、知財部門、経営企画等が主な顧客です。

また、レポート販売では、企業情報やマーケット情報等を材料に、VALUENEX Radarを用いて解析レポートや書籍を執筆し、お客様に提供しています。これにより、短期間で簡易なレポートの提出や書籍執筆が可能になります。

VALUENEXは、これらのサービスを通じて、化学、電気、自動車、機械、エネルギー等の業界を中心に、データドリブンな意思決定を進めている企業全体に貢献しています。

経営方針

VALUENEX株式会社は、独自のアルゴリズムを基にしたビッグデータ解析ツールの提供、コンサルティングサービス、およびレポート販売を行うことで、情報から価値を創造する事業を展開しています。同社は、「世界に氾濫する情報から”知”を創造していく」ことをミッションとし、自然言語処理や類似性評価などの技術を駆使して、さまざまな文書情報の解析サービスを提供しています。

VALUENEXの成長戦略は、独自のアルゴリズム技術を活用し、新たな市場を創出することにあります。これを実現するために、同社は他企業とのコラボレーションを積極的に推進しており、ビッグデータの解析に課題を抱える企業との協業を通じて、潜在的な成長性を引き上げる戦略を採っています。また、同社は売上高と経常利益を重要な経営指標としており、高い成長性と収益性、企業価値の向上を目指しています。

経営環境においては、ビッグデータ市場の発展段階に応じて、技術の進化を見据えた事業展開を行っています。特に、人工知能(AI)の拡大やデジタルトランスフォーメーションの進展により、同社のビッグデータ解析技術に対する需要が拡大していると考えています。

事業上及び財務上の課題としては、新規事業分野の開拓、VALUENEXブランドの強化、優秀な人材の確保と育成、海外展開の強化、内部管理体制の強化などが挙げられます。これらの課題に対処することで、中長期的な視野からさらなる成長を図る方針です。

VALUENEXは、これらの成長戦略と経営方針を踏まえ、ビッグデータ解析の分野でのリーディングカンパニーとしての地位を確立し、持続的な成長を目指しています。