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イーソルJP:4420
沿革
1975年5月 |
東京都台東区にエルグ株式会社を設立 制御系ソフトウェア開発受託事業(現ソリューションエンジニアリング事業部)を開始 |
1977年5月 |
本店を東京都豊島区に移転 |
1983年9月 |
本店を東京都渋谷区に移転 |
1988年4月 |
関西地区における事業拡大のため大阪事業所(現大阪オフィス)を大阪府大阪市淀川区に開設 |
1990年9月 |
本店を東京都杉並区に移転 |
1991年2月 |
物流関連ビジネス展開のため流通システム事業部(現センシングデバイス事業部)を設立 |
1994年5月 |
物流関連ビジネス拡充のためサービスセンターを埼玉県さいたま市南区に開設 |
2001年3月 |
プロダクト事業拡大のためエンベデッドプロダクツ事業部を設立 |
2001年5月 |
商号をイーソル株式会社に変更 |
2003年11月 |
本店を東京都中野区に移転 |
2014年12月 |
現センシングデバイス事業部にてセンサネットワーク関連ビジネスを開始 |
2015年3月 |
開発ツール販売等のためイーソルトリニティ株式会社(現連結子会社)を東京都中野区に設立 |
2016年4月 |
車載基盤ソフトウェア開発のため株式会社オーバス(現持分法適用関連会社)を東京都港区に設立 |
2017年5月 |
中部地区における事業拡大のため刈谷オフィスを愛知県刈谷市に開設 |
2017年12月 |
関西地区における事業拡充のため新大阪分室を大阪府大阪市淀川区に開設 |
2018年3月 |
欧州におけるソフトウェア製品の開発・販売等のためフランスに eSOL Europe S.A.S.(現連結子会社)を設立 |
2018年10月 |
東京証券取引所マザーズに株式を上場 |
2019年10月 |
東京証券取引所市場第一部へ市場変更 |
2022年4月 |
東京証券取引所プライム市場に移行 |
事業内容
イーソル株式会社とそのグループ企業(イーソルトリニティ株式会社、eSOL Europe S.A.S.)および持分法適用関連会社(株式会社オーバス)は、組込みソフトウェア事業とセンシングソリューション事業の2つの主要な事業セグメントを展開しています。
組込みソフトウェア事業では、イーソル株式会社とeSOL Europe S.A.S.がリアルタイム・オペレーティング・システム(RTOS)の開発・販売、組込みソフトウェアの受託開発を手掛けています。また、イーソルトリニティ株式会社は組込みソフトウェア開発のためのツール販売、コンサルティング、エンジニア教育を提供しています。これらのサービスは、IoTの基盤技術として、自動車、デジタル家電、産業機器、医療機器など幅広い分野で利用されています。特に自動車向けソフトウェア市場に注力し、株式会社オーバスを通じて自動車メーカーや部品メーカーへの製品とサービスの提供を行っています。
センシングソリューション事業は、物流関連ビジネスとセンサネットワーク関連ビジネスの2つから成り立っています。物流関連ビジネスでは、車載プリンタや耐環境ハンディターミナルなどの開発・販売を行い、食品メーカーや運送業などに製品を提供しています。センサネットワーク関連ビジネスでは、自動販売機ベンダーや地方自治体向けに、IoTクラウドシステムを組み合わせたセンサネットワークシステムの構築を行っており、効率化や省力化を実現しています。
イーソルグループは、これらの事業を通じて、組込みソフトウェア市場における独立系企業グループとしての地位を確立し、多様な産業に対して技術的な支援を提供しています。
経営方針
イーソル株式会社は、組込みソフトウェア技術をコアコンピタンスとして位置づけ、その拡大と発展を目指しています。同社は、組込みソフトウェア事業とセンシングソリューション事業の2つの主要な事業セグメントを展開し、特に自動車業界やIoT技術の浸透に伴う市場規模の拡大と重要性の増大に注目しています。
組込みソフトウェア事業では、ソフトウェア製品の開発・販売とエンジニアリングサービスを提供し、ワンストップソリューションを特徴としています。自動車業界の電子化進展に伴い、自動車関連の売上が伸びており、CASEやMaaSなどの新たな概念に対応する技術開発に力を入れています。また、社会のIoT化に伴い、生活空間へのインターネットの接点拡大とデータの収集・連携による社会課題解決にも貢献していく方針です。
センシングソリューション事業では、既存市場からの出口戦略として、サブスクリプションモデルによる販路拡大を図りつつ、新規市場の開拓にも注力しています。特に、自動販売機や移動販売などのスマート化が遅れている市場や、ICTが採用されていない市場へのIoTソリューション提供を目指しています。
人材面では、組込みソフトウェアエンジニアの確保・育成と生産性向上を重要視しており、魅力的な労働環境の整備やパートナー企業との連携強化を進めています。これらの戦略を通じて、イーソルは組込みソフトウェア市場における地位の確立と、多様な産業への技術的支援の提供を目指しています。