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扶桑化学工業JP:4368
沿革
1957年6月 |
資本金2,000千円で大阪市淀川区野中北二丁目10番30号に帝國製薬株式会社大阪工場を独立させ、扶桑化学工業株式会社を設立 |
1962年6月 |
大阪市淀川区新高二丁目6番6号に神崎川工場を設置 |
1962年9月 |
食品添加物「リンゴ酸」の製造開始 |
1966年5月 |
イソブチレン誘導体「樹脂添加剤」の製造開始 |
1971年3月 |
神崎川工場に研究棟完成 |
1972年6月 |
大阪市淀川区新高二丁目6番6号に本社移転 |
1973年1月 |
堺市築港新町三丁27番10号に、堺工場第1期工事完成 |
1975年6月 |
大阪市中央区高麗橋四丁目3番10号に大阪営業所開設 |
1975年11月 |
FDA規格の「リンゴ酸」の製造に成功 |
1978年4月 |
東京都中央区日本橋室町四丁目1番7号に東京出張所を開設 |
1981年11月 |
アルコール製剤「アプルコール」を食品業界へ販売 |
1982年9月 |
海苔の雑藻駆除剤「Wクリーン」を海苔養殖業界へ販売 |
1984年6月 |
東京出張所を東京営業所に昇格 |
1984年6月 |
京都府福知山市長田野町一丁目5番地に福知山工場第1期工事完成 |
1986年6月 |
「クエン酸」の製造開始 |
1987年4月 |
「クエン酸ナトリウム」の本格販売開始 |
1987年8月 |
電子材料「コロイダルシリカ」の試験生産開始 |
1988年4月 |
大阪市中央区高麗橋四丁目3番10号に本社移転、大阪営業所廃止 |
1988年5月 |
全額出資により扶桑興産株式会社設立 |
1990年9月 |
福岡県山門郡大和町豊原107番3号に福岡営業所を開設 |
1990年10月 |
株式会社扶桑コーポレイションを合併、全額出資により同一商号にて設立 |
1994年7月 |
85%出資により青島扶桑精製加工有限公司を設立 |
1995年12月 |
全額出資により青島扶桑貿易有限公司を設立 |
2001年4月 |
東京営業所を東京支店、福知山工場を京都工場(現 京都第一工場)、神崎川工場を商品開発センター、堺工場を大阪工場にそれぞれ名称を変更 |
2001年5月 |
日本証券業協会に株式を店頭登録 |
2002年4月 |
扶桑興産株式会社と株式会社扶桑コーポレイションを合併、株式会社扶桑コーポレーションとして発足 |
2003年12月 |
全額出資により青島扶桑第二精製加工有限公司を設立 |
2003年12月 |
藤沢薬品工業株式会社より国内化成品事業および米国子会社PMP Fermentation Products, Inc.の全株式を買収 |
2004年3月 |
京都第二工場 倉庫完成 |
2004年10月 |
中国上海市に青島扶桑精製加工有限公司上海支店を開設 |
2004年12月 |
日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所(現 東京証券取引所JASDAQ(スタンダード))に株式を上場 |
2005年6月 |
京都工場(現 京都第一工場)の電子材料製造設備を増強 |
2006年3月 |
東京支店を東京都中央区日本橋本町二丁目2番5号に移転 |
2007年1月 |
青島扶桑精製加工有限公司を100%子会社化 |
2007年12月 |
京都第二工場の電子材料製造設備を建設 |
2008年7月 |
株式会社ヤマノホールディングスより株式会社エックスワンの全株式を買収 |
2008年8月 |
全額出資によりFUSO (THAILAND) CO.,LTD.を設立 |
2008年11月 |
青島扶桑第二精製加工有限公司の社名を扶桑化学(青島)有限公司に変更 |
2008年12月 |
株式会社扶桑コーポレーション75%出資により株式会社海洋化学を設立 |
2009年8月 |
商品開発センターを改め、新大阪事業所を設置 |
2010年4月 |
ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(現 東京証券取引所JASDAQ(スタンダード))に上場 |
2010年4月 |
東京支店を改め、東京本社を設置 |
2011年5月 |
東京本社を東京都中央区日本橋小舟町6番6号に移転 |
2013年7月 |
神奈川県川崎市高津区三丁目2番1号に東京研究所を開設 |
2014年2月 |
株式会社エックスワンの株式の一部譲渡により、同社を連結子会社から除外 |
2014年10月 2015年12月 2017年11月 2018年6月 2018年9月 2019年7月 |
三井化学株式会社より有機酸事業を承継し、無水マレイン酸・フマル酸の販売を開始 公募増資を実施、東京証券取引所市場第一部に市場変更 茨城県神栖市東和田20番地に鹿島事業所を開設 監査等委員会設置会社へ移行 株式会社海洋化学の全株式の譲渡により、同社を連結子会社から除外 鹿島事業所のリンゴ酸製造設備を建設 |
2022年4月 2022年7月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第一部からプライム市場に移行 兵庫県神戸市中央区港島南町7丁目1番16号に神戸研究所を開設 |
事業内容
扶桑化学工業とそのグループ会社は、主に「ライフサイエンス事業」と「電子材料および機能性化学品事業」の2つのセグメントで事業を展開しています。
ライフサイエンス事業では、果実酸類や有機酸類の製造・販売を行っており、これらの製品は飲料や加工食品の酸味料、pH調整剤、酸化防止剤として、また洗剤や化粧品、表面処理剤、コンクリート用混和剤、電子機器などの工業分野でも広く使用されています。さらに、同社は食品分野や工業分野における用途開発商品も手がけており、麺食品の品質改良剤や加工食品の日持ち向上剤、食品製造メーカーのトータル・サニテーション、金属加工の改善などに用いられる商品を提供しています。
電子材料および機能性化学品事業では、超高純度コロイダルシリカを中心に製品を構成し、これは半導体業界での需要が高く、次世代半導体集積回路の製造に不可欠なCMPスラリーにも対応しています。また、樹脂添加剤や香料、化粧品の原料として使用される機能性化学品や、ファインケミカルも販売しており、精密化学薬品製造の技術を活かした製品を提供しています。
扶桑化学工業グループは、これらの事業を通じて、食品から半導体業界に至るまで幅広い分野でのニーズに応える製品とサービスを提供しています。
経営方針
扶桑化学工業は、中期経営計画“FUSO VISION 2025”を推進しており、社会課題の解決に貢献する企業を目指しています。この計画では、2021年度から2025年度までの5年間を対象期間とし、売上高850億円、営業利益190億円、償却前営業利益300億円を経営目標として掲げています。経営方針としては、既存事業の需要拡大への対応、新規事業への投資と挑戦、持続的成長を支える経営基盤の強化(SDGsへの取り組み)を挙げています。
同社は、ライフサイエンス事業と電子材料および機能性化学品事業の2つのセグメントで事業を展開しており、それぞれの分野での成長戦略を進めています。ライフサイエンス事業では、新規開拓した販売網の強化や生産数量の拡大を目指し、果実酸ビジネスの推進、新製品の開発と早期戦列化に取り組んでいます。また、電子材料および機能性化学品事業では、半導体市場の需要増加に対応するための生産能力の拡充や新設備の稼働、新規技術の研究開発に力を入れています。
扶桑化学工業は、これらの戦略を通じて、持続可能な成長を目指し、企業価値および企業品質の向上に努めています。また、経営上の目標達成のために「償却前営業利益」を最重要経営指標としており、設備投資の採算性を慎重に検討しながら、資産効率や収益性、安全性等の複数の指標のバランスを考慮して経営を進めています。