東邦化学工業JP:4409

時価総額
¥108.5億
PER
14.1倍
化学工業製品の製造販売を中心に、界面活性剤、樹脂、化成品、スペシャリティーケミカルの提供、環境調査測定・分析、市場調査等のサービスを展開。

沿革

1938年3月

現在の東京都葛飾区に資本金40万円をもって設立、金属油剤の製造開始

1947年1月

繊維助剤の製造開始

1950年3月

名古屋市に名古屋支店を開設

1952年1月

農業用乳化剤及び展着剤の技術開発に成功し、製造開始
工業用各種界面活性剤並びに製紙用助剤の製造開始

1956年11月

大阪市に大阪支店を開設

1960年8月

神奈川県横須賀市に追浜工場を新設

1961年1月

合成ゴム乳化重合用助剤並びに合成樹脂製品の製造開始

1962年2月

溶剤エチレングリコールモノブチルエーテルの製造技術を完成、日本初の国産化を実現

1962年5月

東京証券取引所市場第二部に上場

1964年5月

神奈川県横須賀市に技術研究所を新設(現:追浜研究所)

1965年3月

製紙用助剤メーカー近代化学工業㈱の株式を取得し子会社とする(現:連結子会社)

1965年7月

山口県徳山市(現:周南市)に徳山工場を新設、合成ゴム乳化重合用助剤の製造開始

1967年10月

子会社、東邦石油樹脂㈱を設立、四日市臨海地区に四日市工場を建設、石油樹脂の製造開始

1969年6月

東京都葛飾区に界面活性剤研究所を新設(移転後、現:千葉研究所)

1970年8月

子会社、東邦千葉化学工業㈱を設立、京葉臨海工業地区に袖ケ浦工場を建設、界面活性剤の製造開始

1975年10月

子会社、東邦千葉化学工業㈱でポリエーテルの製造開始

1978年6月

子会社、㈱横須賀環境技術センターを設立し、環境調査測定・分析業務開始(現:連結子会社)

1979年4月

追浜工場に界面活性剤の新鋭工場を建設し、溶剤、原油薬剤、潤滑油添加剤等の量産体制を確立

1986年9月

東京工場にカチオン化セルロース生産設備を新設

1987年12月

子会社、東邦千葉化学工業㈱袖ヶ浦工場に連続スルホン化装置を新設

1988年10月

子会社、東邦石油樹脂㈱を吸収合併(現:四日市工場)

1989年3月

2,000千株の公募増資(資本金17億5,550万円)

1990年10月

神奈川県横須賀市に研究棟を新設

1993年10月

子会社、東邦千葉化学工業㈱を吸収合併(現:千葉工場)

1994年3月

中国広東省に合弁会社懐集東邦林化産品有限公司を設立(現:連結子会社 懐集東邦化学有限公司)

1995年6月

東京工場を千葉工場に集約移転、同工場内にファインケミカル工場を増設

1996年7月

東京都中央区明石町に本社を移転

1998年5月

追浜研究所にパイロットプラントを新設

1999年1月

千葉工場に電子情報材料製造設備を新設

1999年12月

ISO9001認証取得(JQA-QM4007)

2000年2月

タイ国バンコク市に合弁会社 TOHO CHEMICAL (THAILAND) CO.,LTD.を設立(現所在地:サムットプラカーン県)

2001年12月

ISO14001認証取得(JQA-EM1969)

2005年5月

中国上海市に「日本東邦化学工業株式会社 上海代表処」を設置

2007年4月

子会社、近代化学工業㈱の営業部門と研究部門の事業を譲受

2008年2月

千葉工場に電子情報材料製造設備を増設

2008年11月

中国上海市の上海代表処を改組、東邦化貿易(上海)有限公司を設立(現:連結子会社)

2009年4月

茨城県鹿嶋地区(神栖市)に鹿島工場を建設、界面活性剤の製造開始

2010年7月

中国上海市に子会社、東邦化学(上海)有限公司を設立(現:連結子会社)

2011年6月

中国広東省に懐集東邦化学有限公司の子会社、恵州市東邦化学有限公司を設立

2011年7月

千葉工場に界面活性剤製造設備を増設

2012年3月

千葉工場に電子情報材料製造設備を増設

2014年4月

子会社、東邦化学(上海)有限公司の商業生産開始

2014年7月

懐集東邦化学有限公司の子会社、恵州市東邦化学有限公司の商業生産開始

2017年3月

千葉工場に電子情報材料精製設備の増設

2019年5月

千葉工場に電子情報材料精製設備の増設

2020年8月

子会社、東邦化学(上海)有限公司に第2期生産設備を増設

2021年12月

千葉工場に電子情報材料用樹脂製造所の建設

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第二部からスタンダード市場へ移行

事業内容

東邦化学工業株式会社とその子会社7社で構成される東邦化学工業グループは、化学工業製品事業を中心に展開しています。この事業では、界面活性剤、樹脂、化成品、スペシャリティーケミカルなどの製造販売を行っており、これらの製品は、同社およびその子会社によって製造され、グループ内外で販売されています。例えば、界面活性剤は、同社が製造販売するほか、連結子会社近代化学工業で製造し、東邦化学(上海)有限公司で製造された製品は、東邦化貿易(上海)有限公司によって販売されています。

化成品に関しては、同社が製造販売するとともに、懐集東邦化学有限公司で製造販売され、一部はTOHO CHEMICAL (THAILAND) CO.,LTD.や恵州市東邦化学有限公司によって購入されています。また、樹脂やスペシャリティーケミカルも、同社と東邦化学(上海)有限公司で製造され、東邦化貿易(上海)有限公司がこれらの製品を販売しています。

さらに、東邦化学工業グループは、化学工業製品事業以外にも、環境調査測定・分析業務や市場調査などのサービスを提供しています。これらのサービスは、㈱横須賀環境技術センターや東邦化貿易(上海)有限公司によって行われており、グループの多角的な事業展開を支えています。

経営方針

東邦化学工業グループは、化学工業製品事業を核とし、界面活性剤、樹脂、化成品、スペシャリティーケミカルの製造販売を行っています。同社は、取引先からの信頼を得ること、株主や社員に報いること、そして社員が誇りを持って働ける環境を目指しています。独自性のある技術や製品を持ち、環境志向や時代のニーズに応えることで、顧客満足度の高い企業グループを目指しています。

中期経営戦略として、「TOHO Step Up Plan 2024」を推進しており、2023年3月期を初年度としています。この計画では、経営資源を成長事業へ集中的に投入し、収益力の改善と強化に全力を注いでいます。具体的な数値目標として、2025年3月期には売上高60,000百万円、営業利益3,000百万円、売上高営業利益率5.0%、純資産額20,500百万円、自己資本比率28.0%、ROE10.0%以上、1株当たり配当額20円を掲げています。

重要課題としては、収益重視の経営推進、電子情報材料分野の拡大、東邦化学(上海)有限公司の成長軌道への乗せることが挙げられています。また、脱炭素化への取り組みや生産体制の強化、高機能・高付加価値製品の開発加速、人材育成と待遇改善にも注力しています。

これらの戦略と取り組みを通じて、東邦化学工業グループは、持続可能な成長を目指し、社会に貢献する企業グループとしての地位を確固たるものにしていく方針です。