川口化学工業JP:4361

時価総額
¥15億
PER
5.9倍
ゴム薬品、樹脂薬品、中間体、関連工業薬品の製造販売と不動産賃貸を展開。

沿革

事業内容

川口化学工業は、化学工業薬品事業と不動産賃貸事業の二つの主要な事業セグメントを展開しています。化学工業薬品事業では、ゴム薬品、樹脂薬品、中間体、その他の関連工業薬品の製造販売を行っており、具体的には加硫促進剤、加硫剤、老化防止剤、加工助剤、しゃく解剤、酸化防止剤、重合防止剤・調整剤、染料・顔料中間体、医薬・農薬中間体、機能性化学品、潤滑油添加剤、防錆剤、金属除去剤、その他工業薬品など、幅広い製品を提供しています。これらの製品は、多岐にわたる産業分野で使用され、同社の技術力と製品の多様性が強みとなっています。

一方、不動産賃貸事業では、不動産の賃貸を行っており、このセグメントは安定した収益源として同社の事業基盤を支えています。川口化学工業は、これらの事業を通じて、化学工業分野でのニーズに応えるとともに、不動産市場においても事業の多角化を図っています。

川口化学工業グループは、川口化学工業本体とその連結子会社、非連結子会社を含む3社で構成されており、国内外で事業を展開しています。これにより、同社グループは、化学工業薬品の専門知識と不動産市場へのアプローチを融合させ、持続可能な成長を目指しています。

経営方針

川口化学工業は、化学工業薬品事業と不動産賃貸事業を二つの主軸として展開しており、その成長戦略においては、中期経営計画「ACCEL2026」を推進しています。この計画では、外部環境の変化や内部課題に迅速に対応し、収益の改善と体質の強化を目指しています。具体的には、新製品開発の推進、市場拡大への挑戦、設備投資による環境負荷の低減、経営資源活用の最大化、システムの効率利用という5つの事業戦略を柱に据えています。

川口化学工業グループは、持続可能な開発目標(SDGs)を意識し、社会への貢献と企業価値の向上を目指しています。これには、リスク管理やコンプライアンスの徹底も含まれ、社会的責任の果たし方にも注目しています。また、国内外の事業環境の変化に柔軟に対応し、より良い未来を築くための戦略を継続的に実践していく方針です。

ACCEL2026の進捗としては、売上高では中期経営計画数値を上回る成果を達成していますが、経常利益に関しては経営資源活用の最大化が足りず、計画をわずかに下回る結果となりました。これを受けて、川口化学工業は今後も5つの事業戦略を積極的かつ持続的に実践し、社会情勢の変化への対応を柔軟に行いながら、企業価値の向上と社会への貢献を目指していく姿勢を明確にしています。